雲間の朝日に想うこと


< 逆なら少しは楽なのでしょうか >


嘗ての、
待つ身と。

今の、
待たせる身と。


其の負荷は、
何方が高いのだろうか。









自身への、
制約や、
束縛や。

或いは、
想いと異なる行動の、
其の数は。


明らかに、
前者が多いのに。





何故か。

後者の侵襲を、
より強く知覚する。



















個人差か。

性差か。

其れとも、
単なる慣れなのか。




























純粋に、
想いに特化する事が、
許される立場より。

想いと乖離した、
行動の、
強制が。



事在る毎に、
自身を削るのだけれど。





あの子は。


 「待つのは嫌なの。」
 「待つのは辛いの。」


動けぬ自身の在り様に、
斬られて了うんだね。







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2011年12月30日(金)


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History
2009年12月30日(水) 巧みに歪められましたか
2003年12月30日(火) 其の俺は俺では無いのでしょうか
2002年12月30日(月) 想像妊娠ですか



< 何処迄迫って来て居るでしょうか >


本来ならば。


飽く迄、
互いの意思が其処には在って。

其の二つの意思が、
折り合い、
並立する筈なのだけれど。





時に。

意思の他方を無視し、
一方のみを物差しにする輩が、
在るから。


其処に触れぬ様。

そっと、
身を隠す。











其れは。

唯、
時間稼ぎに過ぎないと、
知って居ながら。


























 「あっちゃったよ。」
 「振り切ってきたけれど。」


平静を装う、
あの子の電信に。

慌てて、
電話したけれど。







 「大丈夫か?」

 「うん。」
 「まだドキドキしてる。」

 「後ろ見ながら?」

 「うん。」
 「様子見ながら帰って来たよ。」
 「だから大丈夫。」


其の、
あの子の言の葉が、
大した根拠に基づかぬ事を。

俺も、
あの子も、
理解して居るのだ。
















何処迄、
つけて来ただろうか。


もう。

息を潜める毎日など、
送って欲しくは無いのに。





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References
 Aug.30 2011, 「届かぬ距離も護れませんか」







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2011年12月22日(木)


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History
2005年12月22日(木) 視線を逸らす訳が在るのでしょうか
2004年12月22日(水) 滞る想い故に増幅するでしょうか
2003年12月22日(月) 一つ一つを大切に出来ていますか



< 隣には無い手なのでしょうか >


満ちた想いの、
其の先は。

飽く迄、
満ち足りぬ想いで。


積み重ねた想いの、
其の次は。

嵩を増した想いを、
希うから。




何時かの、
想いを満たせぬ刻を。

常に、
待ち続けるのだろうか。












跳ねる鯨の水飛沫を、
遣り過ごし。

跳ねる入鹿の水飛沫を、
横目に観ながら。


幾度と無く重ねても。




其の唇は。


想いの不足と、
温感の欠如とを、
訴え続けた。



















 「むなしいね。」

 「虚しい?」

 「日本語って難しいね。」
 「しかも漢字言っただけで意味通じるし。」



あの子が放つ一字を、
鋭敏に、
感じ獲り。

余計に、
其の一字の想いが、
増幅される。



















僅か数時間前の、
逢瀬の疼きが。

未だ、
冷めても居ないのに。


総て、
無に帰して終う様に想う、
此の刻は。





何時か。

実に変えられるのかな。






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References
 Sep.19 2011, 「何を求めて逢うべきでしょうか」







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2011年12月11日(日)


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History
2004年12月11日(土) 団子にも日記にも勝てぬ花ですか
2002年12月11日(水) 想いが重なる事は無いのでしょうか



< 視界の月は同じ月でしょうか >


見上げた夜が、
何れ程、
同じに見えたとしても。

其れは、
飽く迄まやかしで。




音感や、
温感や、
其の場の感覚に加えて。


高度や、
照度や、
時差に起因する要素も。

異なるのだ。









其れ故に。


其処に、
懸命に想いを加えては。

其の距離を、
埋め合わせるのだけど。













一度、
知って了った味は。

今後、
其の作業を妨げるのだろう。




きっと。

























 「案外明るいんだね。」

 「そうだね。」

 「同じ月を見て居るね。」

 「そうなるね。」



見上げる、
其の赤茶けた月色に。

あの子から、
自然に零れた言の葉は。












繋いだ手を介して。

随分と、
増強されて終うんだね。






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2011年12月10日(土)


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History
2005年12月10日(土) 肖れるでしょうか
2004年12月10日(金) 敵故に理解が早いのでしょうか
2003年12月10日(水) 虫が良過ぎる言葉でしょうか





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