NM Syndrome

多少流し読みしてすっ飛ばしたもののようやく読了。
「蒸気機関車と血染めの外套（アランナ・ナイト著）」

捻りもないタイトルそのまんまのコージーミステリだ。
ヴィクトリア朝のエジンバラを舞台にしてシングルファーザーのファロ警部補と義理の息子で医師のヴィンスがコンビを組む。
時代的に鑑識やDNA検査などはないので仕方がないが、それを差し引いても杜撰な捜査は如何なものか。
せめて疑わしい人の身元調査は最低限すべきでは？
などと思ったりもしたけれど、これはそういう話ではないのでこの時代のエジンバラの空気を吸い込むのが正しい読み方だ、多分。
すれたミステリファンはお呼びじゃない。

しかし今時珍しい薄めの本なのに時間がかかったなあ。
300ページしかないのに進まない進まない。
後半ようやくそこに気づいてくれたか、とファロ警部補に激励を送り始めてからは早かったけどそこまでがなかなか。
うん、犯人は最初からわかってたよね。
それしかなかった。
大胆なのに杜撰で考えなしの犯人だったけど、これで良かったんだろうかという思いは残った。

うーん、これが3作目で2作目が抜けているけどどうしようかなあ。
真ん中抜けてるのは気持ち悪い。
でもそこまでして読みたいかと言われるとうーむ、だし。

ま、でもこれでリハビリは済んだからまずはホロヴィッツを読んでから考えよう。
結構読む気力は湧いてきたぞ。

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伊波