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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
クリスマスの当直士官

明日はクリスマス・イブですね。
今年はたまたまお休みですが、いつもであれば通常通り出勤しています。
日本はキリスト教国ではありませんし、クリスマスに大忙しなのは御菓子屋さんやレストランばかりなり…ですが、欧米ではそうも行かないようです。
泣く子もだまるNORAD(ノーラッド:北米航空宇宙防衛司令部)もこの日は朝から大忙しなのだとか。
御存じの方も多いと思いますが、

NORADサンタ追跡プログラム(日本語ページ)
http://www.noradsanta.org/jp/default.php

>サンタさんが出発したのをレーダーが捉えた瞬間から、
>私たちは北米に向けて発射される恐れのあるミサイルの警告に使用するものと
>同じサテライトを使い始めます。
>ロケットやミサイルが発射されるとき、サテライトがその熱を感知することができるほどの、
>ものすごい量の熱が放出されます。
>ルドルフの鼻は、ミサイルが発射されるときに放出するものに似た赤外線を放ちます。
>サテライトは、問題無くルドルフの真っ赤な鼻を感知できます。
>ノーラッドは、何年にも及ぶ経験のおかげで、北米にやってくる航空機の追跡、
>世界中で発射されるミサイルの探知、
>またルドルフのおかげでサンタさんの追跡がうまくできるようになりました。

サテライトというのは静止軌道衛星の、ルドルフというのは赤鼻のトナカイのことです。
こんなこと真面目にHPで説明されてしまうといったいどうしようかと。

つねづね感心するのは、この冗句を許してしまう欧米のユーモア感覚で。
イオニア海にオフィーリア(でしたっけ?)が必要なように、
シャイアン・マウンテン(司令部の所在地)の地下深くにもサンタさんが必要なのか?
でもこんなこと、日本や中国でやろうとしたら「不真面目だ!」と非難轟々は明かですし。
HP読んでいるとどうやらジェット戦闘機まで明日はサンタ迎撃に発進するようですが、その燃料代は血税だ!と怒る人は…いないんでしょうねきっと。


2006年12月23日(土)