2006年03月07日(火)  ヘレンウォッチャー【全国からありがとう編】

街角でヘレンを見つけてうれしくなるのはわたしだけではないようで、毎日あちこちから画像が送られてくる。いちばん多いのはポスターを携帯で撮ったもの。渋谷で、新宿で、池袋で、ヘレンが続々キャッチされては「いたよ〜」と現地直送されてくる。元同僚のミチコは旅先の広島の商店街でヘレンを発見。さらに、文芸社前を通りがかったときにショーウィンドウの模様もキャッチ。


福岡のヘレンウォッチャー・たけちゃんさんは、デイリーストアからのレポート。店の前ではためくのぼりと、汚れ防止かビニール袋にしまわれたままレジに鎮座するぬいぐるみへレンをキャッチ。撮影を快諾してくださった福岡箱崎店オーナー山本さま、ありがとうございます。

さらにたけちゃんさんは、未来屋書店香椎浜店でもヘレンウォッチング。原作本の隣に『子ぎつねヘレンの10のおくりもの』が平積みされているではありませんか。店長の山田さま、お取り扱い、そして撮影ご協力に感謝します。福岡の皆様、未来屋さんはヘレン本が充実していますよー。


ヘレンが縁でmixiの今井雅子コミュニティに参加してくださった名古屋のかおるこさんは、名古屋の書店の模様をmixiのアルバムでレポート。mixiの中だけじゃもったいないので、こちらにも拝借。これ、別々のお店なのでしょうか。ノベライズ&フォトブックのヘレンの目がらんらんと光ってます。ある書店員さんは、「この目は『連れてって』と訴えている」と断言していたとか。名古屋の皆様、迷わず連れて帰りましょう。レジ経由で。


かおるこさんが撮った写真の中で、わたしのお気に入りがこれ。なんとも愛らしい、カゴ乗りへレン。

2002年03月07日(木)  誤植自慢大会


2006年03月06日(月)  ヘレンウォッチャー

このごろの楽しみはバードウォッチングならぬヘレンウォッチング。行く先々でヘレンを見つけてはデジカメでパシャリ。『ブレーン・ストーミング・ティーン』の「影武者ウォッチャー」のノリ。これまでわたしが関わった作品とは規模がケタ違いな『子ぎつねヘレン』、当然出没率もケタ違い。街でヘレンを見かけない日はない、といってもいいほど。もちろんアンテナを張っているからキャッチ率も高いわけだけど。

週末に招かれた友人・伊藤家の食卓では、アニマルプラネットのヘレンウィークをキャッチ。何分かごとに「ヘレンウィーク」という文字が大写しに。後ろの画像がサルだったこともあったけど、動物好きの視聴者が多いチャンネルでのアピールは効果的と見た。サイトによると、3/13〜17の21:00〜22:00にキツネにちなんだドキュメンタリー映像などを放送とのこと。


昨日は『有頂天ホテル』を観に行った上野セントラルでヘレンをキャッチ。建物入口には左右の壁にバージョン違いのポスターと、棚にはチラシ。階段を昇った劇場脇のガラスケースの中はヘレンワールド(ちょっとうら寂しい博物館風展示)。写真には写ってないけど、その脇には巨大ポスター。

上野アトレの中にある書店「明正堂」では、『子ぎつねヘレンの10のおくりもの』(いまいまさこ作)と、『子ぎつねヘレン・ノベライズ&フォトブック』(今井雅子著)を発見。書店に並んでいるのを見たのは初めてで感激。人が多くて写真を撮らせてもらうのは断念。

都営線に乗ると、ヘレンのスタンプラリー(都電荒川線・春休みクイズラリー「子ぎつねヘレン」をさがして!)の告知ポスターがペタペタ。3/18〜4/7実施とのこと。近所なので、はじまったら、行ってみよう。ここでもたくさんヘレンをキャッチできそう。

2005年03月06日(日)  傑作韓国映画『大統領の理髪師』
2002年03月06日(水)  家族


2006年03月03日(金)  ちばっちと亀ちゃんの舞台『Soulmate』

STRAYDOGの森岡利行さんの紹介で知り合った数少ない脚本家の友人・ちばっち(千葉美鈴)とSTRAYDOGの公演後の飲み会で仲良くなったモデルで俳優のFRIDAYの亀ちゃん(亀蔦健一)が一昨日一緒に電話してきて、「突然ですけど今日から芝居やるんで観に来てください」と言う。この二人は出会った日からいきなり懐に入ってくる屈託のなさがかわいくて、若いけれどやる気にあふれていて、応援したくなるものを持っている。ちばっちが脚本を書き、亀ちゃんが出演している舞台とあれば、是が非でも見なくちゃ、と今日かけつける。

ちばっちとの出会いは、黒川芽以ちゃんの写真集『路地裏の優しい猫』の仕事をしたとき。森岡さんに頼まれてちばっちが書いたという「ヒロイン・治子の台詞」を読んで、「この人の言葉、とてもいいと思います」と森岡さんに伝えたら、シナリオ作家協会の忘年会で紹介してくれた。とてもみずみずしい台詞を書ける人。役者さんが演じた形で観るのは今日がはじめてだったけど、やっぱり台詞がいいなあと思った。登場人物一人ひとりのキャラクター付けと役割もしっかり練られていて、構成もとてもよくできている。演出のうまさもあって、ほとんど暗転なしにテンポよく物語が進み、最後まで飽きさせなかった。わたしより十才ほど若いはずだけど、この年でこれだけの力を持っていたら、これからが楽しみ。

亀ちゃんは「間」の取り方が課題だなあと思っていたのだけど、しばらく見ないうちに、その課題をクリアしていた。客席を引き付けて笑いを取るのが格段にうまくなっている。亀ちゃんが出てくるたびに観客が期待する、そんな空気が伝わってきて、うれしかった。劇中のコーラ一気飲みのせいか、横幅も成長したけど、役者としてもひとまわり大きくなっていた。

プロデュースはヒラタオフィスの松本さん。多部未華子さんが摩湖役で出演した『ブレスト』の記者発表のときに「今度、千葉さんと舞台やるんですよー」と話されていたのは、このことだった。原案・主役の川村早織梨さんと伊藤さやかさんはヒラタオフィス、大島信一さんはスリー・アローズ・エンターテイメントの所属。

スペースランド第1回公演  Soulmate
大塚・萬スタジオ
原案:川村早織梨
演出:IKKAN
脚本:千葉美鈴
出演:川村早織梨/大島信一/伊藤さやか/亀蔦健一/小池妙佳/加藤晃大/上杉晋平/滝澤翼

2005年03月03日(木)  南イタリア魚介料理『ラ・スコラーレ』
2002年03月03日(日)  文京区のスポーツクラブ


2006年03月02日(木)  シナトレ5 プロデューサーと二人三脚

脚本作りはプロデューサーと進める。書くのは脚本家だけれど、アイデアを出し合ったり、直しの方向性を探ったりする作業はプロデューサーとの二人三脚。プロデューサーが複数の場合もあるし、監督が最初から関わる場合もあるけれど、プロデューサーと脚本家がある程度まで本を詰め、会社のGOが出てから監督が加わるケースが多い。初稿から改訂を重ね、決定稿に持ち込むまでに、脚本は大きく変化し、成長する。脚本家一人だったらここまでダイナミックな変身はしないと思う。

そう考えると、コンクールに応募する脚本家の卵にもプロデューサーがいたら……となる。自分の書いたものを客観的に読み、意見やアイデアや方向性を与え、ときには喝を入れてくれる存在。自分以外の視点が入るだけで、見落としていたたくさんのことに気づかされる。わたしの場合は、彼氏と大阪の母と元同僚のアサミちゃんが「ご意見番」だった。彼氏は「おもしろい」か「つまらない」しか言わなかったけれど、彼が「つまらない」と言ったものはことごとく落選した。母の言いたい放題のコメントの中には、ときどき、ドキッとするほどの光るアイデアがあった。そして、わたしをデビューさせたいちばんの功労者はアサミちゃんだった。お芝居を観るのが大好きなデザイナーの彼女は、「一人の視聴者(観客)」として、「どうやったら、この脚本がもっと面白くなるか」を真剣に考えてくれた。その証拠となるものを先日、押入れの奥から発掘した。1999年に書いた『ぱこだて人』のシナリオを読んでの彼女の長い長いコメント。
うん、もうとにかく“シッポ”という素材が実にユニークで、映像化してみたい感じですね。ただ、細かいこと言うようで申し訳ないが、速報で長尾社長以下、重役の方々が謝罪し、「あれは副作用です」とシッポについてのお話しが公式にあったら、私だったら、損害賠償責任追及と同時に、整形外科で手術し、切除することを考えると思います。シッポがあることが、後天性原因不明の病気だとしたら、それはもしかしたら最初のうちは必死に隠そうとするかもしれない。例えばエイズのように。でもこの場合、原因は副作用にある、と判ってますから、それに同じシッポ人間、すでにマスメディアで謝罪かねがね放映されているわけで…。

きっと突然変異のシッポ人間達はその画面を見て、「僕(私)だけじゃない」とホッとすると同時に、怒りへと気持ちが変わっていくと思われ…。ましてや男性から女性、女性から男性へと、チョンギッたり、貼り付けたりが可能な今世紀。なかなかシッポと共存の道は考えないんじゃないか。だとしたら、社長の謝罪は最後にもっていき、あくまで原因不明のままシッポが生えてきてしまった、古田さん以外にひかるちゃんはシッポ人間の存在を知らない、みたいな内容でお話が進んでいくというのはどうでしょうか。必死にかくす側とそれを追求し記事にしようとするハイエナのような側と、その中で、もう追い詰められたひかるちゃんがメディアに出る。メディアに登場した後のくだりはとてもオモシロイと思います。アイドル的存在のひかるちゃん。パコダテ言葉誕生。パーコードの服がバカ売れと、禍転じて福となすを絵に描いたような展開、とてもワクワクして読みました。

ただ、反パコダテ人派の勢力が弱い気がする。今井ちゃんの性格上、あまり意地悪やドロドロは苦手なのかもしれませんが、あとほんの少し、橋田寿賀子チックな陰湿な部分があっても良いかもしれない。それらに責められ悩むひかると家族。マスコミも、最初は美人シッポ人間とうたっておきながら、今度は反パコダテ人派の人間に躍らされ、あることないこと記事にしてしまう。それにより、パコダテフィーバーが一瞬火の消えてしまったようになる。でも冷静に考えるとパコダテ人もウルトラシップの被害者だし、みたいなところでマスコミの謝罪があったり、反対派との和解があったりってな具合に、ちょっぴり陰湿な意地悪チックなものが入ると、より今井節のエッジが立ってくるような気がします。

さらに、テレビドラマではなく映画ということも念頭に置いて考えると、全体的にこじんまりとまとまっている気がします。テレビなら、このくらいの規模で十分楽しめると思いますが、映画となると、お金払って見に行くわけで…。だとすると、もう1つ2つ、なにかエッセンスのようなものが加わるか、「一方、長尾製薬では」みたいな話が同時進行するかしたほうがいいかもしれない。シナリオ自体の厚みがもう少しあると映画的には良いのかなと思ったりします。

でも題材はとてもオモシロイ。下敷きはきっと突然変異だったりするのでしょうが、私が好きな突然変異物の作品は、ジョン・トラボルタの「フェノミナン」。コマーシャルでは愛と感動の物語みたいに宣伝されてましたが、まあその部分もあったけど、ジョン・トラボルタ扮する37才の平凡な男が、誕生日の夜、夜空に不思議な光を目撃した瞬間から知性が異常なまでに研ぎ澄まされ、天才になってしまうというお話。ここでオモシロイと思ったのは、夜空に光る星を見た瞬間の映像により、「あら、この話ってSFなの?」と思わせといて、次に子持ちのバツイチ女が現れる。「ハハァ、やっぱ愛情ものなんだ」と思っていると医者が出てきて「脳に腫瘍がある」と言う。「おやおや、病院ものですかぁ?」と思わせながらも涙あり笑いありで結構内容が七変化するところがオモシロかったなあ。そんなにブレイクしなかった映画でしたが。機会があったら見てください。

とにかく勝手言いたい放題でごめんね。でも感想文て面白いよね。自慢なんだけど、小学校5年生のとき、夏休み読書感想文コンクールで、あたしゃ千葉県大会銀賞受賞したことあるんです。それ以降、アホの道を転がり落ちるようにたどり、今に至るわけなんだけど。だから今井ちゃんのように文才のある人が側にいると、とても感化されます。私も再び書いてみようと思ったりするんです。また何かあったらいつでも協力します。

という原稿用紙にびっしり手書きの「感想文」に続いて、わたしが預けておいた原稿にポストイットがペタペタ貼られ、「『しっぽが数本落ちている』というのは、『しっぽの毛が数本落ちている』の間違いでは?」などと細かく指摘が入り、登場人物表にはイメージキャストまで書き込まれていた。

海外出張から戻ってアサミちゃんからの封書を開いたわたしは、「こりゃ全面的に書き直しだ!」となる。一日遅く勘違いしていた函館港イルミナシオン映画祭シナリオコンクールの応募締切り日は、なんとその帰国当日。24時ぎりぎりまでワープロに向かい、走って五分の郵便局に「今日の消印で!」と滑り込んだ。アサミちゃんの励ましがあったからこそのラストスパートは、準グランプリという結果につながった。アサミちゃんのアドバイスを受けずに応募していたら一次選考で落ち、審査員のじんのひろあきさんの手元に応募原稿が届くこともなく、前田哲監督の目に留まって映画化されることもなかったかもしれない。『ぱこだて人』だったタイトルは監督とプロデューサーの意向で『パコダテ人』とカタカナ表記になるが、感想文の時点で「パコダテ人」と表記していたアサミちゃんには先見の明もあった。今思えば、デビュー前にプロデューサーがついていたようなもの。持つべきものはご意見番、そして、その声を直しにつなげる意志と腕。

2005年11月01日(火) シナトレ4 言葉遊びで頭の体操
2005年10月12日(水)  シナトレ3 盾となり剣となる言葉の力
2005年7月27日(水) シナトレ2 頭の中にテープレコーダーを
2004年9月6日(月) シナトレ1 採点競技にぶっつけ本番?

2005年03月02日(水)  昭和十六年の教科書
2002年03月02日(土)  手づくり


2006年02月28日(火)  絵本『子ぎつねヘレンの10のおくりもの』打ち上げ

絵本『子ぎつねヘレンの10のおくりもの』完成を祝して、文芸社の宇佐美さんと久次米さん、イラストを描いた田中伸介さん、装丁を手がけた鈴木伸弘さんと新宿のBar Mandarinoにて打ち上げ。絵本は書店さんからの引き合いが良くて、初版一万部はあっという間に全国の書店に配本されたそう。「だったらすぐに増刷を!」とお願いすると、「本は返品がありますから」とのこと。配本されたものがある程度売れた時点で増刷のGOが出るらしい。

田中さんのイラストは松竹でも好評で、絵本で使われた絵がノートなどの関連商品になって発売されるそう。キーホルダーのスケボーも田中さんの絵が使われるとか(→公式サイト グッズ紹介)。サインをお願いしたら、左手で味のある絵を描いてくれた。田中さんの絵本『しあわせのはね』『きんいろのはね』は台湾、中国でも発売されていて、台湾のブックフェアに招待されたときは、羽根をつけた犬が出迎えてくれたとか。今回のヘレン絵本が海外進出する可能性も高いかも。

今回の仕事は終始楽しく和やかで、あったかい雰囲気がそのまま形になったような本に仕上がって、すでにわたしは「おくりもの」をもらった気分。打ち上げもまた楽しくて、2つめのおくりもの。食後は「Happy Birthday ヘレン」ケーキ(詳しくはいまいまさこカフェブログ【birthdaycake】をどうぞ)で絵本の誕生を祝い、成長を願う。わたしたちの愛情を注いで生まれたヘレン絵本が、たくさんの人に愛されて、すくすく育ちますように。

2005年02月28日(月)  フリーの人の確定申告
2004年02月28日(土)  「ブレーン・ストーミング・ティーン」著者贈呈本
2003年02月28日(金)  2003年2月のカフェ日記
2002年02月28日(木)  ヘンな弟よっくん


2006年02月25日(土)  半年ぶりの美容院

会社を辞める直前、一緒に仕事していたミチヨお姉さまに「雅子、辞めたら脚本書く以外に何したい?」と言われて、「そうですねえ。月に一回ぐらいは美容院に行って、エステとかネイルとかにも行ってみたいですね」と答えると「そんな小さいことでいいの?」と驚かれた。でも、平日は残業で土日に脚本を書く生活をしていたわたしにとっては、ささやかな夢だった。ところが、フリーになったらなったで毎日は慌しく過ぎていき、会社を辞めて美容院に行ったのは昨年9月の一回きり。短くした髪もすっかり伸び切ってしまい、半年ぶりの美容院となった。

人に髪を洗われる、普段読まない雑誌に目を通す、自分に似合う髪型について考える、そんな機会を時々持つのはいいことだと思う。月に一度は叶わなくても。そういえば、先日読んだ新聞のコラムに「美容院で自分の前に置かれる雑誌で、自分が何才ぐらいに見られているかがわかる」と書いてあった。若いお兄さんが選んでくれた3冊は『WITH』『オレンジページ』『TITLE』という微妙な組み合わせ。もはやanan世代ではないということだろうか。でも『TITLE』がまじっていたのはいい選択。ミステリー特集を面白く読む。『WITH』と『オレンジページ』の代わりに『CUT』と『散歩の達人』だったら、なおうれしかったけど。

「(髪型は)どうされますか」と聞かれ、「短くしてください」と即答。「もったいない」「いえ、ほっといたら伸びただけなので」とバッサリ切ってもらう。これでまた半年伸ばしても大丈夫!?

2002年02月25日(月)  信濃デッサン館


2006年02月24日(金)  金曜日の夜の開放感

去年大いに盛り上がった小中学校同窓会の勢いのままに、「東京でもやろうや」と東京に出てきている同級生でミニ同窓会を開く。金曜夜の大手町の居酒屋はネクタイをゆるめたサラリーマンでいっぱい。集まった同級生6人の内訳は男4、女2。うち男3人はスーツ姿。「なんか金曜の夜って感じやなあ」「そうよ、一週間働いて、やっと週末や〜って飲むんや」と話す。会社勤めを離れて半年あまり。この空気、ひさしぶり。

新年がはじまったとき、「うわあ、今年は土曜に重なる祝日が4つもある」と2006年のカレンダーを見て嘆く勤め人を見て、そういう感覚をなくしてしまったことに気づいた。曜日感覚がなくて、休みの日に役所に電話をかけて、「なっとらん!」となることもある。祝日のありがたさ、平日と休日のメリハリ、金曜日の夜の開放感……なくしてしまうと、なんだかうらやましい。

2005年02月24日(木)  だいたい・キラキラ・インドネシア語
2002年02月24日(日)  PPK


2006年02月23日(木)  金メダ○

何度聞いても鳥のビジュアルが浮かんでしまうトリノオリンピックを観ながら、「なんでこうメダル、メダルって騒ぐんだろねー」とテレビに向かって怒る。視聴者をつなぎ留めるためにメダルを連呼しているけれど、その報道と選手の実力に明らかな格差があるように思えてならない。誰よりもメダルが欲しいのは選手だろうし、取れるに越したことはないけれど、過剰な期待は、破られたとき、過剰な落胆に変わる。いたずらに期待をかきたてられては落とされてを繰り返されるうちに、「本当に状況を理解した上で言ってるの?」の疑問が湧いてくる。メダルという結果だけじゃなくて、それを掴み取ろうとする過程である戦いぶりや、さらにさかのぼって出場を決めるまでの練習の積み重ねにドラマを見出してもいいのに。光るものはメダルだけじゃないのに、と思ってしまう。

メダル、メダルって言ってりゃ視聴者はチャンネルを変えないと思ってるのかなあ、なんか間違ってる気がする、とぼやいていると、一緒にテレビを観ていたダンナが突拍子もないことを言い出した。「そういや、金メダルと金目鯛って一字違いだね」。

キンメダル 
  と 
キンメダイ

なるほど、ほんとだ。夏冬あわせていくつものオリンピックを見守りながら、今まで気づかなかった。金メダルを煮付けることもなければ、金目鯛を首からさげることもないせいか。どっちもありがたいけれど、それがすべてじゃない。でも、金メダルを取って、金目鯛でお祝いするのも素敵。

2005年02月23日(水)  飛騨牛パワー合同誕生会
2002年02月23日(土)  連想ゲーム


2006年02月22日(水)  史実の63年後に観る映画『白バラの祈り』

日比谷シャンテの打ち合わせを終えて、そういや友人からすすめられた『白バラの祈り』をシャンテシネでやってたなと思い出し、観る。ヒトラー政権に立ち向かった女子学生ゾフィー・ショルがビラをばらまいた罪で投獄され、処刑されるまでの5日間を描いた作品。『アンネの日記』に多大な影響を受けたわたしにとっては、興味深いテーマ。

ゾフィーを演じるユリア・イェンチの凛とした佇まいが作品の緊張感となって、張り詰めた空気が客席を包む中、観客は背筋を伸ばし、固唾を呑んでゾフィーと取調官のやりとりを見守る。獄中での時間を経るごとにゾフィーに悟りのような落ち着きが生まれ、瞳や言葉に力が宿ってくる。逃れられない死への恐怖から叫ぶ一瞬を除いては、最後まで毅然とした態度を崩さない。誰もが自分を曲げて自分を守ることを迫られたあの時代に信念を貫いた生き方、その潔い美しさには気高さすら漂う。

1943年2月18日に投獄されたゾフィーは22日午後5時に処刑された。63年後の22日午後5時にその人生を描いた映画を観ていた偶然。奇しくも2月22日は母・捷子の誕生日。この人も信念と行動の人で、わたしが小学生の頃、堺市の小学校にプールを作る運動をやっていて、書名や陳情に走り回っていた。そんなことを思い出し、お誕生日おめでとうの電話をかける。

2002年02月22日(金)  生みっぱなしじゃなくて


2006年02月21日(火)  何かとツボにはまった映画『燃ゆるとき』

丸の内TOEIで観る作品は、わたしにはハズレがない。『フライ,ダディ,フライ』『男たちのYAMATO』に続いて、予告を観て興味をそそられた『燃ゆるとき』も大当たり。

20世紀終盤のアメリカにカップラーメンで殴りこみをかける日本企業の奮闘劇。スーパーマーケットの風景やカップラーメンのパッケージが、わたしが西海岸に留学した80年代後半を髣髴とさせて、無性に懐かしい。カップラーメンを作る工場内の様子には、2003年に行った中国冷凍食品工場見学ツアーを思い出す。「物を作る現場」を見るのが大好きなわたしは、社内見学の小学生以上の熱心さで工場内を見回していたけれど、映画の中でも規則正しく機械が動くさまから目を離せなかった。

「東輝水産」という名前から連想した通り、原作(高杉良)では「東洋水産」が実名で登場する。『子ぎつねヘレン』に「赤いきつね」を登場させている東洋水産の実話がベース、ということで親近感がぐんとアップ。加えて、『パコダテ人』で函館スクープ編集長役の木下ほうかさんが開発者役で登場しているのもうれしい。

外国人相手に孤軍奮闘する日本人の姿に、留学時代の自分を重ねた。同じ人間同士なのにわかりあえない焦りやもどかしさ。だけど、向き合うことから逃げなければ、いつかはきっとわかりあえる。同じ人間同士だから。その「和解」のシーンに涙が止まらなかった。

2005年02月21日(月)  『逃亡者の掟』(人見安雄)
2002年02月21日(木)  映画祭

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