雲間の朝日に想うこと


< 赤児の様でしたか >


形振り構わず突進し、
泣き喚き、
それでも足りないと判断すれば、
我が身を傷付ける。

注意を惹く為の手段に、
限度は無い。




空腹で啼き、
眠いと啼き、
それでも危ないと判断すれば、
腹癒せで啼く。

独占を貫く為の行為に、
際限は無い。










二人の甥が繰り広げる不可思議な行為は、
母性を得る為の、
本能的な闘いに違いない。



常識的には赤児とは呼ばない年齢の子が、
まるで乳飲み児の様に振る舞い、
駄々を捏ねる。

嫉妬心が、
対抗心が、
人の心を幼児化させる。













ああ。
そうか。





 「もう小学校だろ。」
 「何で乳なんか触らせるんだよ。」











小さな彼に対する俺の嫉妬は、
甥っ子同士の争いと全く同じ行為なのか。


独占欲が、
俺を赤児にしているだけか。


2003年04月21日(月)


----------
History
2002年04月21日(日) 望みを隠せませんか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL