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近未来のディストピアと18世紀のイギリスが頭の中でぐしゃっと混在している状態というのはちょっと居心地が悪い。 うーむ、まずはどっちかにピリオドを打っておかないとずっとぐしゃぐしゃしたままになるからまずは18世紀の方を。 「闇のしもべ」「亡国の薔薇」(イモジェン・ロバートスン) 18世紀のイギリスが舞台で世捨て人のような解剖学者とイギリス海軍提督夫人がコンビを組んで陰謀やら殺人やらの謎を解くシリーズ。 副題に「英国式犯罪解剖学」と書いてあるけどその気配は全くない。 どちらかというと法医学者のような立ち位置かもしれない。 主人公の一人提督夫人ハリエットは猪突猛進だったり嫌味だったり辛辣だったりと好悪は分かれるそうだ。 時折うんざりさせる人、か。 その相棒を務める解剖学者のクラウザーは元々男爵の次男坊だったけど父と兄の事件があってから隠遁生活をしている。 もっと偏屈かと思えば思慮深く案外面倒見が良くて気遣いの人だった。 彼がいるから読めたところもある。 ただそれ以上に18世紀のロンドンやサセックスの田舎の風景、風俗が興味深くてどっぷりとハマってしまったのだ。 貴族階級の暮らしぶりと下町や貧民窟の猥雑でエネルギッシュな暮らし。 汚泥とぬかるみ、華やかなオペラ座、楽譜屋に占い師、海軍省、カストラート、海戦、売国奴、モーツァルト、サンドウィッチ伯、テムズ川。 想像するよりずっと不衛生で汚いだろうに、惹かれてしまうのは私が紅はこべを大好きなせいだろうか。 バロネス・オルツィの「紅はこべ」 めちゃめちゃ大好きだったのだ。 時代はこっちが少し前か。 闇の〜にアメリカ独立戦争の話があったから10年くらい前かもしれない。 鬘の時代だ。 結構その描写がある。 あまりに頭を振るから鬘が脱げかかっているとか、馬の毛を梳かすとか(馬の毛だったのか)髪粉を振りかけるとか。 リアルなんだか現実味がないのかわからないけどなかなか面白い。 子どもたちがやたらと可愛くていい子だから幸せになって欲しいなあ。 特にサム。 浮浪児だけど健気で機転の利くいい子だから占い師のジョカスタの「うちの子」になったのは凄く嬉しい。 きっと次作も出てくるよね。 だってクラウザーの話だもの。 ・・・・・・・・…って思ったのになんで次作が出ていないのさ。 おい、東京創元社。 翻訳ここでストップとはどういう了見だ。 次を出せ次を。 ううう、もう9年も経ってるじゃないか。 出す気ないのかなあ。 こういうのがほんと困る。 話が続いているんだから翻訳してください……。 私はクラウザーの話が読みたいんだよおおおおお。 いやでも諦めない。 版元が変わってもいいから翻訳者も変わっていいからどこかで次を出して欲しい。 サフォンの例もあるから(あちらは8年越しだ)諦めないぞ。 扶桑社、どうだろう?(でも扶桑社っぽくないから講談社あたりで) OZ熱はしばらう続きそうかなあ。 ムトーがドストライクすぎるんだよ。 ネイトも好きだけど。 危険なんだよねえ。 頭切り替えたいなあ。 (特捜部Qでも読むか)
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