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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
(ホーンブロワー)エミー賞ノミネート

テレビ界のアカデミー賞とも言われる「エミー賞」2004年のノミネート作品が、7月15日に発表されました。
このドラマ・ミニシリーズ部門の作品賞に、「ホーンブロワー」の第3シリーズがノミネートされています。

ミニ・シリーズ部門ノミネート作品
「American Family - journey of Drama」
「Angels in America」
「Horatio Hornblower」
「Prime Suspect 6 : The Last Witness」
「Traffic: The Miniseries」

このようなノミネート情報は久しぶりですが、昨年12月〜今年1月頃の日記では「M&C」について、よくご紹介していましたね。
その関連で今年1月のゴールデン・グローブ賞(テレビドラマ部門を含む)の授賞式も見ていたのですが、あの時に有力だったのは「Angels in America」だったような気がします。
果たして今回の結果はどうなるのでしょうか?
受賞作品の発表は、9月12日に行われます。

さて、その「ホーンブロワー」ですが、niftyのDVDサイトに詳しい紹介ページができました。

この紹介文では「2004年夏リピート放送」と書かれていますが、ホーンブロワー・サイトの掲示板情報を読むと(NHKに問い合わせをしてくだった方があるようです)NHKでは「再放送の予定はない」とのことなので、どうもはっきりしていません。

「ホーンブロワー」第4シリーズについては、ヨアン・グリフィス自身が最近の「キング・アーサー」関連インタビューの中で、「ホーンブロワー」のシリーズ続行を明らかにしていますので、確かだと思って良いでしょう。
ただし、この情報にあるように撮影が再来年(2006年)だとすると、来年2005年のトラファルガー海戦200周年記念とは、関連のないドラマになるのでしょうか?
一時期、海外のネットに流れていた噂(ショーン・ビーンの「Sharpe's Trafalger」との合体企画)は流れたと考えた方が良いのかもしれません(残念!)。

実は「ホーンブロワー」の原作では、トラファルガー海戦で戦死したネルソン提督の国葬で、テムズ川をさかのぼる葬列の指揮をとったのはホーンブロワーということになっているのです。
そして、来年2005年には200周年記念イベントの一つとしてこの「テムズ川葬送の再現」も予定されています。
この葬列の指揮をヨアンにとらせて、一緒にロケもしてしまえば一石二鳥!と思ったりもしたのですが、やはりそれは不可能なのでしょうか?

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先日、シネセゾン渋谷に「テッセラクト」を見に行ってきました。
日本人のプロデューサーと香港人の監督が、タイのバンコクを舞台に撮影した、英国のベストセラーの映画化。
バンコクで地元(タイ)マフィアの抗争に巻き込まれた英国人ドラッグ・ディーラーの物語。
主演はジョナサン・リース・マイヤーズ。

香港とバンコクは、アジアの街ではあるけれど、私にとってはロンドンと同じ異国の街。
香港映画を見る時、私はそこに登場する香港の街を異邦人の目で見ています。
日本とは異なる文化をもった、外国の街…というように。

ところが今回、主人公が英国人でバンコクが舞台ということになった時に、
なぜかバンコクが、あまり異邦の街に見えなくなってしまった。
西洋人に対する東洋人というような意識が働いてしまい、私は東洋人の目で映画を見てしまったみたいです。

でも私、タイ語はわかりませんから、得られる情報は英語のみ。…というこの状況は主人公の英国人と変わらない。
この不思議な視点とスタンスの逆転が面白く、上映中の2時間、私自身もバンコクの裏町で翻弄されたような感覚を楽しみました。

いやだからと言ってもちろん、実際にバンコクの安ホテルでこのような事件に巻き込まれるのは願い下げですが。
やっぱりあやしげな安ホテルはこわいわ〜、というのが、この教訓かしら(苦笑)。

「テッセラクト」の上映は7月30日まで。31日からはジェームズ・ダーシーが三角関係の一端を演じる「ドット・ジ・アイ:Dot the i」が始まります。予告編を見ましたけど、なかなか期待できそう、公開が楽しみです。


2004年07月16日(金)