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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
[SeaBritain 2005] ピックル号に手を貸してください

スクーナー艦ピックル号(H.M.Scooner PICKLE)は、1805年10月のトラファルガー海戦の直後、副司令官であったカスバート・コリングウッド提督(Vice-Admiral Cuthbert Collingwood)が記した、海戦の勝利と司令官戦死の第一報をイギリスへもたらしたことで、その名を知られています。

英国グロウチェスターの乾ドックで改修作業中のこのピックル号が、現在、あなたの「手」を求めている!…こんなプレスレリース(写真も載ってます)が公開されました。
木工、電機設備、ペンキ塗り…など、山ほどの仕事があります。経験、未経験を問いません。ボランティアの水兵(作業員?)さんを募集します…ということのよう。
船体のペンキ塗り?面白そう…イギリスに住んでいたらボランティアしてしまうのに…。

このピックル号、6月28日の国際観艦式の時に先導役をつとめることになっていた筈ですから、作業を急がねばなりません。
大丈夫かしら?間に合うのかしら?

ところで、これとは別にSea Britain 2005にちなんで、コリングウッド提督の第一報を再現しようという歴史イベントも企画されているようです。

このイベントを中心的な役割を演じるのはその名もLord Nelsonという英国の木造帆船、7月2日に英国ポーツマスを出航し、フランスのブレスト、スペインのカディスといったゆかりの地を訪問した後、トラファルガー海戦の勝利とネルソン提督戦死の方が最初に英国に伝えられたコーンウォール州ファルマスに入港。

史実ではここから、ピックル号のLieutenant Lapenotiereがロンドンまでの270マイルを馬車で走り継いで驚異的な時間で首都にこの報を伝えた…ということになっているのですが、
今回のイベントでは、この馬車の旅を再現し、当時のルートを通って馬車が7つの州を走り抜けるとのこと。

あら〜、私この馬車ルートが知りたいわ。これってもちろん、現在の幹線高速道路ではなくて旧街道を走るってことですよね?
…ということは、リチャード・ボライソーや27巻ではアダムが、プリマスからファルマスに帰る時に通った馬車ルートや、ラミジがプリマスの軍法会議で有罪になりそうなった時に、アレクシス・ヨークが馬車を飛ばしてロンドンに助けを求めて走ったルートがわかるってことですよね?
いやべつに、知ってどうなるものでもないんですけど、でもわかるものなら知りたいな…というお馬鹿なファン心理なのでした。

この歴史イベントに関する記事はこちら


2005年02月10日(木)