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JIROの独断的日記
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2014年06月18日(水) 「集団的自衛権」とは何か。

◆昨夜のNHKを見ていたら、全然分かっていない人が大勢いることが分かりました。

NHK News Webといって、23時30分からニュースを流しながら、視聴者がコメントをTwitterで送る番組があります。

選ばれたTweetは字幕になって画面の一番下に流れます。

昨夜は「集団的自衛権」が特殊でした。


本当にがっかりしたのですが、全然イロハのイから分かっていない人。自分から勉強しようとしない人が

圧倒的に多いことが分かりました。

私は既に210回以上説明していますが、それだけ説明しているのに、

分からない大衆はバカだ、とTweetしたら、

「自分が何回も説明しているのだから、他人は知っていて当然だ」という考え方は、傲慢だ。

と言われたので、500回でも1,000回でも説明することにしましょう。

知ろう、という意識の無い人には、何百回説明しても無駄である。

そんなことは、分かってますが、それなら、よりよい方法があるなら、私に教えるか、ご自分で実践して下さい。


◆個別的自衛権。

昨夜のNHK NEWS WEBで表示されたTweetを読んでいたら、

自衛権を「個別的」と「集団的」に分けて論じること自体、意味がない。

という人がいました。

こういう人は、何も分かっていないのですが、それ以上に問題なのは、

「自分が何も分かっていないかも知れない」という意識自体がないまま、分かったつもりでいる人が存在することです。

個別的自衛権とは、自国つまり、日本が他国から攻撃・侵略を受けた場合に、最低限の実力である自衛隊が

国民の生命・財産などを守る為に(実質)武力を用いることですが、これは、人で言えば正当防衛。当然認められます。

いくら平和憲法とはいえ、他国に攻撃されたら、黙って殺されなさい、という趣旨の訳が無い、国家の基本的な責任です。


◆集団的自衛権

集団的自衛権とは、自国(日本)が他の国から攻撃・侵略を受けて位無くても、

自国と同盟関係にあるなど、密接な関係にある国(日本の場合ようするに、アメリカです)が、第三国から

攻撃や侵略を受けた場合に、実際には日本は攻撃されていなくても、日本が攻撃されたものと見なし、

同盟国(アメリカ)を攻撃した第3国(日本でもアメリカでもない国)にたいして、個別的自衛権で反撃したように、

(実質)武力を用いて対抗する権利です。


しかし、アメリカを攻撃する国はありません。北朝鮮もそこまでバカではない。

一発でもアメリカの本土に落ちるようなミサイルを撃ったが最後、北朝鮮は潰されます。

ですから、実際は、日本が手伝うのは、アメリカ自身が、国際法上違法な、武力行使を、

イラクやイランやアフガニスタンに対しておこなっています。

イラク戦争など言いがかり以外のなにものでもないのに、稀代のペテン師、

自分が長く政権に留まるためには、アメリカの言うことを何でも聞く、小泉純一郎が、

世界で最初に支持しました。イラクはアメリカが無茶苦茶に壊したが為に、

イラク戦争前は、サダム・フセインの独裁政権ですが、今ほどのひどい内戦状態ではなかった。

今のような無茶苦茶な状態に、イラクがなったのは、アメリカのせいです。

日本の安倍首相が集団的自衛権の行使を可能にしようとしているのは、実際は,アメリカの人殺しを

手伝おうとしている、と、言っても過言ではない。

繰り返しますが、日本の防衛に必要なのは、日本の個別的自衛権です。

日本が他国から攻撃されたとき(実際にはそんなことはしないとおもいますが)アメリカが日本の反撃を

手伝うとしても「集団的自衛権」を行使しているのは、自国は攻撃されていない、アメリカです。

アメリカと一緒になり、「集団」で「自衛」するから、「集団的自衛権」というのだ、と思っている人がいるようですが、

とんでもない勘違いです。そもそもこんな事は、前から話題になっているのですから、

有権者各人が勉強するべきで、私の説明が役立つようでは困ります。

しかし、兎に角、繰り返し説明します。


日本の集団的自衛権の行使に関しては、1983年、角田礼次郎内閣法制局長官が衆議院予算委員会で、

「集団的自衛権の行使は憲法改正でなければできない」

と答弁し、安倍晋三氏の父、安倍晋太郎氏(当時、外相)が、
「長官が述べた通りだ」

と言ってます。歴代内閣全て「角田答弁」を踏襲しています。今その解釈を変える必然性を認めません。

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