雲間の朝日に想うこと


< 歳上を想う資格が無かったのでしょうか >


其の宿命を、
端から、
背負わされて居るのだと。

本当は、
当に、
気付いて居るべき事なのだけれど。




其れが、
眼前に迫らない限り。

感覚として、
理解に至る事は無いから。



ふと、
忘れて終う。









自身より、
多くの歳月を重ねた対象へ、
想いを寄せた、
其の瞬間に。

背負った業は。




時を経れば経る程に、
次々と、
積み増されるのだ。

















離れ始めた其の、
間隙を、
埋め合わせる為に。

注ぎたい場所への資源を、
喰われ。


其れが。

一家の流れに、
罅を産む。










 「きついんだよ。」


姫は、
ぽつりと零し。


 「此れ以上は動けないよ。」


俺は、
言葉に生らない声で、
返す。


















体力。

老いは、
誰にでも訪れるけれど。



其処に至る迄の準備や、
想いの積み重ねを、
欠いた儘で。

進んで来た今では。




対処の術は、
無いのかも知れないね。






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2012年01月08日(日)


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History
2006年01月08日(日) 互いの御眼鏡に適うでしょうか
2005年01月08日(土) 次が在ればと願って居るのですか
2003年01月08日(水) 見守られていましたか



< 嘗ての自身が移された鏡でしょうか >


眼前に在るのは。

嘗て、
惑い痛み続けた自身に、
他ならない。




其れ故に。


惑いも、
痛みも。

抉る様に、
此の身を侵襲するのか。



















悪酔いした、
自由の利かない身体を。

互いに、
安易な方向へと流しながら。




姫は。


 「何でこんなに擦れ違っちゃったんだろう。」

酔いに任せて、
其の感情を放出し。


 「小坊主の事好きなのに。」

残存する想いの核を、
そっと、
刺し入れ。











更に。








 「遅いよ。」
 「何故今なんだよ。」

飛び出し掛けた言の葉を、
遮る様に。



 「二年振り?」

既に、
忘れ掛けて居た計数で、
駄目を押した。





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References
 Nov.15 2011, 「距離を望んだのは此方でしたか」







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2012年01月07日(土)


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History
2006年01月07日(土) 身嗜みの理由は何処に在りますか



< 切っ掛けは保険の様な物でしょうか >


至極経済的に、
優先する対象を並べ。

順々に、
言の葉を散らして進んで居るに、
違いないのだけれど。




其の、
一つ一つには。

特異点が、
そっと、
忍ばせて在るのかも知れない。













其れ故に。




唯、
形の行き来で済ますのでは無く。



其処に、
対象に応じた想いの行き来を、
付加しようと。

画策するのだ。





干支を象った、
其の鈴を。

出しにして。





























 「八幡神社に行く?」
 「土鈴買っておいてくれる?」

 「買ったよ。」
 「何処に贈れば良いの?」

 「持ってて。」
 「三月には一度行きたいな。」


















そう言えば。



逢う事を前提とした、
切っ掛けを。

上手に作れる人だったっけ。





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References
 Aug.06 2011, 「何処迄の来ての心算でしょうか」
 Jul.19 2011, 「唯送り出せば良いのでしょうか」
 Feb.14 2011, 「壁が在るから逢わさるのでしょうか」







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2012年01月03日(火)


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History
2010年01月03日(日) 飼い慣らされて行くのでしょうか
2008年01月03日(木) 想いの入口が開いて居ますか
2004年01月03日(土) 此れが本当の貴女でしょうか
2002年01月03日(木) 少し休んで良いですか



< 御目出度くは無い新年でしょうか >


此の一年の行く先を、
想い新たに描き。

其の一歩目を進める、
初日だから。




本来ならば。


希う互いの道の、
交錯を。

切に、
願う日なのに。













決して好ましくは無い、
不確定な擾乱が。

此の一年、
在り続けるのだと言う、
予感を。


否応無く、
突き付けられる。

























 「隠しててもしょうがないから言うけれど。」
 「この家ばれてる。」



あの子は。

予想が違わぬ事を、
真っ先に、
伝えて来た。























黙って隠されて居るより、
明らかに、
増しなのだけれど。


此の手の及ばぬ範囲の、
避け難い危険は。

徒に、
想いを抉られるね。





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References
 Dec.22 2011, 「何処迄迫って来て居るでしょうか」
 Aug.30 2011, 「届かぬ距離も護れませんか」







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2012年01月01日(日)


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History
2009年01月01日(木) 本当は消したい場所なのでしょうか
2008年01月01日(火) 必要なのは其れだけでしょうか
2007年01月01日(月) 案外近くに居るのでしょうか
2006年01月01日(日) 印象に残る区切りで在りますか
2005年01月01日(土) 本心を探り当てて居るでしょうか
2004年01月01日(木) 腐れた縁に想いを託して良いでしょうか
2003年01月01日(水) 矛盾する想いは願えませんか
2002年01月01日(火) 始まりはいつも俺ですか





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