雲間の朝日に想うこと


< 宿り木に足るでしょうか >


自身の進む途途に、
示標が、
添えられる事を。

時として、
望むのだけれど。


其の示標を穿った、
先人は。

飽く迄、
確かなる唯一の途を歩んだ訳では無いのだ。







其処には、
数多の途が在り。

其処には、
数多の応えが在る。




















 「私にとって。」
 「小坊主は。」



坂の街の人は。

俺を、
雨の木と名付けられた其の木に、
重ね称するけれど。















違うよ。




















此の大樹は。


風が吹けば、
梳き鋏で手を入れた様に、
疎らな葉々を曝し。

寄り掛かれば、
芯を抜かれたかの様に、
間隙だらけの幹を露呈する。




そんな幹なのにね。





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References
 Nov.17 2007, 「嫌いより無い方が増しでしょうか」







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2007年11月28日(水)


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History
2006年11月28日(火) 離れて居ても見える物でしょうか
2005年11月28日(月) 気紛れなだけでしょうか
2004年11月28日(日) 映るのは同一の風景でしょうか
2002年11月28日(木) とどめを刺せますか



< 嫌いより無い方が増しでしょうか >


自身の、
劣る箇所をひた隠し。

自身の、
秀でた武器を以て、
相手へ、
想いを贈り込むのだけれど。



自身の得手不得手や、
或いは好悪は。

時として、
自身とは異なる情動を、
他者へもたらす。





其れ故に。




内に隠る声。
低く聴き獲り辛い声。
嫌いな声。

落ち着く声。
癒される声。
素敵な声。


矛盾を抱えた、
此の声も。

たまには、
役立つ機会を得られるのかも知れないけれど。











一方で。









声を切り離し、
感覚の一端を奪った時に。


果たして、
何処迄、
想いは伝播可能なのだろうか。














 「夜中何か言ってた?」
 「喉が震えて居たから。」

 「寝言かなぁ。」


嘗ての。

何気無い、
坂の街の人との遣り取りを、
想い返し。


ふと。

奥深き課題が内包されて在る事に、
気付かされる。














本音に近い、
芯に近い、
無意識の声ほど。


宿す意思を伝えるのに、
苦労するのだ。



本来は、
音に在る表情を。
体調を。
想いを。


今日は、
如何にして伝えよう。





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References
 Sep.30 2007, 「嫉妬が在るのは何れでしょうか」







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2007年11月17日(土)


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History
2006年11月17日(金) 久々の地下街を愉しめるでしょうか
2005年11月17日(木) 日々蓄積して居るのでしょうか
2001年11月17日(土) 愛してるだけじゃ足りないですか



< 少しは興味を惹けるでしょうか >


例外的に。

一方の嗜好が、
他方に浸潤する事も、
在るのだけれど。



一方の嗜好は。


飽く迄、
一方の域を越えずに。

他方に何の関心も呼ばぬ事が、
多いだろうか。







其れ故に。





其の、
一方の想いにしか応ずる事の無い、
事象を。


他方へ、
放ち。

或いは、
拒絶して。



互いに。

其の境目を、
深く掘り進んで終う事が、
在るのだけれど。














其処に、
一つの工夫を加えるだけで。


其の境目など。

一瞬の内に埋めて了う事が、
可能なのかも知れない。


















毎年、
葡萄酒の解禁日には。

必ず試飲の梯子をすると言う、
自身の嗜好に。


姫は一つ、
巧みな仕掛けを用意する。










 「黒猫のワイン。」
 「無かったから買って来られなかったぁ。」











そうね。


其の一言で。

今日が互いの嗜好の範疇に、
入るんだね。





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References
 Nov.17 2006, 「久々の地下街を愉しめるでしょうか」
 Nov.19 2004, 「理解の進んだ証拠でしょうか」
 Jun.19 2005, 「時のみが知る応えでしょうか」







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2007年11月15日(木)


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History
2005年11月15日(火) 遠慮も大切に温められますか
2004年11月15日(月) 寒さを半分貰ってくれるのですか
2003年11月15日(土) 見つめ直して居ますか



< 枷だと想って居ないでしょうか >


彩度。
明度。
そして色相。


一面の白に、
如何なる彩りを望んで居るのか。

未だ、
調べようも無いのだけれど。





暖色か。
寒色か。

淡色か。
濃色か。

大胆か。
繊細か。


学や、
芸の、
其の方向性を定める刻は。

既に、
眼前に在るのだ。









其れ故に。







極力、
足枷には成らぬ様にと、
希いながら。

何を魅せ、
何を加えるのか、
想いを馳せる。





















 「息子とは違うと想うの。」
 「習い事とかそろそろ考えないと。」

 「うん・・・。」

 「ちょっと。」
 「小坊主ちゃんと聞いてる?」



娘と息子の差異を、
鑑みて。

姫は、
其の準備を口にした。

















聞いてるよ。

無論、
娘もだけれど。



姫に対して、
枷とは成らぬ日々も。


今。

必要だと想うんだ。






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2007年11月10日(土)


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History
2004年11月10日(水) 癖に成る程良いのでしょうか
2003年11月10日(月) 酒精に強い人では無かったですか
2002年11月10日(日) 隠した寂しさが見えていますか
2001年11月10日(土) 黙っておくべきでしたか





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