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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
今週末の欧州:海賊ドラマTV放映

夏休み休暇より戻ってまいりました。
そして、マストの見張りとしては「急告!」です。

今週末にイギリス、アイルランド、ニュージーランドにいらっしゃる(滞在中)の方>
ヨーロッパ大陸でもフランスあたりは受信できますし、ケーブルTVで見られるかもしれませんが。
これは見逃せません!「Blackbeard」!
TV予告のキャッチコピーは「カリブの海賊はここから始まった!」

英国の衛星放送でスカイテレビ(Sky TV)という局があります。Sky sportsとかSky Movieなどもある英語チャンネルです。
このSky TVのSky ONEで、先週と今週の日曜日夜9時(GMT=英国・アイルランド時間)、「Blackbeard」という海賊黒ひげのミニドラマが前・後編で放映されます。

SKY One 9月10日(日)21:00〜23:00(GMT:ただし夏時間)
放映の詳細は、こちら

週末、ヨーロッパにいらっしゃる方>是非ぜひご覧になってくださいまし。
SKY Oneはニュージーランドでも放映があるそうです。こちらの放映時間はわかりませんが、ともかく「Blackbeard」おすすめです。

実は先週の夏期休暇、私はマチュリン先生のお父さんの故国に国外逃亡していました。
1週間のお休みですから、ゴールウェイに2日、ダブリンに3日しか滞在できなかったのですが、ちょうど滞在中にこの「Blackbeard」前編の放映が!
こちらのHPを見ていただくとおわかりのように、きちんとレプリカ船を建造して、海上でスクーナー船と追撃戦までくりひろげてくれます。ホンモノです。
そして、「え〜っ!」というところで、先週は終わってしまいました。to be continued…つづく、って言われても、もう私は来週は日本に帰ってるんだってば(大泣)。
どなたか是非、あの先がどうなったか、ご覧になって私に教えてくださいまし。

時は1717年、物語はポーツマスの海軍司令部から始まります。
ロバート・メイナード海尉は、提督からカリブの海賊退治の密命を受け、単独でカリブ海・ケイマン諸島のNew Provinceに渡ります。
彼は海軍の艦船を使わず、商船の便乗客としてカリブ海に向かうのですが、同じ船にNew Provinceの総督の娘シャーロットが乗りあわせ、二人はなんとなく「いい雰囲気」に。

ところがこの総督のお嬢様、ただのお嬢様ではありません。ロンドンには薬学の勉強に行っていたという才媛。
決してお転婆ではありませんが、いざとなるとピストルも使えますし、勇気と実行力はキーラ・ナイトレイのエリザベスにも負けません。

さてNew Provinceに到着したメイナードはさっそく情報収集を始めます。
このあたりの海域を荒らし回っている海賊の頭は、黒ひげ(Blackbeard)ことエドワード・ティーチですが、彼は最近、このあたりの親分格の海賊をその地位から追い落としたばかりで、皆に恐れられていました。
ある日、フランス船を襲った海賊ティーチは、伝説の海賊キッドが隠したという宝の地図を手に入れます。

一方、聞き込み(?)にはげむメイナードは、どうやら総督府の官吏が海賊と裏でつるんでいるらしいことを探り出します。
その一人がMagistrate of custom、総督と親しい高官です。
島の酒場で海賊の一味と接触したメイナードは、仕事を探している航海士だと偽って海賊ティーチの船に乗り組むことに成功します。いま風に言えば潜入捜査って奴でしょうか?

海賊船の航海士となったメイナードは黒ひげティーチと一緒に航海し、ついにキッドの宝を発見します。
しかし脱出しようとして、捕まってしまうのです。
宝には手を出さずに逃げようとしたメイナードをティーチは怪しみ、仲間の妻子の命を盾に尋問、女子供を見殺しに出来ないメイナードは、自分が英国海軍の海尉で潜入捜査(?)を行っていたことを白状、ティーチにより孤島に置き去りにされます。

…というところで、to be continued、来週に続く…となってしまいました。

よく出来たドラマでしたので、DVDを購入しても良いと思ってますし、またNHKBSに放映をお願いする手もあるかと思います。
メイナードを演じているのはMark Umbers。ホーンブロワーのブッシュ役だったポール・マッガンにちょっと感じが似ている(ただし声をのぞく)というか、マッガンの若い頃ってきっとこんな感じだったんだろうと思わせる人です。
潜入捜査がバレた瞬間に、まぁ普通なら悔しそうな顔をするか恐怖に引きつるところを、メイナードは困ったように苦笑いするんですよね。この苦笑いに私はクラッと来てしまいました。やれやれ。

キャストと写真の一部はIMDBのこちらのページをごらんください。
DVDはアメリカ版が9月7日発売予定となっています。ちょうど明日ですね。

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アイルランドの旅行話は追々少しずつ。
マチュリン先生の母校であるトリニティ・カレッジもちゃんと行ってきましたので、写真など紹介したいと思っています。

あぁでもその前に、これからロンドン・ヒースロー空港経由でヨーロッパに行かれる方へ>
「Blackbeard」のテレビ番組などで浮かれていてはいけません。

8月中旬のテロ未遂事件以降、ヒースローのセキュリティチェックは非常に厳重になっています。
アイルランドから乗り換えの場合は、チェックイン時のセキュリティチェックは省略されますが、それでも国際線ゲート入口と、インターコンチネンタル・ライン入口ゲート(大陸間横断便:ターミナル1の場合はサンフランシスコ、ロサンゼルス、香港、東京行きゲート手前)の2カ所のチェックポイント通過に合計50分かかりました(以前は15分ですみました)。
ロンドンからチェックインされる方はこれにチェックイン時のセキュリティチェックが加算されますから、出発2時間前では時間が足りない可能性があります。ご注意ください。

またロンドン経由で乗り換えをされる方、延着が恒常的になっていますので、本人は乗り換え便に間に合っても、預入手荷物が間に合わない場合が多々あります。
またもちろん、本人が乗継便に間に合わない場合もあります。
本人が間に合わない場合、英国航空は自動的に次の便に席を確保してくれるようですが、周囲の例を見ていると係員が手を引っ張って一緒に走り最優先でセキュリティチェックを突破する方法もあるようですので、とにかく間に合わなさそうでしたら、おとなしくセキュリティチェックに並んでいないで、何語でもいいですから大騒ぎしてアピールすると良いのではないかと思われます。

また本人が間に合っても荷物乗り換えが間に合わなかった場合:今回の私のケースですが、
ヒースロウは大混乱状態なので、荷物が次の便に乗ってくるとは限りません。私は預入荷物が手元に来るまでに2日かかりました。
着替えと下着一式、1〜2日分の常備薬は念のため持込手荷物に入れておくことをおすすめします。
あ、大量の薬は怪しまれますから、薬はあくまでも1〜2日分だけですけど。


2006年09月06日(水)