雲間の朝日に想うこと


< そんなに別れたいですか >


極少ない時間の中で。

何を優先し、
何を排除するのか。


限り在る資源を、
有効に、
利用する術は。

要の能力に違いない。












其の、
限定された領域で奏でられる、
想いの質を。

より高める為に。


思索し、
錯誤し。

想いを、
贈り逢うのだけれど。



ならば。



其の、
放たれる想いの威力こそが。

想いの、
深度や真度を反映するのだろうか。










其れとも。


其の威力は。

飽く迄、
能力の高さに比例するに、
過ぎないのだろうか。
























帰宅直後の俺に。



 「やっと別れたよ!」



満面の笑みで、
其の一言だけを伝えて。

姫は、
寝室へ向かった。















其の事よりも。

必要な会話が在ると、
想うんだ。





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References
 Jan.09 2010, 「離れられぬ運命でしょうか」






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Goods
 " トモダチコレクション " 任天堂







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2010年02月18日(木)


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History
2007年02月18日(日) 意味在る言葉と言うのでしょうか
2005年02月18日(金) 嘗て元気付けられたからでしょうか
2003年02月18日(火) 貴女のペースですか



< 親に成った心算でしょうか >


意味を持った単語列の
模倣なのか。

其れとも、
実は達観した意図を宿した、
諭しなのか。


解らないけれど。




少なくとも。


其の言の葉の、
必死さと、
滑稽さは。

柔らかな笑みをもたらした事には、
違いない。











其れ故に。





時折毳立ち勝ちな、
互いの想いが。



例え一瞬でも。

羽毛の如く、
振る舞えるのだろう。





















彼を好きなのか。

俺を好きなのか。

姫を慰めたのか。

姫を責めたのか。

俺の味方をして居るのか。

其れとも、
鎹の心算なのか。




主眼は。

果たして何処に在るのだろう。
























 「かれのとなりがまま。」
 「ままのとなりはわたし。」
 「わたしのとなりがぱぱね。」

 「これなら。」
 「ままはぱぱのとなりにすわらなくても。」
 「よいでしょ?」


娘は。

唐突に、
仲の良い男を空想へ招き入れ。






 「だから。」
 「ままもがまんしてぎゅっぎゅしてね。」
 「ちぅもだよ。」
 「たまにでいいんだから。」


姫を慰め、
姫を諭し始めた。






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2010年02月16日(火)


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History
2008年02月16日(土) 連なる記憶が示す途でしょうか
2006年02月16日(木) 嫌でも受けねばなりませんか
2005年02月16日(水) 受け容れ側に預けてみませんか



< 御茶菓子で居られますか >


一歩、
一歩、
高みへ歩み続ける、
其の山嶺が。

飽く迄、
自ら踏み入れた地だとしても。




一心不乱に、
其の身を揚げ続けるのでは、
無くて。


ふと、
立ち留まっては。

喉を潤し、
熱を補うのだから。













其の途に在って。

時折、
無性に欲する甘味は。



自身を誉め進める為に遣われる、
御菓子と、
変わりないのだろうか。
























 「お届け物があるんだけれど。」
 「もうおうち?」
 「ロッカーに入れておく?」


聖なる甘味と、
僅かに手間を宿した洋菓子を、
切っ掛けに。

幾度か、
想いが往来する。






















多分。

御褒美に、
時折欲する御菓子の様な、
存在なのだ。


互いに。





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References
 Jan.23 2010, 「どの符号を附して居ますか」







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2010年02月10日(水)


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History
2006年02月10日(金) 静かでも重い意思表示でしょうか
2005年02月10日(木) 今を想う故の代償でしょうか
2004年02月10日(火) 軸が歪んで居るのでしょうか
2003年02月10日(月) 何を悩んでいたのですか
2002年02月10日(日) 何を望んでいるのですか



< 凍える春こそ福豆でしょうか >


生誕の喜びに、
春では無く冬を想い。

春を招く福豆に、
凍え震える。





一粒の福豆が招かれた、
其の日も。

名に宿した想いとは、
裏腹な日和で。



其れが余計に、
想いを刻み付ける因として、
在るのかも知れない。
















毎年毎年凍える日。

毎年毎年慌ただしい日。







豆を撒き、
職場へ戻り。

肩口の雪を払いながら、
再び還った俺へ。




 「ビール呑まないで待ってたんだ。」
 「乾杯したいでしょ。」


姫は、
そう口にした。












そんな日が、
少しでも長続きする様にと、
希う。



 「本当に寒いよね。」

 「本当に。」
 「明日から春なのにね。」


姫と二人、
文句を言いながら。





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References
 Feb.03 2006, 「ほのかに春が薫りますか」







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2010年02月03日(水)


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History
2009年02月03日(火) 何割が仮初めの笑顔ですか
2008年02月03日(日) 春を呼ぶ蝋燭でしょうか
2007年02月03日(土) 炎なら覚えて居るでしょうか
2006年02月03日(金) ほのかに春が薫りますか
2005年02月03日(木) 何故に其の手を切らぬのですか
2004年02月03日(火) 自覚に縛られ自壊するのでしょうか
2003年02月03日(月) 余裕に見えましたか





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