NM Syndrome DiaryINDEX|past|will
週末に満開になったと思ったら既に散り始めている。 花の命の何と短いことよ。 とはいえ、ウチの庭も賑やかになってきた。 今年はいい感じに咲いていると思う。 春、だなあ。 4月に入った途端途中で放り投げていた本をザクザク読めるようになった。 気持ちの問題? 「スイス時計の謎(有栖川有栖)」読了。 短編、中編取り混ぜて4本のうち「シャイロック〜」は少し特殊過ぎないか?と思ったり「女彫刻家〜」は火村の苛烈さが出ていて良かった。 が、やはり名作と名高い表題作が一番か。 有栖の同級生絡みということもあり少しだけ青く、かなり苦い。 しかし火村の繰り出すロジックがそれはもう美しくて揺るぎなく構築されていて、それだけで満足できる作品。 17歳と34歳。 その間の時の重み。 やはり苦いのかもしれない。
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