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日記をサボっている間にすっかり散っていたクレマチス。 季節は進んでいますねえ(今更) とはいえせっかく撮っていたので1枚載せときます。 今年は本当に綺麗に咲いてくれました。 来年もたくさん咲いてくれますように。 ずーっと放置したままだった「夜と少女(ギヨーム・ミュッソ)」をようやく読了。 ミュッソはお気に入りの筈なのにまさかこんなに時間がかかるとは思わなかったよ。 それもこれも主人公のトマや諸々の登場人物に共感できなかったからだ。 いやはや、酷いね、彼ら。 ミュッソらしく手がかりが一つ出る度に盤面が変わり見えていた光景が変わり、幾つもの真実と人生とが現れる。 確かに面白くないわけではなかった。 でもなあ、みんな身勝手すぎるわ。 クレマンなんて完全に殺され損でしょ。 アレクシスがアレクシスじゃないことは読んでるこちらにはわかるだけに一番可哀そうな人だと思う。 トマには腹立たしさしかないけれど、彼の母アナベル、父リシャール、親友マキシムの父フランシスの3人の在り様は印象に残った。 むしろ好きだ。 このあたりの造形が如何にもフランス風というか、フランス映画風というか。 トマは彼らに感謝せねばなるまいよ、全く。 時代的にデペッシュとかクイーンとかU2とかの音楽談義が出て来るとちょっとテンション上がる(笑) そういう読み方は楽しいけどやはり共感できない主人公が出て来ると読むのは辛いんだなあ。 次のミュッソはもう少しのめり込めるといいけど。
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