2011年09月01日(木)  よる☆ドラ「ビターシュガー」全10話脱稿

「今書いてるドラマが脱稿したら時間ができる」ということを先日友人に話したら、「ダッコウって言葉、初めて聞いた」と言われた。原稿が脱すると書いて、脱稿。「ダッチョウみたいだね」とも言われた。脱稿と脱腸。たしかに似ている。わがMacで「だっこう」を変換すると、「脱肛」という候補が出た。そんな言葉もあるのかしら。

NHKよる☆ドラ「ビターシュガー」の最終話、第10話の完本(完成台本)が届いた。4月に話をもらって、企画が通って、5月に構成を練った。大島真寿美さんの原作『虹色天気雨』と『ビターシュガー』の2冊から10話を作る作業の中で、エピソードや人物を膨らませたり新たに捻り出したり。

      
5月の終わりに第1話の初稿を書き始め、そこから毎週新しい週の初稿を書きつつ前の週の本を直すことを繰り返すこと4か月。29分×10本の完本がようやくそろった。

10冊の重みを確かめ、ああついに脱稿した、と実感。テレビの連続ドラマを全話書ききったのは初めてなので、すべての本が「脚本 今井雅子」で、ナンバー「001」の完本を受け取れたこともうれしい。

1話から5話まではクリーム多めのような色。後半の6話から濃い茶色になり、ビター味を増す。最終話までこの色だと思っていたら、最後にクリーム色に戻った。1〜5と最終話が西谷真一さん、6〜9が土井祥平さんと演出で色分けしたのかもしれないが、「苦さを増したドラマが最後に甘みを増す」ことを示唆しているようにも見える。

NHKよる☆ドラ「ビターシュガー」は10/18(火)ドラマ10の後、ニュースをはさんで22:55から。

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今日のtwitterより(下から上に時間が流れます)
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@clematis523 向田邦子さんの食と生の直結感が好き。食べ物随筆では辰巳芳子さんや平松洋子さん。今読んでるのは渡辺祥子著『映画とたべもの』 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4835609905?ie=UTF8&t... 文体が大好きなのは小川洋子さん。とくに『アンジェリーナ―佐野元春と10の短編』『沈黙博物館』
posted at 23:10:24

【たま語】くわえたペンを吹き飛ばしてくる。人に向かって吹き矢しないのと注意すると「ふきやのぎゅうどん♪」。すき家の牛丼のパロディ。いや笑っちゃいかん。説教中だ。
posted at 22:28:35

@clematis523 ありがとうございます。てっぱんとビターシュガーとわたしの読書傾向の共通点は「食事」でしょうか。食べる場面を読むのも書くのも好きです。向田邦子さんの作品が好きな理由もそこにあるかも。
posted at 21:28:40

@clematis523 渋いですね〜。向田邦子さんはかなり読みました。やはり台詞がいいですね。わたしも女流作家さんが多くて、気に入った方の作品を立て続けに読みます。朝倉かすみさんブームの後、今撮影中のドラマの原作「ビターシュガー」を書かれた大島真寿美さんにはまっています。
posted at 11:30:09

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