雲間の朝日に想うこと


< 相手は何者なのでしょうか >


相手の振る舞いは、
飽く迄、
業務の一環で。

何の落ち度も、
無いのだけれど。



何故か。

想いを抉られた様に、
感じられる。






きっと其れは。




自身が、
為すべき事を果たして居ない、
其の証拠を。

他人の手を介して、
喉元に、
突き付けられたからに違いない。










何も、
知らないのだと。

そして、
何も教えて居ないのだと。














母の手帳を。

子を、
自身に宿して居る、
其の徴を。


姫は、
手に入れた。



 「お願いします。」
 「お父さんは何をされているのですか?」

 「良くわからないんですよー。」
 「どちらにおつとめで?」

 「何かあの辺にいるって聞いてるんですが。」
 「するとあそこにお勤めなんですね。」

 「たぶんいると思います・・・。」
 「・・・。」


役所の人間の、
失笑と共に。












そう。

姫は、
俺を知らないのだ。




姫の事を、
俺が、
何も知らない様に。


2005年08月03日(水)


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History
2004年08月03日(火) 整体術に成ったでしょうか
2003年08月03日(日) 其れは違うと言えないのでしょうか





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