雲間の朝日に想うこと


< 何に効く薬の心算でしょうか >


本来、
其れは瞬間的で一時的な物では無くて。


持続的に、
恒久的に、
継続的に。

効果をもたらす物。







処方される治療薬の様に。

其れは、
一つ一つの症状に、
効き目を有するのでは無く。


寧ろ。

強壮薬の様に、
自身を高め整える物では無いのだろうか。














其れが、
前者だと言うのなら。



其の、
症状に応じて。

一つ、
一つ、
別の薬が居る。


















 「そろそろ癒しが必要です。」


然も、
当たり前の様に。

求めの文が届いた。


















彼は、
何の薬で。


俺は、
何処に効く薬なのかな。





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References
 Sep.20 2009, 「締め括りの声が違いませんか」
 Sep.04 2009, 「足りぬ想いが在るのでしょうか」







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2009年09月30日(水)


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History
2007年09月30日(日) 嫉妬が在るのは何れでしょうか
2005年09月30日(金) 想いすら一つに成って居ないですか
2004年09月30日(木) 帰らぬ事が想いでしょうか
2002年09月30日(月) 声が聞こえましたか
2001年09月30日(日) あきらめとは違いますか



< 受け継がれる笑顔でしょうか >


幼気な姿に宿る心意気は、
百年を経ても、
ずっと其の胸に在り続けるのだと。

古来から、
言われて居るのだけれど。



其の、
幼児の内に発生する、
心意気は。

飽く迄、
後天的に備わるのだろうか。







其れとも。


受け継ぐ血脈を、
如実に反映する物なのだろうか。


















何時の間に学んだのか。

其の場に相応しい振る舞いを、
自発的に放つ娘に。



姫と二人、
腹を抱えて笑いながら。





三つ子の魂は。

本当は親の魂なのでは無いかと、
ふと想う。



















音楽が始まるや否や。

椅子の上に、
突然立ち上がり。


 「Prost!」


独逸国旗を振りながら。

娘は、
自分のコップを持ち上げた。





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References
 「オクトーバーフェスト」







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2009年09月21日(月)


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History
2007年09月21日(金) 同じ先を指差せて居るでしょうか
2003年09月21日(日) 期待を封じて過ごさせていますか



< 締め括りの声が違いませんか >


如何にしても、
埋まらぬ隙間が在る刻に。


其れを、
他へ委ねて解く事など。

別段、
不思議な事では無いけれど。






其の、
埋まらぬ隙間は。

飽く迄、
自己完結の領域内に在る隙間では、
無いのだろうか。




















夜半の電話。














 「ビジネスホテルに独りって。」
 「結構寂しいですよね。」



互いに、
出先で独り在る刻。

ふと、
携帯に手が伸び。






 「ありがとうございました。」
 「御陰でぐっすり眠れました。」

 「こちらこそ。」



互いに。

本来の相手とは違う選択肢へ、
健やかな眠りを委ねる。






















求められぬ領域を、
本来委ねるべきでは無い相手で、
満たす事は。



或いは。

正しい方策なのかも知れないけれど。





求められる領域迄も、
外へ、
依存して了うのは。



多分。

好ましい事では無いよね。





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References
 Sep.04 2009, 「足りぬ想いが在るのでしょうか」







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2009年09月20日(日)


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History
2008年09月20日(土) 描いた画より綺麗でしょうか
2005年09月20日(火) 想いも共に消えて終いますか
2004年09月20日(月) 中身も備えた誘いでしょうか



< 調べに心を寄せられましたか >


例え、
何れ程癒えて居ようとも。

過去は、
過去として在り続けるから。


其処で、
奏でられる調べに。

亡き友の望んだ想いを、
重ねぬ筈は無いのだけれど。











語る事無く。

気にする素振りも無く。

唯じっと耳を傾けた、
其の刹那は。



或いは。


其の友の希った場所へ。

姫が、
初めて身を置いた刻だったのかも知れない。





















杜に響く独特の拍。



そして。

其の音に拘り続けながら、
行く末を目にする事無く道半ばで逝った、
友。





















 「楽しかったね。」


姫は初めて、
純粋に音に酔った。




一言も、
其の友を話題に出す事無く。





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References
 「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」







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2009年09月13日(日)


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History
2005年09月13日(火) 想い以外も縒り逢わせられますか
2004年09月13日(月) 吸い尽くし終えましたか
2003年09月13日(土) 距離を埋める技術なのでしょうか



< 触れても良い距離なのでしょうか >


言の葉のみの往来に宿す、
信憑性など。

抑も、
極めてあやふやな物だけれど。







其れは。



未だ、
触れた事の無い互いにも。

既に、
交わりの在る互いにも。


等価なのだろうか。







或いは。


後者の方が。

少しだけ、
其の真を増す物なのだろうか。


















事務的な文字と、
相談の文に。


 「小坊主さんだって。」
 「触れてくれたじゃないですか。」

 「触れたいから触れたの。」
 「今も触れたいの!」

 「良く言いますよ。」
 「この前は触れてくれなかったくせに。」


一瞬加わった、
想いの応酬。






 「触らせなかった癖に。」


そう、
一言贈りかけ。

其処で、
文の往来が留まる。

















隧道の彼方からの、
相談事は。



こうして、
何時も少しの軽口が加わり。

最後に、
少しの抜け道を残して終うね。





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References
 Jun.29 2009, 「対象者だから分かるのでしょうか」







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2009年09月12日(土)


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History
2006年09月12日(火) 相手に意識が向いて居ますか
2005年09月12日(月) 不治の擾乱でしょうか
2004年09月12日(日) お帰り代わりの平手打ちですか
2002年09月12日(木) 本気の覚悟がありますか
2001年09月12日(水) 近づけば解決できますか



< 心から祝えたのでしょうか >


日々に、
時折添える波は。

日々の平易を、
軽やかに彩るけれど。






波を起こす事が、
其処に必須な訳では無くて。


本当は。


波を生じさせようと言う意志が、
幾重か重なり逢う事に。

意義が在るのかも知れない。



















 「おたんじょうびする?」
 「けーきあるぅ?」

 「ケーキは無いけれど。」
 「特別でお稲荷さん作ろうか。」


娘と、
姫と。

二人の心算で在った、
其の宴に。










 「買って来たんだけれど。」
 「おめでとうしちゃった?」


寸前で。

半ば強引に、
割って入った俺へ。











 「小坊主は何だか一生懸命だったから。」
 「良いか。」


姫は、
そう呟く。
























姫の、
生誕の日。



初めて。

真に、
許容の一言が零れた、
そんな気がした。






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2009年09月08日(火)


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History
2008年09月08日(月) 端から観る気が無いのでしょうか
2007年09月08日(土) 想いが形に成りませんか
2006年09月08日(金) 皮肉の心算でしょうか
2005年09月08日(木) 祝えぬ誕生日でしょうか
2004年09月08日(水) 想いの波も荒れる日でしょうか
2003年09月08日(月) 力みは少し取れましたか
2002年09月08日(日) 何色に光っていましたか



< 足りぬ想いが在るのでしょうか >


少しの興味と、
少しの好奇心と。

少しの憧れと、
少しの親しみと。

少しの情と、
少しの好きと。

少しの惑いと、
少しの動揺と。

少しの近さと、
少しの壁と。



多分、
幾つもの感情が少しずつ在るだけで。

恐らくは、
其処に芯が無い。












けれども。



負の情報を総て曝け出した直後の、
其の誘いに。

一瞬、
食指が動きかけ。


苦笑した。





















 「彼女が欲しい時は言って下さいね。」

 「煽ってどうするよ。」

 「だって本心だもん。」


直球を、
空かした顔で見逃し。




 「だって本心だもん。」

 「ありがと。」

 「お礼言う時って交わしたい時らしいですよ?」


二球目も、
見えぬ振りをする。




















其の、
危うさの正体は。

何処に在るんだろうね。






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2009年09月04日(金)


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History
2006年09月04日(月) 其の雄には無い視界でしょうか
2005年09月04日(日) 両立を志す気は無いのでしょうか
2004年09月04日(土) 紅葉に興味が無かったのですか





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