NM Syndrome DiaryINDEX|past|will
昨日お勧めで出てきた無料本を試しに読んでみたらとても面白かった。 「葬送のフリーレン」というファンタジー系のマンガでサンデーコミックスらしいが、サンデーっぽくない絵柄とストーリーだ。 4人の冒険者パーティが魔王を倒して凱旋し、その夜4人で見た半世紀流星群。 平和の証のような美しい光景は50年後にならないと再び見られない。 次の流星群はもっと綺麗に見える場所を知ってるから案内するよと言ったのは長命のエルフのフリーレン。 だけど勇者パーティの二人は人族でもう一人は多少は長命なドワーフなのだ。 エルフには一瞬のような時間でも人にとっては50年は長い。 時間の流れ方が違うのだということがわからないエルフに、ふふっと笑って「そうだな。皆で見よう」というヒンメルがいい男なのである。 ちょっとチャラいけどね。 なんか辺境警備の隊長さんを思い出してしまった。 そんないい男も50年後は綺麗に禿げ上がったご老人になり4人で流星群を見た後天寿を全うする。 そしてここから物語は始まるのだった。 淡々と時間は流れ、人と出会い、思い出を掘り起こし、新たな思いを紡ぐ。 時に残酷で時に優しく流れる時間。 ヒンメルと共にもう一人の人である僧侶のハイターが死後に天国はあると断言する理由が好きだ。 本当に好き。 静かな物語に心を揺さぶられる。 ただ、無料本は電書なので読み返したいと思ってもその場面まで戻るのは結構面倒なのである。 ということで紙本で購入決定。 4巻まで出ているようだから全買いしてしまおうっと。
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