NM Syndrome

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2006年11月25日(土) まだ歌えるんでしょ@ライザ

昨日で私のOZは終わったけれど、今現在結構満足している自分がいる。
勿論明日の千秋楽まで見たい気持ちは鬼のようにあるけど(笑)でも、自分の中で「。」はついた気はするのだ。
何よりも最後の最後にマリオンの人生を受け取れたのが嬉しかった。

今さんの歌は上手い。上手くて声もいい。
ただ、初演の時は上手く歌いすぎていて、私には流れの中で浮いて聴こえていた。まるでショーで歌うようだった、と言ったら申し訳ないけれど。
でも再演の今さんは以前と違って抑え気味の、歌を伝えるような歌い方になっていて、語りかけるような歌い出しからぐっと気持ちが入り込んでいる。
それがようやく昨日になって私の中にすとんと落ちた。
マリオンの言葉が沁みてきたと同時に、ようやくマリオンの人生も見えたのだった。遅っ。

OZの中で一番平凡な人。でも一番強くてたくましい人。
愛している夫の(戦争による後遺症である)変貌と自殺を乗り越え、女手一つで一人息子を育て、息子が遠くへ行った後もオーストラリアで生き続ける人。
息子に語りかける言葉は自分への言葉。言い聞かせながらも息子の知らない所で何度泣いたんだろう。
ピーターがそうしているように。
マリオンが「泣かないわ」と歌うのをピーターがピアノの前でじっと見つめているのを、母の人生を見ているのを見た時、
今まで泣いたことのないところでダーダーと泣いていた。とほほ、泣きすぎだよ。

このあたりは演出も脚本もほんとに良く出来ているなと思う。
過去と現在がシンクロして目の前でオーバーラップするシーンが好きだ。
シドニーのコンサートを終え、ステージ上に残ったピーターに「ピーター、素晴らしいコンサートだったわ」と声をかけていくアイリーン(かな?)の声と、
過去のマリオンの同じ言葉が重なり、今のピーターと小さなピーターの声が「ありがとう、30シリング」と重なった時、過去が現在になる。
そうして見えてくるピーターの昔。マリオンの過去。そしてディック・ウールノーの人生。
1幕で語られることのなかった(ピーターが見せるのを嫌がった)ピーターの過去が現在に繋がってくる。


ここまできたらやっぱり触れずにはおれない「I Still Call Australia Home」
マリオンとのやり取りからダダ泣きのシーンです(笑)
故郷に帰ってきてマリオンが「くたびれてるんじゃない?シドニーのコンサートが済んだら休みを取れば」と言うと、
一瞬不意を突かれたように「・・・・・休み」とピーター。
なんて甘美で残酷な響き。ここの坂本さんの表情が絶妙。
既に諦めた、けれど少しだけ夢見るように「そうだなあ。例えばバリとかハワイとか・・・・どこか静かな場所にでも」
行けたら良かったね。いきたかったね。
NYでもなくロンドンでもないシドニーだけのコンサートを不思議がるマリオンに「わかってないなあ」と笑うピーターが、
眠らない街にいた。NY、リオ、ロンドンにも落ち着かない暮らし。故郷はオーストラリアだけ。と歌いながらマリオンに静かに語りかける。
「若者達はいつの世も〜」の遠い目、ずっと昔の自分を振り返ってる目をしたピーターが「旅路を終えるだけ」でふっと虚ろになった瞬間、
「ねえ、ママ」と。
返すマリオンの「なあに」にもう全てを知っている人の声がした。
ふっと気を変えたピーターが明るく「ううん、なぁんでもない」と少し甘えた口調で答えるのが何とも何とも・・・・・・うわーん(号泣)

ちょっと思い出すだけで泣いてるからね(苦笑)もうほんとに中毒です。おかしい。


忘れてた。これも書いておこう。
エイズで体力気力共に無くなっていたピーターに向かってライザが「まだ歌えるんでしょ」と言うところが好きだった。
一呼吸置いてピーターが「ああ」
「なら問題ないじゃない。シドニーに行きなさいよ。あなたを待ってるファンがいるんだから」
ライザ、ライザ、ライザ・・・・・・・・・大好きだわ。
アナタもショービズの世界に生きる人。ジュディと同じ。ピーターも同じ。きっとグレッグも。
どんなにファンを「吸血鬼」と呼ぼうと、ファンがいる限りその身を差し出すのが喜び、なんだろうか。
この後、「You & Me」で愛の終わりを歌うライザとピーターが愛おしくて堪らない。
恋人としての愛は終わっても生涯の親友としての愛は溢れている。それをライザの歌で聴かせる紫吹さんは随分上手くなったなあと思います。


写真、そうだ、写真の話もあったんだ。
Pさんに案内してもらった大阪のジャニーズショップで新しい写真をゲットしたんですのよ。うっわーい。
看板の「ジャニーズ写真館」(だったかな)に大笑い。そうか、そうだったのか。写真館・・・・・・・・・。
混んでいなかったので助かりました。
肝心のお宝写真についてはまた明日。
そうそう、中居と坂本さんの夏コンウチワが売り切れだったのがちょっと嬉しかったです。ふふふふ。


いよいよ明日は幕が下りる。
別れの時が来たなら仕方がない。
せめて賑やかに参りましょう。


きっと、明日もOZの話(笑)







しばらくの間、先日ご紹介した「たのみこむ」のURLを貼り付けておきますので気が向きましたらぜひどうぞ。

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『THE BOY FROM OZ 日本版キャスト盤CD発売を願って』
「たのみこむ」というサイトで賛同者を募っています。
版権問題があまりにも大きく立ちはだかってますが、それでも何がしかの力にはなるかもしれない。
そんなプロジェクトです。
何としてもサントラが欲しい、という思いがいつかどこか、或いは何かに繋がるかも。
そんな願いも込めて、もしご賛同して頂けるならこちらまでどうぞ。

「たのみこむ」
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=54545

大変大変申し訳ないですけど、コピー&ペーストして飛んで下さいまし。

迷っていたのは単にウチのサイトが事務所的にはNGの非合法サイトだから(苦笑)
他所のサイトさんにリンクを繋げるのは怖いし足跡が残るのはまずいかなとの利己的な考えからです。
なので、ここでご紹介という形を取らせて頂きました。

飛ぶも飛ばないも自由。参加するもしないも自由。
参加しないからといってファンでなくなるわけでもなし。
ただ、一つのチャンスと思ってくだされば幸いです。
世界の片隅ではこんな動きもあるんだよー、ということですね(笑)
OZ、愛されてるなあ。←ちょっと幸せらしい


幸福な舞台だ、としみじみ思います。
「夢よもう一度、歴史は繰り返される♪」

本当に夢よ、もう一度。




2005年11月25日(金) 怒涛のTriangle
2004年11月25日(木) SMAP VS とんねるず
2003年11月25日(火) クッション抱えた坂本さん
2002年11月25日(月) 健三さんラヴ(笑)


伊波