HOME ≪ 前日へ 航海日誌一覧 最新の日誌 翌日へ ≫

Ship


Sail ho!
Tohko HAYAMA
ご連絡は下記へ
郵便船

  



Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
[Sea Britain 2005] 我が町のネルソン、我が町のコリングウッド

「Sea Britain 2005」情報、今回は細かいニュースを幾つか。
トラファルガー200周年にちなんで、英国では国を挙げてというか、どの町も我こそというか、様々な記念行事を企画しています。

イングランド南東部ケント州、ドーバーの白い崖で有名なディール(Deal)では、6月30日にネルソン提督とハミルトン夫人を記念したパレードが行われるとのこと。
ディールの港はネルソンの艦がたびたび錨を降ろしていたところで、提督が上陸の際に定宿としていた「三人の王亭:The Three Kings」は現在もThe Royal Hotelとして営業を続けており、ここが今回のフェスティバルの中心となる、ということです。詳細はこちら

ネルソン提督には海峡艦隊(英仏海峡を担当)の司令官だった時代がありましたので、その際にこの港に縁があったのでしょうか。
ちなみにこのあたりを舞台にした小説がダドリ・ポープのラミジ9巻「Xデー」なのですが、この小説の中ではネルソンの司令部はドーバー城になっています。

しかし、当時の宿がいまだにホテルとして残っているというのは素敵ですね。
プリマスの金獅子亭とか、ブルーポーツス亭とか、海洋小説には共通で登場する当時の定宿というのがあるのですが、今はどうなっているのでしょう? ポーツマスもプリマスも軍港ゆえに、第二次大戦時の空襲がひどかったですから、残っている可能性は低いと思いますが。
プリマスの代わりにディールに泊まって、当時をしのぶというのも良いかもしれません。

以前にサザンプトンで、築200年のコーチング・イン(馬車が乗り入れ出来る昔の宿)に泊まったことがあるのですが、もちろん今は中も改装されていて水洗トイレもシャワーもあるホテルになっていましたが、馬車が乗り入れる中庭に向かって部屋が並んでいて、かつての厩は今、車庫になっていました。
でもクルマの車庫入れの方が、馬車の車庫入れよりスペースがいるようで、狭い中庭で何度も切り返しをしているドライバーがお気の毒だった記憶が。
でも味わいがあって素敵なホテルで、やっぱり英国に行ったら多少不便でも、昔ながらのホテルに泊まってみるものだ、と思っています。

「Sea Britain 2005」に燃えているのはイングランドばかりではありません。スコットランドも北アイルランドも、そしておそらくはウェールズも。
北アイルランドとスコットランドは様々な記念イベントを企画し、独自のホームページで紹介しています。
今年、この地方を訪れる方は、これらのページでイベントをチェックしていかれると良いかもしれません。詳細は下記。
北アイルランドのプレスレリース。
スコットランドのプレスレリース。

スコットランドのヘブリデス諸島にあるSt.Kilda島へは、今年の夏、特別に帆船での航海ツァー(2泊3日)が運行されるとのことです。この島は野生生物の保護地として有名とのこと。
これを聞いてアーサー・ランサム・ファンの私は、「じゃぁシロクマ号となぞの鳥ごっこ」ができるかも…と思ってしまいました。
このツァーの詳細はこちら

「○×まんじゅう」といったご当地偉人フーズを売り出すのは、何も日本の観光地だけではないようです。
ネルソンの故郷であるノーフォークには「ネルソンズ・リベンジ」「アドミラルス・リザーブ」という地ビールがあるそうですが、このたび地元ノリッジ市(ノーフォーク州の州都)のソーセージ製造業者が「トラファルガー・バンガー」というソーセージを売り出し(この商品名は、ヴィクトリー号の32ポンド砲にちなんで名付けられたそうですが)、地ビール製造業者とタイアップして、イベントなどを企画しているそうです。
その一つが「ホレイショ・ネルソン・エール・トレイル」でして、参加者にはログ・ブックが配られ、行く先々のパブでスタンプを貰いながら、ビールを飲んで歩くそうで…、
なんといいますか、こりゃぁビーズ好きの英国人にはウケるでしょう…と言うべきか、それとも…(あまり大きな声で言ってはいけないかもしれませんが)…でも、これって、JR東日本でやってたポケモンスタンプラリーとどう違うの?…というか。
ともあれ、ソーセージは こちら。ビールはこっち

最後は、ご当地はご当地でも「我が町の偉人を忘れるな!」という、故郷を大切にする英国人ならではのイベントをご紹介。
トラファルガーと言えば…ビールにまでなってしまうネルソン提督ですが、
この方もお忘れめされるな!
艦隊の副司令官、ネルソンが倒れた後の指揮を受け継いだコリングウッド提督。
北部イングランド・ニューカッスルに生まれたコリングウッドは、ニューカッスルの北25kmほどの小さな町Morpethに屋敷を購入し、海に出ていない時にはここに暮らしていたと言います。
Morpethの町の人々は、ネルソンの影に隠れてしまったこの英雄(と言っても、コリングウッドはセント・ポール寺院のネルソンの近くに埋葬されているのですが)を称えて、10月22日に記念行事を行うとのこと。
この町は、H.M.S.トリンコマリー(保存されている当時のフリゲート艦)のあるブラックプールからあまり遠くありませんし、10月21日のあとこちらに、北部イングランドにまわってみる…というのも旅程としては良いかもしれません。
コリングウッド提督に関する地元記念行事についてはこちら


2005年02月27日(日)