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2023年08月31日(木)
『ハント』ジャパンプレミア

『ハント』ジャパンプレミア@T・ジョイPRINCE品川 シアター3


普通にとれたのでラッキーくらいに思っていたが、とれなかったという嘆きや転売にごっそり出ているという怒りがSNSのTLにザーッと流れてきてそ、そんなだったの!? と慄いた…確かに今のジョンジェさんが置かれている状況を考えると、席数210じゃ全然足りないよね……。空席がなかったのは良かったけれど、ということは数々の転売が成立したということでもあり、複雑な気分ではあった。前2列はマスコミ用。

客席は落ち着いた、敬意に満ちた雰囲気。司会は奥浜レイラさん。的確丁寧な質問と進行、とてもよかったです。レポートは各メディアから出ているので、それを抜粋しつつ感想つけていきます。

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・イ・ジョンジェがジャパンプレミアに登壇!『ハント』撮影秘話を語る┃SCREEN ONLINE

ほぼ全文! ジョンジェさんが話した内容についてはこれを読めば充分。第一声が日本語の「こんばんは」だったんだけど、いやー声がいい。知ってた。いや知ってても実際聴くと声がいい。倍音出てるみたい。ホーメイ唄わせたい。

(カンヌ映画祭では)序盤のアクションシーンが終わって『HUNT』と映画のタイトルが字幕で上がった時に、観客の皆さんが拍手をしながらわーっと歓声をあげてくださったんですね。
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この発言を受けて奥浜さんが「日本では(静かに鑑賞するので)そういうことってなかなかないですけど、今日は拍手しちゃってもいいんじゃないですかね」といったんだけど、実際観たら銃撃戦の迫力と登場人物の緊張感に満ちたやりとりがすごくて拍手するような余裕はなかったよ……。ひいい、こんなバッチバチのとこでタイトル出す!? と鳥肌たったけど。上映後には拍手が起こりました。

(ダブル主演を務めたチョン・ウソンとは)本当に親しい同僚であり、親しい友人であり、そして今はご近所さんでもあるんですね。すぐ隣に住んでいる隣人でもあるので、なかなか複雑ですね(笑)。
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「チング」っていったのは聴きとれた。すごいはにかんで、困ったような表情をしつつ話してた。客席のあちこちから「ほわあ…」といった囁きとため息が聴こえてきました。お隣さん(にっこり)。

チョン・ウソンさんは本当にかっこいい俳優です。そして、これまでもかっこいい素敵な映画にたくさん出演してこられました。今回の映画では、チョン・ウソンさん自身が見ても最近撮った作品の中で一番かっこいいなと思えるような作品、また観客の皆さんにとってもチョン・ウソンさんの作品の中でも本当にかっこいいなという風に思っていただけるような作品にしたいと思ったんです。
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何回「かっこいい」といったか(笑)。

どうすればより正義感にあふれたキャラクターとして見せることができるのか、またどうすればより迫力のある男として描くことができるのか。そしてまたどうすれば、より胸の痛い、そんなキャラクターとして余韻を残すことができるのか、そんなことを様々なことを悩みながら現場でも本当に多くの会話を重ねながら、ワンシーン、ワンシーンひたすらチョン・ウソンさんをかっこよく撮りたいという一念でこの映画を撮りました
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正義感にあふれ、迫力があり、胸の痛む、余韻を残す人物像。実際観て、もうそうとしか……! そしてジョンジェさん自身が演じた人物も同じくそうだったよ!

(東京のシーン)撮影は釜山のとある道路を使って行いました。交差点の何箇所かを車両統制をして撮ったのですが、日本は車両の道路の向きが韓国とは逆ですよね。なので、週末に撮影許可を取って、道路の車両統制をして、逆方向に車を走らせて撮影をしました。その場所で銃撃戦の撮影もしましたし、日本から20台ほど車を持ってきたのですが全て壊してしまいました。
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東京での撮影はコロナ禍で断念、その分制作費が嵩んでしまったそうです。そこでふと思う、日本以外で左側通行・右ハンドルってどこがあるんだ?

・日本はなぜ左側通行・右ハンドルなのか┃レイズ
気になって調べてしまった。日本以外にも結構あるんですね、理由も歴史も興味深い。欧州ではイギリスだけが左側通行。

(東京シーンを)日本の観客の皆さんにどんな風にご覧になっていただけるのか分かりません。僕たちは撮り終えた後に『それなりにそれらしく撮れてるんじゃないかな』と思ったんですけども、日本の皆さんにはぜひ注意深く観ていただければと思います
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釜山に東京、しかも80年代のセットを組んだ訳で、大変だったろうなあ。「それなりにそれらしく」撮れてたと思います! てか観ててこっちが思い出すことも多かったわ、90年代でも道路に売店とか屋台あったなあって……。ラーメンはわからんけど磯辺焼きの屋台とか、いつくらい迄あったっけ?

お寿司屋さんもすでに予約をしています。そして先程は美味しそうなとんかつサンドを持ち帰ろうと思ってバッグの中に忍ばせました(笑)
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「バッグの中に」といいつつポケットの辺りをポンポンするジェスチャーかわいかった。かつサンドといえばあそこのですかね? 皆さん頭に浮かんでいると思いますが、との奥浜さんの言葉を通訳さんに聴いて、またポンポンしてた(微笑)。
今の状況のなか、お寿司を楽しみにしているといわれると、有難うという気持ちと不安にさせて申し訳ないという気持ちが同時にわくわ……。

日本でやはりこうして直接ファンの皆さんにお会いすることができて、本当に本当に嬉しいですし、いつも感謝の思いを持っているんですが、それをいくら言葉で伝えて表現しても十分ではないという風に感じていますので、感謝の気持ちと同時に申し訳ないすまない気持ちも持っているんですが、でも今日こうして皆さんに直接お会いすることができて、胸がジーンとするような感じもありますし、本当に胸がいっぱいです。今日は本当にありがとうございました。
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撮影中の『イカゲーム』シーズン2の現場から、スケジュールをやりくりして来てくれたそう。しかもこんなこといわれちゃあ……。申し訳ないとかいわないで! 感謝するのはこっちです!

・「ハント」イ・ジョンジェ、「イカゲーム」チームにねだって来日「本当にうれしい」(ジャパンプレミアレポート)┃映画ナタリー
「ねだって」っつってましたね……。実際にそういったのか通訳の方の巧さかはわからないけど、「お願いして」と訳されてるとことは別に「ねだって」と訳されてて、この「ねだって」っていうのがもうジョンジェさーん! て感じでニコニコしました。

・「取材レポ」イ・ジョンジェ初監督作品映画『ハント』日本公開記念ジャパンプレミアで来日!「大切な日本のファンと日本で会えてとてもうれしいです」┃コレポ!
フェイクニュース、誤った信念は「まるでおまじないをかけられるよう」。何を信じて行動するか、その結果どんな苦痛がもたらされるか。それを描いた作品でした。

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あとはなんだ…やっぱ出てきたときのオーラというか輝きがすごかったですね……。思えば実物見るの初めてだったのですが、実際に全身をひきで見ると背ぇ高! プロポーションいい! とわぁ(ちいかわ)となった。ピンクのジャケット、ゴールドのネックレスと、カジュアルなのにフォーマルに見える着こなしの巧みさにも参りました。

日本語の質問が訳されている間はニコニコと客席をよく見ており、手を振っているファンに手を振り返したり、ファンが掲げているハングルを読んで目をパチクリされたりうんうんと頷いたりしていました。

そうそう、印象的だったのは、警備というか護衛の多さ。ボディガードらしきひとが4〜5人いて、ステージの両端から客席に目を光らせていました。舞台挨拶ってそんなに行かないのでわからないんだけど、いつもこんな感じなのか? いやしかし昨年レオス・カラックスが来たときとかスパークスが来たときはそんなことなかったよな……。

『イカゲーム』でエイジアン初の主演男優賞を受賞、『スター・ウォーズ』シリーズのドラマ「The Acolyte」への出演も決まっている(もう撮影も終わったかな?)、今のジョンジェさんの立場を垣間見たような思いもしました。

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合同記者会見の模様はこちら。

・イ・ジョンジェが初監督作「ハント」ひっさげ来日、“盟友”チョン・ウソンとのぎこちなさ明かす(記者会見レポート)┃映画ナタリー
こちらでも“間違ったイデオロギー”の話を。

・イ・ジョンジェ、初監督映画『ハント』の宣伝と「スター・ウォーズ」作品の準備「同時進行だった」┃ORICON NEWS
ご本人も環境が大きく変わったことに驚きと戸惑いがあるようです。

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プレミア前に『5時に夢中!』に出演。画ヅラがすごい。サインがデカい。





ご本人のinsta。短い滞在中、少しでもゆったりと日本での時間を楽しんでおられたらいいなあ。


映画の感想は公開後に。
「北側のスパイを探せ」って話ではあるけど、それじゃ済まないんだよ…あんな展開になるとは……。
あとカメオ出演の多さよ。えっあのひとが、台詞もなく、こんな短いシーンに!? ってのがドンドコある。絶対見逃してるひといる。公開されたらまた観に行きます。



2023年08月25日(金)
『イ・チャンドン アイロニーの芸術』

『イ・チャンドン アイロニーの芸術』@ヒューマントラストシネマ有楽町 シアター1


イ・チャンドン監督特集上映『イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K』から、新作ドキュメンタリー。全ての作品をまだ観られていないのだが、謎の多いこの監督の背景を少しでも知りたくて、まずはこの1本。

今作の監督はフランスのドキュメンタリー作家、アラン・マザール。普段ならこういうことはやらないのですが、と、被写体となったイ・チャンドンがかつての撮影場所を訪れる。『ペパーミント・キャンディー』のように現在から過去へと時間を遡り、作品のこと、自分のことを語っていく。後述の舞台挨拶では「最後までちゃんと観ていないんです。あまりにも恥ずかしかったから。(中略)自分の作品や人生について説明するのでなおさら大変で、やらなければよかったとも思ったんですけど(笑)、観た方々は楽しんでくださったようで。(作品を)理解するうえで助けになったという声もありました」と話していたとのこと。

各作品のメイキング、ではない。撮影当時のエピソードや秘話を披露するという要素は薄い。初めて知ったことも多いが、そこには「ええっ、そうだったの!?」というような大仰な驚きはない。ただ、知れば知る程心に寂しさが降り積もっていく。だからこのひとの作品は、『シークレット・サンシャイン』のような“密やかな光”を描くことが出来るのだ。終始穏やかで落ち着いた口調。淡々と時間は過ぎる。

監督デビューが遅かったので、作品は6本と意外と少ない。活動家、教師、小説家。映画の世界へと足を踏み入れたのは、民主化宣言後。どうして映画監督になったのかの問いに、なったというよりなれた、周りが自分を認めてくれたといい、検閲がある軍事政権下で小説を書き続けたのは、光州で起こったことが大きいという。彼らが闘っていたとき、自分は花札をやっていたと語る。

興味深いのは、「だからそうした」、というところに発言が及ばないところ。足を運んだかつての撮影場所はさまざまな顔を見せる。『ペパーミント・キャンディー』や『シークレット・サンシャイン』で印象的だった川べりの様子は変わらない。『ポエトリー アグネスの詩』の川べりも変わっていないそうだ。しかし『ペパーミント・キャンディー』に出てきた長屋は半ば廃墟となっており、しかし住人はいて、ボロボロの家屋にBSアンテナが設置されていたりする。幼少の頃の住居も残っている。しかし空き家で、もうすぐ取り壊される予定だという。

社会から放棄され、忘れ去られているかのような場所。しかしいつかは“発見”されて、再開発という名のもとに真新しいものに上書きされ、かつての姿はなかったことにされてしまう。「だから」? 「そうした、そうする」を語らない背後に、「それを見つめ、憶えておく。何度でも思い出す」という思いが浮かびあがる。今にも崩れてしまいそうなかつての住居は、親戚の家を間借りしていたところ。実家としての意識は希薄なようだ。しかしそこへ足を踏み入れ、間取りを確認した段階で、家族のことが語られる。『オアシス』の彼女は、自分の姉がモデルだったという。過去形で話していたけど、今はどうされているのだろう。それは語られないが、当人はずっとそのことを憶えていて、忘れないでいるのだろう。そしてやはり、そこに“密やかな儚い光”を描いたのだ。

光州の加害者側、障碍者の生活、未成年(こども)の犯した罪、神に唾を吐く行為。表現方法はまるで違うが、こうして並べてみると意外にも松尾スズキとの共通点を感じる。タブーとされる事象を隠さず、社会が忘れよう、隠そうとしていることに切っ先を向ける。“聖”と“俗”を描く。淡々と、落ち着いて。それは受け取る側の欺瞞を暴く。せめて、目を逸らさない鑑賞者でいたいと思う。

出演者の皆さんもコメントで登場。当時の映像から切り替わると反射で「わっかっ(若)!」「かっわっ(かわいい)!」と笑ってしまう。ソン・ガンホ、ソル・ギョング、ハン・ソッキュ、チョン・ドヨン、ムン・ソリ……こうやって並べてみるとすごいな、自分が韓国映画を本腰入れて観始めた頃には、既に“名優”となっていたひとばかり。6本の作品の間には、長い時間が流れている。その時間を彼らがどう使ったか、現在が証明してくれる。人生は時間によって刻まれる。さて、ユ・アインは20年後どうなってるかな? 今躓いていますけど。いい役者さんなので立ち直ってほしい。

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・イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K:予告篇


・仲野太賀、憧れの監督イ・チャンドンからの“素敵な言葉”噛み締め「大事にします」(舞台挨拶レポート)┃映画ナタリー
「私の作品は、観客の皆さんが少し居心地の悪さを感じるかもしれません。でもそれに打ち勝ち『オアシス』に登場する2人の愛を観客の皆さんが受け入れてくれたらうれしいと思いながら作りました。仲野さんは私の思い通り、2人の愛を美しいものとして受け入れてくださった。私にとって意味のあることだと思いました」
「皆さんが映画を観て、登場人物の感情が本物だと思ったら、自分の人生と結び付けて何かを残してくれると思います。そういう映画を作ることによって皆さんとコミュニケーションを取りたいです」

8月9日に行われた、公開記念舞台挨拶。仲野太賀さんがいい話し手、同時にいい聞き手



2023年08月18日(金)
『猫と、とうさん』

『猫と、とうさん』@ヒューマントラストシネマ有楽町 シアター2


環境破壊してるのってヒトだものねえ。それによって自然災害が増えている。近年頻発している山火事もそう。焼け跡をじっと見る猫ズールーと、焦土と化した山を歩き去る鹿たちのショットが印象に残った。猫は飼い主に守られたけど、鹿たちはあの後どうなったのだろう。

インフルエンサー、エンジニア、ホームレスと彼を気に掛ける警官、消防士、トラック運転手、スタントパフォーマー。そして猫を保護するひとたち、保護猫をひきとるひとたち。アメリカで暮らす男性たち9人を中心に、猫と暮らすことについて、人間が猫を必要とする所以を探していくドキュメンタリー。時は2020年。コロナ禍により分断されていく人間たちの間に猫がいる。

原題は『Cat Daddies』。映画の主旨としては、「男性が猫を愛でることにより、個人と社会にどのような変化が起こるか」なのだろうが、それは結局人間社会全般に行き着く。何故なら今の社会が男性を中心に回っているから。そこで浮かび上がるのは、そうした男性優位の社会に、女性だけでなく男性も疲れてしまっているということ。いつ命を落とすか分からない消防士たちは、「散歩すらストレスになる」。非番に外に出かけたとき、事故や災害に遭遇するかもと考えてしまう。自分の身ではなく、市民たちの安全をまず確保しなければならない。職業柄当然のことなのかも知れないが、この「〜ねばならない」は、男性たちを常に緊張させている。強くあらねばならない、弱みを見せてはならない。それが本編で何度か出てくる“マスキュリン”、“トキシック・マスキュリニティ”という言葉に集約される。

そこで猫ですよ。猫はカチコチに固まった人間の身体と心をやわらかくしてくれる。辛かったら泣いていいし、恐れを隠さなくてもいい。「男性が猫をかわいがるなんて」という風潮は時代とともに薄まり、猫に優しく接する男性たちはその猫のかわいさをSNS等でシェアしていく。顔がほころぶ、頰がゆるむ。そうして人間たちは、お互いに優しくなっていく。

NYの路上でラッキーと名付けた猫と暮らすデヴィッドは、ジョージアから来たといっていた。ジョージア州かと思ったが、アメリカに来た、と字幕にあったので、ジョージア国からの移民なのだろう。長い路上生活により彼は疲れ、傷つき、癌を患っている。野生であることを削がれたイエネコは、外では生きていけない。現代の人間も、外で生きられるようには出来ていない。物理的にも、心理的にも。猫は人間に保護を求めると同時に、孤独な彼に“ラッキー”をもたらす。猫を介して、様々なひとが援助の手を差し伸べる。

撮影が始まったのは2019年後半から。「2020年○月」というテロップが出ると、瞬時に「ああ、コロナがニュースを賑わせ始めた頃だ」「ロックダウンが始まった頃だ」と、当時の感覚を生々しく思い出すことが出来る。コロナの感染拡大により海外での撮影が不可能になり、結果的にアメリカを見つめる内容になった。そしてデヴィッドの入院により、マイ・ホン監督が当初考えていた「軽めの楽しいドキュメンタリー」(パンフレットより)とはかけ離れたものに仕上がった。しかしそれは、被写体を自分の思い通りに動かそうとしなかった結果でもある。監督の誠実さを感じた。

ただでさえ広大な土地を持つアメリカ。“移動”することが制限されたあの時間が人々にどれ程の影響をもたらしたのかを考える。画面で見ていた猫がツアーでやって来る! 1400kmくらいなら近い近い、行っちゃお☆ ってファンがいたという場面には笑ってしまったが、そうしてしまう程の閉塞感を彼らは味わっていたのだろう。疫病が及ぼすものは身体の健康被害だけではないのだ。そして猫は人間に、交流の場を用意する。

監督がこの映画を撮ろうと思ったきっかけは、猫を愛でる夫の変化を見たことだそう。人間が猫に優しくする。人間が人間に優しくする。お互いを思いやり、お互いが生きやすいように社会を整えていく。それは生きもの全般に優しい環境を作ることにもなる。地球だって生きものだ。猫が世界を救う、あながち夢物語ではないのかも。そう信じたいだけでもある。あとは時間との闘いだ。さて、間に合うか。“peace, love, Empathy. I LOVE YOU, I LOVE YOU.” カート・コバーンの遺書を思い出してしまった。

上映中、あちこちからちいさな笑い声。猫たちは笑顔を呼んでくれる。そしてきっとラッキーも呼んでくれる。そうそう、猫たちのゴロゴロ音がめっちゃ聴けますので、音のいい&デカい映画館で観るのがオススメです。ゴロゴロ音、聴いてるだけで鎮静効果ありますよね。エンドロールに出演者(猫)のinstagramアカウント名が列記されていたのにもニッコリ。青い鳥を追放したXは、悪意と声の大きいものだけが力を持つようになってしまった。せめてinstaでは、過去の画像や動画が予告なく消されることなく、猫と飼い主たちが平穏無事に暮らしている様子がシェアされ続けることを願ってやみません。

・日本版予告編

“ゴールキャット”キーズの両手上げポーズが最高。ティーザーでこのポーズに何!? となって観るのを決めたのでした

・【映画】『猫と、とうさん』 名ドキュメンタリーを6匹の猫と三池崇史監督の映画が支えた!? マイ・ホン監督インタビュー 【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】┃GLOW Online
「N.Y.で路上生活していたデヴィッドは、彼を支援している人から映画が彼の助けになるのではと、向こうからアプローチが来た唯一の人。(中略)これ以上作品に彼を入れる余地がないのと、当時想定していた映画のスタイルに合わないと感じていま(し)た。」
「だけど、デヴィッドと知り合って何とか彼をこの映画に入れたいと感じてそこで2020年が来て大きく変わりました。それゆえに映画のテーマも元々は明るい軽い映画にしようって思っていた出発点からかなり異なるところに着地しました。当初7人の男性を決めていて、この7人以外にもコロナ禍ゆえに辞退するっていう人が出てきたのでデヴィッドを入れる余地ができた。」

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これは意外だった、映画はデヴィッドを中心に構成されているようにすら感じていたので。そしてここで三池監督の名を見るとは、しかも『オーディション』!



2023年08月02日(水)
『FUJI ROCK FESTIVAL '23』2日目 その5

『FUJI ROCK FESTIVAL '23』2日目 その5

これからホワイトに行ってもルイスは終わってそうな時間。今回ホントひと多くて、昼間でも移動にかなりの時間がかかっていたので、これはもう……と断腸の思いで諦める。うおーいなんてこったい、ルイスの! フジ初出演でいきなりホワイトのヘッドライナーの!! 晴れ舞台を!!! 見逃すなんて!!!!! しかしままにならぬは浮世の習いというのがフジ。知ってた。くっそーーーーー!!!!!

しょぼくれつつもフーファイのステージが素晴らしかったので悔いはない。身体はひとつしかない。と下山したんですが、その帰りのバスで酔ったのをトリガーに、昨年から悩まされている(てかここ数ヶ月は出てなかったのに!)めまいの過去イチ強烈なのが発症。駅に到着したバスから転がり落ちるように下車、しばし動けず。なんとか宿には行けたが吐いても吐いても胃液しか出ねー。まあほぼ食べてませんでしたからね……。あーーー駅近のコンビニで揚げ鶏ともも太郎アイス買って宿でライヴよかったねーとか話したりSNSチェックしたりする予定が! パーだ!! 風呂にも入れん!!! お、温泉……。

一晩寝たらケロっとしてまして、温泉は早朝単独で堪能。熱中症だったのかもしれん。帰宅後こういう記事を読みまして、思い当たることが多過ぎた。

・「熱中症で救急搬送の人、だいたい水分はめっちゃ飲んでる!」医師が明かす「水分摂取」と同時に重要な「熱中症対策」は?┃まいどなニュース
・体温を下げない冷感グッズは熱中症リスクをむしろ上げる┃日刊ゲンダイヘルスケア

今後気をつけます。ご迷惑おかけしました(各位)。バス酔いさえしなければなんとか乗り切れたと思うので、これからはどんなに調子良くても最初から酔い止め服用しとこうと思いました。

駅近のレストランゆざわでモーニング。過去何度か行って入れなかったんだ、やっと入れた! その後新しい試みとして地元のスーパーへ。これは楽しい。生キクラゲやなめこも買っちゃったー旨かったー。おひるは菊新でへぎそば。神楽南蛮の天ぷらすごくおいしかった。

という訳で無事帰宅。不思議なくらい疲れも筋肉痛もなく、逆に気味が悪い。週明けの仕事もフレックス申請してたのに1時間早く出社してしまった。てか職場最寄りの駅に着く迄気付かないところが怖い。例年と違ったことといえばアリナミンメディカルバランスを飲んだことくらい。アンチドーピング認証取得商品とのことなのでリバウンドはないと思うが、っていうか帰宅して一週間経って揺り返しもないから大丈夫だろう。

コロナにも感染せず済んだっぽい。あまりにも暑くてマスクを外す場面も多かったんだが、人混みは避けたし、あとはとにかくよく手を洗った。昨年話題になっていたSimple dayのハンドソープ、すごくいい香りだった〜気持ちもリラックス出来てよかった!





しかしその後のこれはなんというか…運営さんも困った末だと思うので今回は許してあげて……。

といえば、手洗い場の水は「飲めません」って看板あったんだけど日本語表示だけだったっけか、外国の人がウヒョ〜冷たくて気持ちいい、飲用に持ってこ! って感じで嬉々としてペットボトルにここの水詰め込んでましたよね。飲めないよって声掛けてあげればよかった。

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・ごはんとおやつ


疲れていたのか後ろのソフトクリームサインにピントが合っている。昨年のソニマニにも出ていた軽井澤ソフトクリームの牧場ブラックに再会。すごい行列(40〜50分くらい並んだ気がする)でお店の方は大変そうだった。おつかれさまですごちそうさまです。

ORANGE CAFE:PRIMALのキューバサンド、Levainの紫蘇ジュース、軽井澤ソフトクリームの牧場ブラック
OASIS:苗場食堂のお茶

こうして見ると食べてないなー、これがまずかったか。暑くて全然食欲なかった。いろいろ楽しみにしていたんだがなあ。大好きな朝霧シチューも、ゆたのおにぎりも食べられなかった。あとどん吉弁当食べたかった(見たかった)。

ジップロック迄持参して持ち帰るつもりだった、本店では売っていないルヴァンのカットチーズ(おつまみチーズという名になっていた)は売り切れていた(泣)。代わりにと買ったチーズボルケーノ、持って帰って温めたらチーズがとろけてめちゃめちゃおいしかった! これは本店でも売られているそうなので、また買ってみたい。

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・その他


いやー完全キャッシュレス、機能してませんでしたねえ。読み取りにすごい時間かかって何度もやり直しとかしてたり。金曜日の時点で「ダメそう」とのツイートをあちこちで見掛けて、現金も用意して行ったのでなんとかなりました。コロナによる制限がない(=例年の人出での)状況での完全キャッシュレス対応は初めてだった訳で、今後の課題ですね。

3日目には水も売り切れていたそうだけど(あの暑さでそれはヤバい)、出店規模と来場者のバランスが合っていないようにも感じた。しかし過去RHCPやレディオヘッドが出て激混みだったときでも、飲食店でこんなに並んだことはなかったと記憶している。キャッシュレス決済で手間取ったことが原因なのか、それとも人手が足りてないのか……。

この飲食店の行列問題にしても、Zカード(紙版タイムテーブル)の廃止にしても、エコとかサステナブルを隠れ蓑にしつつの経費削減なんだろうなという印象を持ってしまったのは事実(請負会社の話を小耳にはさんで明日は我が身というか身に沁みたわ)。MADBUNNYもいなかったしさー。現場のスタッフさんやボランティアさんはとても気持ちの良い働きっぷり。しかしここでも、ボランティアさんというものの報酬はあるといいなと思ったり。

今のご時世、あの規模で来場者がストレスなく過ごせ、なおかつ出店者に余裕を持たせるとなると、やはりチケット代を上げるしかないのでしょうね。あとは例のフジロックプラスね。いろいろと世知辛い世の中です。

あとやっぱ配信はあった方がいいなーと思いました。矢沢永吉、スターダスト☆レビュー辺りは配信で観たいひとも多かったと思うしって、私が観たかったわ。あと現地組が被り分をあとから振り返れるってのも利点だったし(大体ちゃんと観たのがグリーンだけって初めてじゃないか…被りつらい……)。来年は復活を期待したい。しかし現地の楽しさはやっぱり格別。また行けるといいな。

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(追記20230815)
・帰ってきた大将…… みんな、それを待っていた。┃FUJIROCK EXPRESS '23
“最低限の取材経費を主催者から受け取っても、独立性を保つためにも、日常活動に関しては一銭のギャラも受け取らないボランティアで構成されるのがfujirockers.org。”
会場で働くボランティアとは別。独立したメンバーで構成される彼らの、「ギャラを受け取らない」理由はここにある。
そして、「好きに踊りなよ」という言葉の意味と重みを噛みしめる。



2023年08月01日(火)
『FUJI ROCK FESTIVAL '23』2日目 その4

『FUJI ROCK FESTIVAL '23』2日目 その4

デイヴと再びハグし、アラニスは帰っていった。続くは伸びやかな「Learn to Fly」、そしてラミの荘厳なオルガンに乗せ、「みんなの声が聴きたい、知っている曲があったら一緒に唄ってほしい」と、テンポを落とした「Times Like These」。デイヴは日本ではいつもゆっくり、聴き取りやすい英語で話してくれる。彼の言葉を聴き逃さないよう、クラウドも静まり返る。そして、デイヴと一緒に唄う。舞台袖のスクリーンにクラウドの様子が映し出され、思わず後方を振り返る。暗闇の筈のエリアに、無数の明かりが星のように浮かんでいる。スマホのLEDだ。わぁ…(ちいかわ)となる。新譜からの「Under You」は(このアルバム全曲がそうではあるものの)明確にテイラーのことを唄っている。

テイラーが亡くなったこと。お母さまが亡くなったこと。デイヴがそのことを大っぴらに語ることはない。ただ、本人が抱え込んだ悲しみを、バンドメイトとともに音楽で表現し、シェアしてくれる。だから彼らはオーディエンスの反応が直接得られるライヴを続けるし、今の彼らにはオーディエンスの声が必要なのだと思う。

「Breakout」の長いインタールードで「照明落として!」とデイヴが叫ぶ。「シーーーーー」と小声でいい、演奏もボリュームを落とす。地上の星が輝く。ジョシュの長いソロ。

@foofightersofficial #fujirock ♬ Breakout - Foo Fighters

ドラムセットの下にジョシュのお子さんたち(多分)が座ってて、スマホで撮影しているのが見えた。多分その動画。振り返って微笑みかけるネイトの表情がすごくいい。フーファイのステージは、ファミリーがステージ袖やアンプ裏とかにいるんだよね。年を経るごとにその数は増えていった。かつてはテイラーのこどもたちもここにいた。続いて「My Hero」。デイヴがクラウドを見渡し「Beautiful, 」といってくれた。

さて、メンバー紹介とともにカバー曲を披露するコントの時間。デイヴのシフティ紹介はなんか敬意があった。わかる。ネイトのBeastie Boys「Sabotage」、ベースマジカッケー! お茶らけてアーイキャントスタンイーッ、アーイノウユープランイーッとシャウトするデイヴ。ウケる。ラミは「そんなんじゃ足りねーぞ、For FUJIだぞ、やりなおしー!」とより長いソロをデイヴから要求される。オーディエンスもがんばれレミと盛り上げる。パットははい来ましたThe Ramonesの「Blitzkrieg Bop(電撃バップ)」、上下でジャカジャカ弾かず、全部ダウンストロークでジャジャジャジャジャ、とギターを掻き鳴らすところがパット〜! って感じ、パンクスタイル。ジョシュがドドタタドドタタと乗ってきて、デイヴもシフティも合わせてくる。あちこちから「Hey! Ho! Let's Go!」の声が上がってやんややんや。最後はジョシュ。このコーナーではジョシュが参加してきたバンドの曲をいろいろやっていて、その中にNINの「March Of The Pigs」もあったので期待していたのだが、この日はDEVOの「Whip It」だった。いやいや楽しかったよ、NINは今度聴かせてくれ(諦めてない)。

ここでデイヴが「新しいメンバーを発表するよ」「7人目のメンバーです」とかいう。何をいいだす……と血の気が引く。いやマジで指先冷たくなった。「Ladies And Gentlemen, Please Welcome…」と呼び込まれたのはWEEZERのパットだったーーーやめてそういう冗談いうのマジビビるから。パットってドラマーじゃないっけと思ったが、近年パットはギターを弾いてドラマーはサポート呼んでるんですって。知らなかった。パットがパットのギターを借りて、演奏するのは「Big Me」。うん、いい。かわいい。最後パットがパットに教えてあげるようなふりして二人羽織状態になって笑う。最後はギターの取り合いみたいになって終わる。

昨年のテイラートリビュートのとき、ウェンブリースタジアムの大観衆を前に絶句していたデイヴの肩にそっと寄り添ったパットの姿を思い出す。パットのこういうほのぼのしい優しさ、フーファイには絶対必要不可欠なものだ。

「Monkey Wrench」のとき、テイラーと日本で楽しい時間を過ごしたという話をするデイヴ。そうだ、テイラーが初めてフーファイのメンバーとして来日したのって、『The Colour And The Shape』が出たタイミングだった(1997年フジのセットリスト)。どんなドラマーなんだろう、とドキドキし乍ら登場を待ったっけ。2002年のシークレットライヴのときは、何故か開演前に全裸のテイラーがステージをうろついてたなー。新宿のリキッドでさ、東京Tシャツのデイヴが下手側のカウンターの上を走りまわってさ。まだ髪が短くて。いろんな思い出が甦る。

てかこの当時の日記(書いとくもんだ)読み返して、そうだったこのときってODやらかしたテイラーが復調した辺りだったと思い出し、なんともいえない気持ちになる。またやっちまったんだな。どうしてそうなんだよ。でも怒りはわかない。ODは大ドジの略と菊地成孔もいってた。不幸な事故だった。どうしても戻ることが出来なかったのだろう。ただ、やらかすことでどれだけのひとが悲しむか、少しでも思い出してくれれば……いや、それでも彼は戻れなかったんだ。このことはずっと折り合いなどつかない。

テイラーが好きな曲だから毎回やってる、と「Aurora」。

「もう1曲やるよ、あと2曲やるよ、いやあと100曲だわ、いやしないんじゃないかな、まちょと覚悟はしておけ(いってない)」とさだまさしみたいなことをいってからの「Best of You」。胸がいっぱいになっていたところマイネクストタトゥーイズFor FUJI!!! とかいう。泣き乍ら笑うわもう。デイヴはいつもこんなふうに、泣いているひとを笑わせてくれる。今度はもっと早く帰ってくる、ツアーで日本をあちこちまわりたいといっていた。これって、8月1日からの興行ビザ大幅緩和の報を受け、具体的に話を進めているのかも、と思う。こういうところ、バンドのフロントとしてしっかりしてる。てか日本ツアーやるならまず福岡に行ったげて! あのキャンセル以来行ってないよね?

「Everlong」が始まる。アンコールをしないことはわかっている。バンドの全員が肩を組み前に出てくる。礼をし、手を振り、For FUJI!!! For FUJI!!! For FUJI!!! と連呼してデイヴは帰っていった。単独なら3時間近くやるところだが、今回は90分。2時間もないのかよ短いよと思っていた通り、あっという間に終わってしまった。しかし90分(といいつつ100分以上やってたが。てか3分早く始めたのウケる・いやうれしい)で流れをちゃんと作り、ゲストも呼びと、これ以上ない「For FUJI!!!」な内容だった。

シフティ、デイヴ、ネイト、パットの4人は今、ほぼ一直線に並んて演奏している。デイヴから一歩下がるという立ち位置ではない。皆がいるからバンドは前に進んでいける。また会えるのを待っている。

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Setlist(setlist.fm

01. All My Life
02. The Pretender
03. No Son of Mine (Metallica / Enter Sandman, Black Sabbath / Paranoid)
04. Rescued
05. Walk
06. Mandinka (Sinéad O’Connor cover) (w/Alanis Morissette)
07. Learn to Fly
08. Times Like These
09. Under You
10. Breakout
11. My Hero
12. Big Me (w/Patrick Wilson)
13. Monkey Wrench
14. Aurora
15. Best of You
16. Everlong
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帰り道でのみおさんの名言「デイヴすごく格好いいと思ってるんだけど、どうしても時々漫☆画太郎の絵で見える」。わかる、わかりすぎる。若い頃は髪も直毛気味でちょっと縦ロールみたいになる感じだったけど、今はかなりウェーブかかってるってこともあるかな。髪質が変わったのかな。パーマかけてるとは思えないのだが。

気になっていること。日本には来ていたヴァイオレットお嬢がステージには上がらなかったのは、セットリストが変更になったからなのかなあ。ホント「For FUJI!!」な特別セットリストだったものね。年齢的に深夜に仕事出来なかったのでは? という説も出てましたが。「ごめんよヴァイオレット、フジのステージには出られないんだ」「私だってプロよ、唄いに来たのよ! お父さんなんてだいっきらい!」「ヴァイオレットー!!!」てな会話が繰り広げられてたらどうしようとも思ったが、まあ妄想です。娘にデレデレなお父さんですが、作品やステージに関しての決断力は冷徹でもあるひとなので、厳しい判断を下したのかもね。

現地で見掛けず、あんなに頻繁にアップしていたinstaにもフジの様子は一切載せなかったので、「出られないなら行かない!」って東京にいるのでは……と心配してましたが、アラニスのときVIPエリアにいて、気づいたファンたちと気さくに交流していたと知りホッとしました。その後デイヴと一緒になかよく一蘭に行ってたことを知りニコニコした。

ちょっとシリアスな話をすると、「Show Me How」で娘に“I’ll take care of everything”と唄わせるか……デイヴどれだけ弱ってるんだ、いやそらそうだわな……と思ったりもした。今回のツアーを一緒にまわり、泊まるお部屋も一緒だそう。安定剤としてのヴァイオレットなのかも、と思う反面、それだけではないと思わせられる声を彼女は持っている。「ツアーでまたすぐ来る」とデイヴがいってくれたので、お嬢もまた来て今度は歌声を聴かせてね。

・俺らはただデイヴの苗場帰還を祝福する FOO FIGHTERS┃FUJIROCK EXPRESS '23


「This Is A Call」やる予定だったんだなー!


有難う有難う。


7人目のメンバーが写ってる! そんでシフティどこ! まさかフラッグ裏にいる脚がそうなの…? なんでそうなの……?(笑)


私も書いてきたんですよ。真ん中に「Buy Bitcoin」「Taylor Swift」って落書きしたやつ許さん。消して渡してほしかった……。

フジ終了後の翌週、デイヴはファンとのツーショットに応じていた(紙袋に注目。新宿タカシマヤだったらしいよ!)。最初は「ゆっくりしてって〜」とニコニコしていたが、段々「まだいて大丈夫? アメリカツアー始まるよ……?」と心配になる程だった。なんだかんだで週明け半ばくらい迄いたっぽい。ゆっくり出来たようでよかった。