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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
ハヤカワNV4月新刊は新シリーズ?

早川書房から、また海洋冒険の新シリーズが出るようです。
4月新刊(下旬:ハヤカワNV:文庫)
『ドーバーの伏兵』〈気弱な海尉ジェラルドの冒険〉
エドウィン・トーマス/高津幸枝訳

ところがね、早川書房のHPを見ますと、この新刊のキャッチコピーは以下の通りなのです。

「英国海軍海尉ジェラルドは、闘うのは嫌だが女好き−−かつてないアンチ・ヒーロー登場」

まぁ女好きっていうのはね、血気盛んなアラン君から、奥方がありながら緑のドレスの女性に魅了される提督がた(複数)まで、今までにもいろいろいらっしゃったんですが、
「闘うのは嫌だか…」っていうのはちょっと面白いパターンかもしれません。

それで…、実は先週、私がキュウキュウと残業している間に、この本について調べてくださった方がありまして、その資料をありがたく使わせていただきますと、

この本、英国ではバンタム・ブックスから2004年に発売されたペーパーバックで原題は「The Blighted Cliffs」、同じ年のうちに2冊目が発売されていて、現在シリーズは2冊。
舞台はいずれも1806年なのですが、「あらすじ」を読んでみると…、これ海軍士官が主人公ではありますが、海洋小説…になるのかしら?

主人公のマーティン・ジェラルド海尉はドーバーの町で上陸中に殺人容疑をかけられて、疑いを晴らすために奔走する、という物語のようです。第二作の舞台も1806年で、こちらは脱走したフランス人の捕虜を追いかける話で、いずれも舞台は陸上のよう。
まぁでも陸上だから…とがっかりするのは早いかもしれません。舞台が陸上でもアンソニー・フォレストのジャスティス・シリーズは面白かったですし、作者エドウィン・トーマスはオクスフォード大学で歴史専攻だったそうですから、当時の社会情勢を巧みに描いてくれるかもしれません。
そういえば、ジャスティスの作者アンソニー・フォレストも本業は歴史学者だったと記憶しています。

原書の英国版はこちら
ちょっと表紙をクリックして拡大し、主人公の顔をよく覚えてくださいませ。
それから、今度はこっちをクリックしてみていただけますか?
これはアメリカ版ペーパーバックの表紙です。
これって、両方とも主人公を描いている…筈ですよね。

なんというか…、これがイギリス人とアメリカ人の違いなのでしょうか?
…つまり、「闘うのは嫌だが女好き…」な男に持つイメージの。

日本版の表紙はきっと、あたりさわりのない風景画(帆船かな?)になるのだと予想しますが、あ…でも昔ハヤカワNVから出ていたオークショット・シリーズは人物も入ってましたっけ?
そう…オークショット。

ハヤカワ書房さま>
新シリーズはありがたいのですが、絶版になっているオークショット・シリーズを再版するというのは駄目でしょうか? 
これは全3巻ですし、再版リスクもあまり高くないと思うのですが、
オークショット・シリーズは歴史上の有名人や事件が多々登場するという意味でホーンブロワーやボライソーよりメジャーですし、入門的海洋小説としてはおすすめなのではと。
ついでに言えば、主人公がヘテロクロミア(ただし青と茶)の侯爵様(ただしとっても貧乏)ですし、女性ファンにアピールするのではと。

ところで、私も友人に指摘されて気付いたのですが、この作者エドウィン・トーマスは1977年生まれ…ですから現在28才。
海洋小説の作者としては若いですよね。
「ローレライ」の作者、福井晴敏氏よりも若いことになりますが。
いずれにせよ、今までの海洋冒険小説とはちょっとおもむきの異なった本になりそうです。

Uさん、Kさん、いろいろ教えていただきありがとうございました。

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「ローレライ」私は20日すぎまで行けそうにありませんが、
昨日、土曜洋画劇場を見ていたらTV予告に当たりまして、思ったんですけど、
予告冒頭のあの映像は、M&Cをパクっているんですか? それともパロっているんでしょうか?
あのカットをパクっても何の足しにもなりませんので、やはりパロっているんでしょうか?


2005年03月07日(月)