雲間の朝日に想うこと


< 不治の擾乱でしょうか >


其の言葉は、
未熟と言う意も含むから。


前を向き、
自身に、
育ち行く意思が在る限り。


応えは肯定なのだ。



其れ故に。


問いに、
半ば冗談を添えて、
肯定したのだ。








けれども一方で、
其の言葉は。

後ろ向きの想いを、
奥底に、
育て上げる鍵だから。



肯定の応えは。

僅か紙一重の位置に、
両極端の意味を、
秘め備えて終うのだろうか。





僅か数週前に。

力強い迷いの無い言葉を、
聞いた筈なのに。


再び何か、
迷い始めた事実の破片が。

御嬢から、
飛んで来た。











何れ程。

迷い無き想いを、
強く、
持ち続けても。



きっと、
流行病の様に。

御嬢の身には、
再び、
未練が浮かび来るのだ。






そして、
多分俺自身にも。


其の病は、
巣喰って居るのだ。











 「小坊主さんは。」
 「昔に未練があったりすることはないですか?」

 「あるよ。」
 「あの日帰りの新幹線で、御嬢を口説いとけばなって。」



冗談交じりの、
俺の肯定は。

未だ、
前者で踏み留まって居るけれど。





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References
 Nov.10 2003, 「酒精に強い人では無かったですか」
 Nov.20 2003, 「爪の先に甘い毒を仕込むのですか」
 Dec.21 2003, 「見えるから見えぬ物でしょうか」


2005年09月12日(月)


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History
2004年09月12日(日) お帰り代わりの平手打ちですか
2002年09月12日(木) 本気の覚悟がありますか
2001年09月12日(水) 近づけば解決できますか





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