雲間の朝日に想うこと


< 寒さを半分貰ってくれるのですか >


相手を、
深く、
深く、
想い描き。

其の心中を察し、
理解しようと努めれば。


自身の想いは。

限りなく、
相手に近似され得る想いに、
収束し行くだろうから。








相手が、
強く、
強く、
想い描き。

其の心に浮き出る、
何らかの事象に。




其れを、
自分が強く想い描いて居る様に、
錯覚する事も。


或いは。

其の事象に近しい自身の環境に、
注視して、
増幅してしまう事も。





必然なのだろうか。












帰宅後、
再び仕事場へ戻ると、
宣言した俺に。


 「寒いよ?」


心配と、
激励と、
情報提供とを含め。

俺を想い、
姫は一言呟く。















違う。

姫は、
俺の感ずる寒さを指摘したのでは無い。


自身の感ずる寒さを、
殊更強く、
俺に表現したんだ。














姫は盛んに。


 「寒いよ?」

 「姫・・・が?」

 「他に誰がいるのよ♪」


此の後に感じねばならぬ寒さを、
強調し続けるけれど。










きっと、
俺の帰宅を待ち侘びる事無く。

飼い猫と、
温まって居るに違いないのにね。




----------
References
 Sep.12 2004, 「お帰り代わりの平手打ちですか」


2004年11月15日(月)


----------
History
2003年11月15日(土) 見つめ直して居ますか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL