Allyssa


Allyssa

		Dad

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■　Mother 第９話を観て　涙一粒の安堵　ネタバレ注意

何故、ここまでにドラマ「Mother」に
ハマるかというと、様々な要因がある
と思う。

①児童虐待、赤ちゃんポスト、シングル
マザー増加などの社会問題への提起

②全編に漂う他のドラマと違った映画的
画像の質感。セット、小道具の作りこみ
の完成度

③松雪泰子、田中裕子、芦田愛菜ちゃん
という奇跡の配役による相乗効果が醸す
テレビドラマの枠を超えた完成度。
その脇を固める尾野真千子、高畑淳子、
山本耕史の抑えながらも突出した演技。

④芦田愛菜ちゃんというとんでもない
天才子役が演じるレナ＝ツグミちゃんの
キャラクター性の確立

⑤一話一話ごとに余韻を残す名場面と
名台詞。それらが伏線であったり、
後の場面を引き立てる今までにない
不思議な効果

⑥お涙頂戴ではなく、それぞれの側面の
母性の深遠さで視聴者層の女性それぞれ
に与える問いかけの汎用度

他に挙げればキリがないが、個人的に
神ドラマであることは間違いなくなった。

特に芦田愛菜ちゃん起用は大絶賛である。
７歳の役を５歳の芦田愛菜ちゃんにした
のは、虐待のため、まともに食事を
与えられていないため、小さい身体の役
のために、というこだわりも凄いが、それ
を演じきっている芦田愛菜ちゃんは凄すぎる。
感情移入しまくって涙が止まらない。
ぜひ、次の作品ではコメディ的な明るい
作品に出て欲しい。笑顔と笑い声がとても
可愛いので、全然出来ると思う。

さて、第９話をリアルタイムで観て、
テレビ雑誌の前情報も持っていたので
涙腺締めてかかりましたが、泣かせどころ
多すぎ。

伊豆の海に行って海鳥の群れに「おーい、
ここにいるよー」と叫ぶツグミちゃん。
第一話は「私も連れてってー！」から
考えると、ツグミちゃんの心の中に
満たされた安心感と平和を感じずには
いられず「良かった」と思いました。
映画「長い散歩」の粗雑だった女の子が
布団の中で緒形拳に「ありがとう」と
感謝し、緒形拳がむせび泣くシーンの
ような感情の変化が上手いなあ、と思い
ました。

そして、親告罪である未成年誘拐の
告訴を取り下げるために室蘭に飛んだ
山本耕史の苦労の甲斐もなく「告訴
しちゃったわ。あの女大きらい」と
笑み混じりで言う下り。尾野真千子
起用の理由がわかったわ。母と女を
演じたオノマチの女の狂気の部分が
表現されていて見事だった。

そして、逮捕（涙）すがりつくツグミ
ちゃん。副題の「引き裂かれる二人」
見ていて辛かった。

今回、ＯＰにクレジットロールと
「泣き顔スマイル」が流れたので、
終わり時間ギリギリまでのシーケンス
は神の流れだった。こういう作りも
数ある国産ドラマの中では珍しいと
思った。

予告編見てツグミちゃんは施設へ。
すごく安堵しました。また地獄の家
に戻されるのかと不安でしたが、
そうですよね、虐待家庭に戻すわけ
が無いと思います。そうなると、
ずっと不安で不安で仕方のなかった
「長い散歩」のあの女の子も施設に
入ったのかも知れないな、と奇妙な
安心感が漂いました。

ただ、施設に入ったことが彼女に
とって幸せかというとそうでもない
ので、一概には言えませんが、あの
地獄の家に戻るよりは数倍、安堵
出来ます。予告編で明るく元気そう
だったし、ツグミちゃん。

さて、ネタバレになるので以下、白文字

テレビ雑誌によると、

■来週の１０話
マスコミ押し寄せて鈴原家ボロボロ。
ツグミちゃんは施設に。
仁美は児童虐待で逮捕。
松雪は法廷で「虐待から救った」と
言わずに「あの子の母親になろうと
思ったと。それが罪として判断される
・・・

■再来週の１１話（最終回）
施設で明るく暮らすレナ＝ツグミちゃん
の話を山本に聞いて奈緒（松雪）は
一緒に暮らすのを諦めかける。
そこへツグミちゃんから奈緒に「ある
依頼」の電話が。ハナさんは奈緒に
捨てた理由を明かす

確かに「虐待からの緊急救助」でなく、
「母親になろうとした」は罪になって
しまうと思う。反省の意も無いとなれば
執行猶予は初犯でも付かない。

しかし、「ある依頼」って何だろ？？

この番組のプロデューサーはメッセージ
性を高めるためにハッピーエンドには
しないと発表しているらしい。

考えてみればそうだ。このドラマを
観て、簡単に親を捨てる子供が急増したり
誘拐の罪を肯定するわけにはいかない。
どんな荒れた家庭、家族でも血の関係は
死ぬまで束縛する。
（これらには理由があり、家出少女問題。
家出少女を家に住まわせて男が捕まる事件
が多い。もしも、誘拐を肯定してしまうと
これらの実際の事件も肯定してしまう）

けれども、奈緒とツグミちゃんは血が
繋がってなくても互いに愛し合っている
母子以上の関係の構築に成功している。

恐らく、離れ離れでも奈緒とツグミは
永遠にお母さんと子供であるという
関係を示唆した場面で終わる、そんな
ラストなのかな。

出来れば、二人一緒で本当の母子と
なるラストが最高なんだけどな。

ドラマ「Mother」関連日記ログ

2011年09月29日(木) 私が親から受けていた虐待の記憶①　躾と虐待の境界線
2011年01月31日(月) また泣かすんかい！？娘さんも嫉妬の芦田愛菜ちゃん史上最年少6歳でドラマ初主演「Mother」スタッフ再集結！
2010年07月22日(水) Just because you want my loving, It's not enough to just turn me on
2010年06月25日(金) 「Mother鬱」抜けきれず、残酷な天使のテーゼと落とした財布の中身
2010年06月21日(月) ドラマ「Mother」を観終えて考えたこと　ネタバレ注意
2010年06月20日(日) ドラマ「Mother」最終回感想　このドラマは映画を超えている
2010年06月19日(土) ドラマ「Mother」最終回までの、あと１２時間で１６７時間の「Mother鬱」から解放される！
2010年06月15日(火) ドラマ「Mother」最終話に皆が望むもの
2010年06月14日(月) ドラマ「Mother」第１０話を観て　もはやどんなエンディングでも受け入れてしまいそうなくらい涙
2010年06月11日(金) ドラマ「Mother」最終回　あらすじ　予想
2010年06月08日(火) Mother 第９話を観て　涙一粒の安堵　ネタバレ注意
2010年06月06日(日) １６７時間ごとの哀しみ
2010年06月02日(水) 翌日まで、この涙を引きずるとは・・・Mother 第８話
2010年06月01日(火) Mother第８話を観て　なんぼ泣かせりゃ気が済むんだ、この神ドラマ！
2010年05月26日(水) Mother第７話　このドラマは一場面一場面完璧すぎる（汗）
2010年05月19日(水) Mother第六話を観て、泣きました
2010年05月15日(土) Turn on / Turn off list ドラマ「Mother」風
2010年05月14日(金) 負の思考×議論≠正の答え
2010年05月13日(木) 繰り返し、紡がれてゆく螺旋
2010年05月11日(火) ドラマ「Mother」第３話、第４話を観て
2010年04月20日(火) 「 Mother」第二話を観て
2010年04月14日(水) 「見ないようにすること」の難しさ：ドラマ「Mother」を観て

↑個人的２０１０年神ドラマ
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いや、まあ、これほどハマったドラマも
無いな。

「華やかな誤算」
「ツイン・ピークス」
「お金がない！」
「池袋ウェストゲートパーク」
「白夜行」
そして、これから前後１０年、個人的に
最高のドラマとして心に残るだろう。

自分へ薬代わりの元同僚の助言を（再び）

～過去の嫌なことを、自分で一生懸命思い出していませんか。
未来の不安を必死に考えて、悩みを作っていませんか。
それは自分で自分の首を絞めるのと同じでしょう？
この苦しみの原因は、単なる曖昧な記憶や勝手な思い込み、
漠然とした不安などです。それを「妄想」と呼びます。
「今という現実」に苦しみの原因があるのではない～

Remarks 10th Jun 2010

2010年06月08日(火)

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初日