いい意味で思い込みを裏切られたいい映画だった。
というか好きな映画で良かった。
事前情報を全く入れないほぼまっさらの状態で見たのも良かったのかもしれない。
見る前はファン向けのファンにしか見応えのない映画だったらどうしようといらぬ心配をしたものだったけどとんでもない。
確かにファンにのみ響く部分もあるだろう。
特に慎吾のターンはドストレートに響いてきた。
でもファン以外にも推測できるのがSMAPの強みだし、多分「せ」や「あ」や「き」だけでその曲がわかる人も多いのではないかしら。
もうそれしかないという曲だから。
それを「喰われ」て歌がなくなってしまった慎吾に色々重ねてしまうのもファンだけじゃないだろう。
ただそれだけの映画ではないと思うし異なるテイストの3つのエピソードを最後のエピソードでハッピーに繋げて筋の通った1本にしていた。
分かりやすいのが慎吾のだけど3本共に共通するのは「喪失」
そしてそこからの「再生」の物語だった。
面白いしいい映画だったよ。

監督は3人とも初で園子温監督とは肌合いがあまり合わない感じかなあ。
アングラっぽいというか（アングラを誤解していたらごめん）
でもあのぶっとんでるキレの良さは好きな人は好きだろうと思う。
山内ケンジ監督のが一番好きかな。
慎吾ちゃんと歌喰いの話。
落ち着いたトーンが慎吾の佇まいに良く合っていた。
最後の太田さん監督作は映像的には一番好き。
ロードムービーが好きだからかしら。
繊細な光とアングルが太田さんらしいというか。
そうか、こんな映像を撮るのね。
そして尾野さんと剛の演技のぶつかり合いが素晴らしく聊かファンタジックな内容なのにリアリティが圧倒的。
最初の剛の横顔の強さが未だに目に焼き付いているし太田さんいい顔を撮ったなあと思った。
最後のエピソードについてはもうこれがなくては！



って長々と書いていたらサムガで心臓が止まるかと思った。
今日からradikoのタイムフリー、エリアフリーが解禁になったというこの日に。
中居は雨あがりのステップをかけたよ。
CM明けに軽く、掠れ声や雑な声がないと売れないって笑ったよ。


もうなんて日だっ！