雲間の朝日に想うこと


< 未だ進めぬ日付でしょうか >


命日。




或る特定の日付を消し去る事は、
決して、
益ばかりの振る舞いとは、
想わぬけれど。


歩みの里程標として、
其の日を傍に置き続けられる事は。

恐らくは、
其の後に注がれた想いの充足度を、
反映する。





其れ故に。




暫く足の向かなかった其処へ、
其の日に、
出向こうと想う意思を。

少しだけ、
重く、
受け容れたいと希った。









けれども。






























十年以上を経て。


 「逢いに行っても良い?」


あの子が、
俺に初めて口にした、
其の刻。


 「気を付けて行って来いよ。」
 「其の代わりちゃんと帰って来なさいね。」


最低限の、
保険の条件を添えて。

ようやっと、
送り出したけれど。















 「逢えないよ。」
 「親戚が来てるんだって。」
 「私を今も恨んでる。」


今も滞留し続ける、
強い想いに。

簡単に、
阻まれて了う。






















そうだね。








飽く迄。

其れは、
想いを注がれた故の、
応答で。



澱み留まり続ける流れから、
抜け出せずに、
藻掻き続ける事の方が。


本当は、
自然な事なのかも知れないね。





----------
References
 Jul.21 2011, 「照らせる深さでしょうか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2012年04月21日(土)


----------
History
2006年04月21日(金) 責めを負えるのですか
2005年04月21日(木) 何れ程良質の想いなのでしょうか
2004年04月21日(水) 行為の選択を誤ったのでしょうか
2003年04月21日(月) 赤児の様でしたか
2002年04月21日(日) 望みを隠せませんか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL