雲間の朝日に想うこと


< 敵視の理由も分かりませんか >


想いは。

注いだ想いの三割も返れば、
其れで、
御の字だけれど。


抑も、
注がなければ孵らぬ物だ。




其れ故に。




如何なる理由で在っても。

注がぬ事には、
孵す気は無い事の意思表示が、
付帯する。














普段から、
長時間接する相手の、
其の、
想いや行動や。

そして、
其処に込められた意味を。


察しようともしなかった、
其れが。





想いを注ごうとする意思や、
想いの応答を希う意思が、
欠如する。

其の、
確固たる証拠なのだ。




















 「コンサートに誘われたんだけれど。」
 「行っても良いかな。」
 「餃子は作ってから行くからさ。」

 「娘の了解を取ったらね。」
 「彼女は餃子が食べたいだけのね?」



其の付帯条件と、
念押しの鍵に込めた意図迄も、
無視して。

姫は、
娘に何も言わずに、
不在を決めた。










普通なら。


其れが、
食事の内容では無くて。

俺の、
生誕を祝う宴を指すのだと、
想い至る筈なのに。





















 「反省しています。」


多分。

そう言う所に、
自分の想いを言えない。


姫は、
そんな人なんだろうけれど。



そうやって。


自分の事しか考えないのだと、
想われては。

益々敵視され、
距離が離れて行くのにね。






俺からも。

そして、
娘からも。





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References
 Jul.29 2012, 「積み重ねる気が在るのでしょうか」
 Jan.08 2012, 「歳上を想う資格が無かったのでしょうか」







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2013年06月01日(土)


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History
2005年06月01日(水) 住めぬ土地が在るのでしょうか
2004年06月01日(火) 許されぬ呼び名でしょうか
2003年06月01日(日) 俺は代理の品なのだろうか
2002年06月01日(土) また逢えますか





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