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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
[Sea Britain 2005] 9月16日テムズ艦隊行列の詳細

来週末にあたる9月16日(金)、ロンドンのテムズ川で、「トラファルガー海戦200周年」を記念して、ネルソン提督の国葬時を再現した葬送艦隊行列の再現が行われます。
1週間前に当たりますので、その詳細なタイムテーブルをご紹介。
「Thames Nelson Flotilla 2005」というのがこの行事の正式名称です。

セシル・スコット・フォレスターのホーンブロワー・シリーズを読まれた方ならご存じかと思いますが、ネルソンの国葬は翌1906年1月8日と9日に行われ、葬送艦隊行列は1月8日、グリニッジを出発し、官庁街であるWhitehall Stairsまで、小雪舞うテムズ川を遡りました。
国葬全体の指揮をとったのは、Sir Issac Heardという人物ですが、艀が浸水するようなアクシデントがあったのかどうかは定かではありません。
ネルソンの棺は翌9日ホワイトホール(官庁街)の海軍省を出発しセント・ポール寺院に向かったとのことですが、両日で10万人の市民が河岸および沿道に並び提督を見送ったとのことです。

ちなみに当時のテムズ川葬送艦隊行列の構成は下記の通りだったそうです(冒頭の番号は順番を示す)。
(1)1st Mourning Barge、(2)2nd Mourning Barge、(3)Nelson's Body(ネルソンの棺を乗せた艀)、(4)4th Mourning Barge、(5)His Majesty's Barge(国王御座船)、(6)Admiralty Barge(海軍高官の艀)、以下ロンドン市、ロンドン市の同業者組合(水先案内人組合が二番目に航行する)と計17隻が続きました。

これに対して2005年の再現行列では、参加船は10隻と規模は小さいですが、このほかに40隻近くのカッターボートの随伴があるとのこと。
ロンドン市長と海軍第一委員(むかしの第一海軍卿、現在の英国海軍のトップ)は再現艦隊行列に同乗するようです。
注目すべきは、実際のビクトリー号の艦載艇が先導艇として参加すること。
この艦載艇は9月15日にテムズ河畔のカナリー・ワーフ(テムズ河畔の複合商業コンプレックス=東京の汐留地区のようなところ)で1日展示されるそうです。

9月16日(金)のタイムテーブルは下記の通り(ロンドンの地図をお手元にご覧ください)
11:00 グリニッジのOld Naval College, Painted Hallにてセレモニー
      (1906年当時実際にネルソンの遺体を安置していた建物)
11:15 第一海軍委員などVIP、艀に乗船。葬送艦隊グリニッジを出発。
11:45 カナリーワーフ地区通過。
12:00 タワーブリッジを通過。
12:05 HMS Belfastから礼砲。
      (ベルファスト号は第二次大戦で活躍した巡洋艦、テムズ川に記念艦として停泊)
12:15 シェークスピア記念グローブ座の横を通過。
12:30 Kings Reach(ウォータールー駅付近)到着、VIP下船。
13:00 艦隊はそのままウェストミンスター橋まで進む。ここが終着。

いいなぁ。この目で見たいなぁ。17日朝にNHKBSで放送する前日のBBCニュースは一応録画かけておこうかしら。
当日はタワーブリッジが開くんでしょうかねぇ? タワーブリッジって、ロンドンの絵葉書などで有名なあの跳開橋です。
M&Cのロンドン・プレミアで、復元船のエンデバー号がテムズ川を遡った時には開いてくれましたが。
ただしこの橋を開くためには、ロンドンのど真ん中の主要道路を一時通行止めにしなければならないので、渋滞混乱は必至ですが。
でもロンドン市長も艀に乗るんだものね。現代の市民も提督のためなら渋滞を我慢してくれるのか(でも金曜日の昼日中だわ)。

このHPにてご紹介した9月16日の行事について、詳しい情報は下記HP参照
http://www.thamesnelsonflotilla.org/index.php

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200周年記念の日、10月21日が近づいて参りました。
この日を狙って英国に行かれる方は、もうチケットの手配などにかかっておられるようですね。
私自身はいまだに行けるかどうかわかりません。
9月末から始まる仕事が、無事に10月中旬までに終われば、22日に発ちたいなと思ってますが、ちょっとでもトラブったら無理でしょうねぇ。そして予定通りに終わるかどうか見えてくるのはたぶん、10月の連休明けだろうと。
格安航空券は、残っていさえすれば5日前でも手配できるんですけど、10月の土曜発のチケットなんて5日前まで残ってるんでしょうか?
いやもう本人は何も期待せずに、とりあえずはお仕事に邁進しようかと、全ては成り行き次第ということで。


2005年09月11日(日)