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危うく徹夜するところだった。 危ない危ない。 あと少しあと少しと読み続けた結果最後の方は駆け足になってしまったのでそのあたりはもう一度読まねばなるまい。 が、深夜に読み終わるには怖い話だった。 「月の夜は暗く(アンドレアス・グルーバー)」 ホラーなわけではない。 サスペンスで警察物だけど凄惨な見立て殺人がトラウマになりそうなくらい酷いのだ。 これは想像力を逞しくするのは厳禁。 心を少し離して遠くから薄目で想像するのがベターだ。 いや、逆に想像しないことが心の安定に繋がる。 (こんな死に方は心底嫌だ) 見立ての元になった絵本は本当にあるらしい。 「もじゃもじゃペーター」 童話やわらべ歌は怖いものが多いがこれもその一つか。 こんな怖い話をドイツの子供達は幼い頃から聞いて育つの?と思ったけれど日本の昔話も大概だ。 よそ様のことは言えませぬ。 それにしても.......。 オーストリアの作家なのに舞台にドイツが多いのはなぜなんだろう。 主人公はミュンヘンの女性刑事ザビーネでもう一人はドイツ連邦刑事局の心理分析官でオランダ人のスナイデル。 変人奇人の類になるスナイデルはそこまで素っ頓狂でもなく案外ユーモアたっぷりでザビーネとのやり取りは面白い。 私は気に入っている。 シリーズ物らしいが本邦での翻訳はこれのみとは寂しい。 創元がダメならハーパーでもいいよ。 途中で止めないで欲しい。 ヨーロッパの警察物を読むとEU域内での捜査協力は結構普通にあるんだなあということと他国に対して結構辛辣だったりして面白い。 そしてどこの国の警察も上層部が事なかれ主義だったり臭いものには蓋、だったりして苦労するのは現場だなあ、と。 そこが面白いのかもしれないけれど、案外これがストレスになったり。 警察に夢見過ぎかしら。 でも司法には正しくあって欲しいのよ。心から。 まあそんなこんなを考えて読了。 グルーバーはあと1冊持っているので楽しみは後に取っておこう。 次はクイーム・マクドネルの「平凡すぎて殺される」かヨルン・リーエルホルストの「カタリーナ・コード」かな。
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