雲間の朝日に想うこと


< 同じ先を指差せて居るでしょうか >


互いの想いが指し示す、
其の対象が。

例え、
同一の物体に形容されたとしても。


決して。

同じ物を指し示して居る保証など、
無いのだ。






其れ故に。




恰も、
同じ対象を観て居る気に陥っては。



時に。

互いの擦れ違いに、
一喜一憂する。














二人で築こうと、
向かって居る其の先は。

果たして、
同じ場所を示して居るのだろうか。




笑いの渦の中で。

ふと、
想いを寄せて了う。














 「ぞうさん!」
 「ぞうさん!」


俺の、
其の対象を指差して、
連呼する娘に。

困惑し。



 「病気うつるからよしなさい!」

 「何もねぇよ!」


姫の、
冗談交じりの躾に、
抗議した。











娘は。

唯、
下着に描かれた象を、
指差して居ただけなのに。






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2007年09月21日(金)


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