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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
「19世紀の英仏軍艦と海の男たち」展

2月20日より3月28日まで東京の船の科学館で開催されている「19世紀の英仏軍艦と海の男たち」展に行ってきました。

船の科学館ホームページ

船の科学館は、巨大な船の形をした本館の他に、構内に係留された二隻の船(南極観測船「宗谷」と青函連絡船「羊蹄丸」)を展示スペースとしていますが、今回の展覧会はこの「羊蹄丸」内のアドミラルホールで開催されています。
アドミラル(提督)ホールという名にふさわしい内装の会場は、この展示にぴったりだと言えましょう。

さて展示会ですが、本編をまだご覧になっていらっしゃらない方は、展示パネルの一部にねたばれがありますのでご注意ください。
ただし展示物を見る限りにおいてはねたばれの心配はありません。

展示されている小道具は、士官用の陶製食器とナイフ・フォーク、水兵用の食器、マスケット銃、ピストル、砲弾各種、斬り込み斧、バケツ、…リクガメとイグアナ(まがいもの:生きてません)。
測深鉛については、船の科学館の職員の方が実演まじりで使い方を説明してくださいます。
衣装は、プリングスの航海用軍服と水兵の衣装2着が展示されていました。

また会場には帆船模型製作同好会「ザ・ロープ」会員の方の手による大変精巧な同時代の帆船模型が多数展示されています。
この模型のうちの二つに「サプライズ号」「アケロン号」というプレートがついていますが、これはあくまでも、当時の形の似ている艦を見立てたものですので、実のところは異なります。
詳しい方がご覧になると一発でわかるそうで。

会場の一角の大型テレビでは、「M&C」の予告編とメイキングを見ることができます。
予告編(短編版)ってオーブリー版、ブレイクニー版の他に、マチュリン版とカラミー版もあるんですね。マチュリンとカラミーのは初めて見ました。でも予告編ってあおりが目的なもので、マチュリンが妙に熱血してるんですけど…なんだか違和感が。

やはり一番面白かったのは、メイキングの映像です。メキシコのプール上に建造されたサプライズ号の文字通りのメイキング課程、アケロン号とのサイド・バイ・サイドでの砲撃戦は、本当に実物大の2隻をあの距離に建造して、片舷一斉砲撃しています。

あちこちのインタビューで話題になっていた訓練キャンプの模様も登場します。Tシャツ姿の素顔の役者さんたちが面白いですね。本編では眉間に皺ばかりよせていたホラム(リー・イングルビー)も、全開で笑っていると(初めてみたよ、笑顔)全然感じがちがいます。
ただし、このメイキングの字幕は、監修対象外だったようで、一部に訳し間違いがあったように思われます。


2004年02月22日(日)