Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 M-NESTトロフィー開幕戦(フリー)
2006年05月31日(水)

 昨日のVoiceでもお伝えしましたが、PS2のレースゲームソフト「グランツーリスモ4」を使用したレースゲーム大会「M−NESTトロフィー」開幕戦ツインリンクもてぎのフリー走行が今日行われました。フリー走行はインターネットを介してお昼休みの1時間で行われたのですが、みんな速いっすわ。

 とりあえず結果をまとめましたのでご覧頂きましょう。





 山本選手は下馬評通りNSXでただ独り2分14秒台をマークして2位にコンマ3秒以上もの大差を付けてトップに立っていますが、2分15秒台は誰もおらず、2分16秒台が僕を含めて3人。僕も懸命に1時間フルに使って走り込んでいたのですが、ノーミスで2分16秒858がやっとでした。言い訳させていただけると、自由にマシンのセッティングができるチューンドカーだったら、僕好みの足回りに仕上げてもっと自分らしい走りができるのですが、ノーマルなのでコーナリングするたびにマシンが横に傾くロールがひどく、非常に走りにくかったですねえ。

 ……まあ、それは全員同じ条件なんですけどね。

 僕があまり得意ではないコースであると言うこともありますが、このゲームではチューンドカーかレースカーしか使っていなかったので、ノーマルのマシンがこんなに走りにくいとは思いませんでした。一応僕は主催者で元日本チャンプという立場もあるのですが、フリー走行とはいえ4位とはかなり不本意ですな。
 ……というか、みんななかなかやるなあ。僕は仕事が忙しいのでほとんど練習する時間がなかったのですが、みんな相当練習して走り込んでいるんだなあと言うのが伺えます。実力がわからなかった佐々木選手と池上選手も2分17秒台となかなか好調で、全体的にはトップの山本NSX以外は同じようなレベルなんじゃないでしょうか。

 僕がブッチ切りで優勝してしまいひんしゅくを買ってしまうのではないかと心配していましたが、ぶっち切りどころか優勝すらできないような気がしてきました。

 ……NSXは強すぎなんじゃないか……?



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 M-NESTトロフィー開催
2006年05月30日(火)

 先月4日のVoiceでもお伝えしましたが、4年ほど前までPS2のレースゲーム最高峰シリーズ「グランツーリスモシリーズ」というゲームを使って、友達数人を集めて我が家で開催していた「M−NESTトロフィー」というレースゲーム大会が、正式に復活することになりました。参加メンバーが5人揃ったので、僕が加わり6人での争いとなります。

 では、主なレギュレーションをご紹介しましょう。


【大会の概要】

 大会で使用するのはPS2のレースゲーム「グランツーリスモ4」のアーケードモードで、シリーズチャンピオンシップの形態を取り、6人のドライバーで10コースを使用した全10戦のシリーズを争う。1位10ポイント、2位6ポイント、3位4ポイント、4位3ポイント、5位2ポイント、6位1ポイントで、最下位で終わったとしても1ポイント獲得でき、全10戦が終了した時点で最もポイントが多いドライバーがシリーズチャンピオンとなる。


【マシン規定】

 大会で使用できるマシンは、アーケードモードで選択できるノーマルの市販車で、国産車に限る。メーカーと年式は自由。またパワーも日本国内で販売されている280psまでを上限とする。タイヤはスポーツタイヤのソフト、ミディアム、ハードの3種類のタイヤを選択可能。トランスミッションとドライビングアシストは変更自由だが、ウェイトの変更は禁止。パワーはデフォルトの状態で280psを超える場合、280まで落とさなければならない。デフォルトで280ps以下の場合変更は不可。
 各ドライバーはシリーズ開幕前までに車種を決定し、以後シリーズ終了まで車種を変更することはできない。シリーズ途中でドライバーが変更される場合、交代するドライバーが車種も引き継ぐ。


【大会の流れ】

 各ドライバーには、あらかじめシリーズで使用される全10戦のコースリストが配布される。そのコースリストを元に、各ドライバーがそれぞれ自由に自主練習ができる。各レースはフリープラクティス、予選、決勝の3つのセッションで進行される。

●フリープラクティス
 大会会場またはインターネットを介して各自の自宅で、決められた同時刻の1時間で行われる。各自の自宅で参加する場合ベストタイムは自己申告だが、合同で行われる予選セッションまでに証拠となるリプレイデータをレーススチュワードに提出しなくてはならない。レーススチュワードは、提出されたリプレイデータが決められた1時間の中で保存されたものであるかどうかをチェックする。不正が認められた場合、そのドライバーのフリープラクティスのタイムは無効となるが、特にペナルティは設けない。

●予選セッション
 予選と決勝は、全ドライバーが大会会場に招集される。開幕戦はエントリー順、第2戦からは前戦の成績順に1人ずつ予選走行を行う。予選走行は最初の1周目をウォーミングアップ走行とし、2周目のタイムが予選タイムとなる。各ドライバーは1回の予選走行しかできない。

●決勝レース
 決勝はネットワークアダプタで接続された6台のPS2とモニターによるLAN対戦で、予選タイム順にスターティンググリッドに並び、6台同時でレースを行う。決勝レースはコース全長に関係なく10周でおこない、ピットストップの回数は自由。
 レース中、軽くマシン同士が接触するジェントルタッチは認められるが、悪質な追突やショートカットなどがあった場合、そのドライバーはレーススチュワードの判断でピットスルーペナルティを科される。


 では、最後にM−NESTトロフィー公式フォーマットによる、ドライバーエントリーリストをご紹介しましょう。メンバーはすべて地元の知り合いばかりで、全員「グランツーリスモ4」をやり込んでいるゲーマーばかりです。順番はエントリー順で、今回限りのナンバーです。




 僕は一応かつて「グランツーリスモ3」の全国大会で2度優勝した経験があるので、ハンディキャップでパワーが若干低いホンダS2000(250ps)を選びました。他のドライバーはそれぞれ自分が好きなマシンを選んだのですが、RX−8が僕と同じ250psですが、それ以外はすべて280psのマシンですね。
 事前の予想では、マシンではやはりホンダが誇るNSXがチャンピオン最有力です。ドライバーではRX−8の大木君がかなり手強い相手です。佐々木さんと池上君は今回初めて参加するので、その実力派未知数です。僕はグランツは久しぶりで結構勘が鈍っていますが、チャンピオン目指して頑張ります。

 明日、早速ネットを介してのフリープラクティスが開催されます。



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 Makoが提案するF1が面白くなる方法
2006年05月29日(月)

 今シーズンのF1も第7戦を終えて中盤に差し掛かろうと言うところですが、やはり新しいノックアウト方式の予選や2レース1エンジンのルールなど、大きく変わったレギュレーションによって、何かと不都合が出ていますよね。
 ノックアウト方式の予選では、先週末に行われたモナコグランプリで、あの狭い市街地コースで15分という短い時間で22台のマシンがどうやってクリーンラップを獲るんだという問題が露呈し、また1基のエンジンを2グランプリで使用しなければならないため、マクラーレンのようなエンジンの信頼性に問題を抱えるトップチームがエンジン交換によってグリッド降格のペナルティを受け、その結果チャンピオンシップをつまらなくしてしまっているという問題も出てきています。

 一方、ドライバーラインアップに関しても、昨年の王者で今シーズンもポイント争いで首位を独走しているフェルナンド・アロンソが来シーズンからマクラーレンに移籍することが決まっており、それに伴いキミ・ライコネンもフェラーリに移籍するのではと囁かれていて、ミハエル・シューマッハ如何によってはシューマッハ&ライコネンという夢のフェラーリ・デュオが実現するかも知れないと言われています。

 そういうわけで、現時点では来シーズンがどのような構図になっているのかまったくわからない状態で、様々な憶測が飛び交っているわけですが、ここで現在噂に挙がっているものを含め、僕自身の突拍子もないアイディアも交えつつ、来年こうなればF1は確実に面白くなるだろうという理想案を提案してみましょう。
 初めにお断りしておきますが、以下に書く内容はすべて推測あるいは何の根拠もない希望などで、事実とは異なります。


【レギュレーション】

●予選
 予選は土曜日の午後に1回おこない、60分の中で12周を自由に周回し、そのベストタイムを予選タイムとする2003年までの方式に戻す。燃料搭載量なども自由なので、タンクを空にしてのスーパーラップも可能となる。

●タイヤ
 タイヤはワンメイクで、グルーブド(溝付き)タイヤを廃止し、1997年までのスリック(溝なし)タイヤに戻す。これによりコーナーでのグリップが増し、コース上でのオーバーテイクが増える。

●エンジン
 2グランプリ1エンジンのルールは廃止し、エンジン交換をおこなっても特にペナルティはなし。ただし1ドライバーにつき使えるエンジンは2基までとし、レースウィーク中に2基のエンジンを壊してしまった場合、そのドライバーはその時点で失格となる。


【チーム&ドライバーラインアップ】

●フェラーリ
 1stドライバー…フェリペ・マッサ
 2ndドライバー…ヴァレンティーノ・ロッシ

 脱シューマッハ体制とチームの若返りの一環として今シーズン修行中のマッサをファーストドライバーに擁立。セカンドドライバーにはMotoGP王者のロッシを迎え、話題性は十分。2輪で世界最強とはいえ、カテゴリーも違えば車輪の数も違うため、果たしてロッシがF1でも通用するのかという点では大いに疑問だが、マシンがいいのでドライバーに関係なくそこそこ良い成績を挙げられるのは、今年のマッサの活躍を見ても明らかだ。もはや完全に強さを取り戻したフェラーリに、ミハエル・シューマッハはもう必要ないだろう。ミハエル・シューマッハはトヨタへ移籍する。(後述)

 
●ルノー
 1stドライバー…ジャン・カルロ・フィジケラ
 2ndドライバー…ファン・パブロ・モントーヤ

 マクラーレンに移籍した王者アロンソとトレードでモントーヤがルノー入り。従ってフィジケラと共に今シーズンはセカンドドライバーの2人がコンビを組むことになる。両者とも実力者と言われ、一時はチャンピオン候補に挙がっていただけに、現在最も安定していると言われるルノーで来シーズンどちらかがタイトルを獲得できなければ、2人の実力はそれまでだということである。


●マクラーレン・ルノー
 1stドライバー…フェルナンド・アロンソ
 2ndドライバー…キミ・ライコネン

 まずエンジンは、いい加減すぐ壊れるメルセデスに見切りを付け、アロンソがらみでルノーからの供給を受ける。その関係でトランスミッションも現在のルノー同様6速となり、エンジンにもドライバーにも負担が軽くなる。もちろん新しいエンジンなので初年度である来シーズンはシャシーとのマッチングに問題も出てくるだろうが、もう何年も脆さが改善されることのないメルセデスエンジンを使い続けるよりは遙かにマシだろう。ドライバーは、結局ライコネンはマクラーレンに残り、速さは定評のあるマクラーレンのシャシーと信頼性はピカイチのルノーエンジンに賭ける。彼にとってはチームメイトが誰であろうと全く関係ないだろう。やはりライコネンはマクラーレンが似合う。


●ウィリアムズ・レクサス
 1stドライバー…マーク・ウェバー
 2ndドライバー…ニコ・ロズベルグ

 ウィリアムズが2008年からレクサス名義のトヨタエンジンを搭載するというのは現段階でもまことしやかに囁かれている。ドライバーラインアップは変更せず、新たなワークスエンジンを獲得してこれまで同様また復活を成し遂げることを期待したい。


●ホンダ
 1stドライバー…ジェンソン・バトン
 2ndドライバー…ルーベンス・バリチェロ

 基本的には変更なし。しかし来シーズンの初優勝も厳しいだろう。ホンダはバトンを残留させるために馬鹿げた大金を放出する前に、その大金をマシン開発資金に充て、さらにはピットクルーの訓練を強化するべきだ。現状はかつてセナとプロストでF1を席巻したホンダが聞いて呆れるお粗末振りだ。


●トヨタ
 1stドライバー…ミハエル・シューマッハ
 2ndドライバー…ラルフ・シューマッハ

 ミハエル・シューマッハには、引退前にトヨタでもう一花咲かせてもらいたい。チームメイトは弟のラルフと、史上初の兄弟コンビで話題性も十分。年齢的にトヨタをチャンピオンチームに引き上げるまでにはいかないだろうが、トヨタで初勝利を達成してくれたら、僕はミハエル・シューマッハファンになるだろう。


●レッドブル・フェラーリ
 1stドライバー…デビッド・クルサード
 2ndドライバー…クリスチャン・クリエン

 変更なし。エイドリアン・ニューウェイ設計のマシンがデビューする来シーズンは、以前のニューウェイマジックのような飛躍的な進化を期待したい。


●BMWザウバー
 1stドライバー…ジャック・ビルヌーヴ
 2ndドライバー…ニック・ハイドフェルド

 変更なし。BMW体制として2年目となる来シーズン、是非ともジャックによる初表彰台を決めて欲しいものだ。チームは元チームオーナーのペーター・ザウバーにチームへの参加を呼びかけているため、来シーズンも“ザウバー”の名が残る可能性が高い。


●トロロッソ・コスワース
 1stドライバー…(未定)
 2ndドライバー…(未定)

 このチームの存在理由がイマイチよく分からない。なぜレッドブル自身も新興チームでありながら、そのレッドブルがさらにセカンドチームを作って参戦させているのだろうか。特に意味がないのなら、カラーリングも紛らわしいのでレッドブルと一本化し、空いたチーム枠に新たなチームを入れた方がいいのではなかろうか。


●ミナルディ・トヨタ
 1stドライバー…(未定)
 2ndドライバー…(未定)

 ミッドランドが早くもチームを売却したがっているようなので、名門チームミナルディを復活させてみた。チーム代表はもちろんポール・ストッダート。実際彼は2008年からの残された最後のチーム枠を巡ってミナルディを復活させるためにエントリー申請をしていたが、敢えなく「プロドライブ」にその座を奪われてしまった。ミッドランドを買い取ってミナルディ復活だ!


●スーパーアグリ・ホンダ
 1stドライバー…ヤルノ・トゥルーリ
 2ndドライバー…佐藤琢磨

 親日家でも知られるトゥルーリをトヨタから引き抜いて、その経験と実力をスーパーアグリの発展に役立てて欲しいものだ。昨年の鈴鹿での琢磨との一件があるので、両者の確執が気になるところだが、陽気なトゥルーリと前向きな琢磨のこと、きっと過去のことはお互い水に流して仲良くやってくれるに違いない。チームとしては、2年目の来シーズンも入賞できるかどうかがやっとだろう。


●ディレクシブ・メルセデス
 1stドライバー…(未定)
 2ndドライバー…(未定)

 2008年からの12番目のチーム枠はデビッド・リチャーズ率いる「プロドライブ」に奪われてしまったものの、日本の企業であるディレクシブがジャン・アレジと組んで組織するマクラーレンのセカンドチーム「ディレクシブ」が、来年からのF1を画策している。実現すれば現在ドイツツーリングカー選手権(DTM)でメルセデスから参戦しているアレジだけに、エンジンもメルセデスエンジンになる可能性が高い。上記のようにマクラーレンと縁を切らせてみたので、メルセデスもディレクシブへのエンジン供給に集中することができ、新興チームであるディレクシブとしても、デビューシーズンから実績のあるトップエンジンを搭載できるのは魅力だろう。


 いかがでしょうか?あなたも僕の案を参考に、自分なりにこんな来シーズンだったら面白くなるだろうというアイディアを考えてみてはいかがでしょうか?良いアイディアが浮かんだら、是非Barで発表して欲しいです。



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 F1第7戦モナコグランプリ(決勝)
2006年05月28日(日)

 伝統のモナコグランプリ決勝は、昨日お伝えしました通り、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が予選タイムを剥奪されて最後尾スタートとなり、チームメイトのフェリペ・マッサが昨日の予選でクラッシュしたため同じくノータイムで、何とフェラーリの2台が最後列からスタートするという異様な光景となりました。シューマッハはスタート時の混乱を避けるためピットスタートを選択しました。
 これにより、ポールポジションからスタートするのはポイントリーダーのフェルナンド・アロンソ(ルノー)となり、マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)、キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)、ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)と続きます。

 周知の通りモナコは狭い市街地コースのため、コース上でオーバーテイクするのは非常に困難ですが、アロンソはスタートでトップをキープするものの、2周目に3番手を走行していたライコネンが、ボー・リバージュで先行するウェバーをオーバーテイクし2位に浮上します。さらに後方ではピットスタートのミハエル・シューマッハが積極的に下位マシンをパスして鬼神のような追い上げを開始します。
 アロンソとライコネンのトップ2台は、ほぼ互角の速さで激しい接近戦を繰り広げながら周回を重ねていきましたが、23周目にまず2位のライコネンがピットインし、ウェバーの後ろでコースに復帰。2周後にアロンソもピットストップを行ない、ライコネンの前でコースに復帰してトップを守ります。それぞれ1回目のピットストップが終わりますが、上位3台の順位は変わらず。

 ところが、残り30周というところで3位ウェバーのマシンから煙が上がり無念のリタイア。さらにマシンをコース上から撤去するため、セーフティカーが導入されます。トップの2台も含め、2回ストップを予定していた各マシンは、ここで一斉にピットへ向かいました。しかしセーフティカーが先導していた51周目、今度は2位のライコネンのマシンからも白煙が噴き出てしまい、トップとの差は僅かであったにもかかわらず、ライコネンもコースから姿を消してしまいました。

 これで残りの周回は、ライバルの消えたアロンソが悠々の走行でモナコで初のトップチェッカー。アロンソは今季4勝目を挙げ、今シーズンはここまでの7戦で1位か2位という非常に安定した成績を維持し続けています。最後尾からスタートしたミハエル・シューマッハは、得意のモナコで猛追を見せて5位入賞。貴重な4ポイントをものにしました。

 何と言っても悔やまれるのは、シューマッハの最後尾からのスタートですね。昨日の予選終了間際に馬鹿なことさえしなければ、ポールポジションはアロンソに奪われていたかもしれませんが、フロントローからのスタートは確実だったでしょう。そして最後尾からスタートして5位まで追い上げたのですから、フロントローからスタートしていれば間違いなくシューマッハが優勝し、アロンソとのポイント差を縮めることができたはずです。自業自得とは言え、シューマッハが得意としていて、しかもアロンソが苦手としていたモナコを落としてしまったのは、シューマッハにとっては痛かったですね。

 本来はシューマッハが優勝し、アロンソが2位だったとしてポイント差を13に縮めたかったにもかかわらず、現実はアロンソとの差が21ポイントとさらに開いてしまう結果となってしまったわけですが、アロンソがここまで毎戦表彰台に上がり確実にポイントを伸ばしているだけに、シューマッハが自力でポイントで逆転することがますます難しくなってきました。まだレースは後11戦ありますが、シューマッハにとっては、もう取りこぼしは許されない時期に入ってきていますね。
 幸いなのは、チャンピオンシップを争っているルノーとフェラーリが、ともに信頼性に優れているという点ですね。これによりタイトル争いは終盤に向けて、ますます面白くなっていくことでしょう。

 それに引き替え、マクラーレンとウィリアムズは散々でしたな。特にウィリアムズは今回のモナコでウェバーが久々にフロントローからのスタートとなり、2周目にライコネンに交わされて3位に交代しますが、その後もハイペースで周回を重ね、久々の表彰台かと思われましたが、48周目に排気系トラブルでリタイヤ。8番手スタートだったチームメイトのニコ・ロズベルグも51周目にリタイヤし、ウィリアムズは2台とも全滅となりました。
 そしてアロンソとテール・トゥ・ノーズでのトップ争いを繰り広げていたライコネン、彼もまた2位表彰台は確実、あわよくばアロンソを交わして逆転勝利もあり得たものの、金曜日のフリーセッションで発生したのと同じトラブルでレースを終えてしまうこととなりました。
 マクラーレンは、マシンは速いがメルセデスエンジンの信頼性のなさが足かせになるというケースが多いですが、今回のトラブルは防熱装置の発火。しかもそのトラブルは金曜日の時点ですでに発生していたというのに、結局決勝でも改善されることなく、同じトラブルによってレースを棒に振ってしまうことになったわけです。情けないですねえ。必死に戦っているライコネンがかわいそうでなりません。

 今年のモナコは、ウェバーとライコネンがリタイヤした残り30周の時点で終わってましたね。これでシューマッハがフロントローからスタートしていれば、シューマッハとアロンソのデットヒートが観られたかもしれませんが、僕としてはアロンソ、ライコネン、ウェバーによる3台のデットヒートを最後まで観たかったですね。

 昨日の予選でのシューマッハの行動に関して、「故意にやったのではない」と言っているのはフェラーリチームと地元ドイツのメディアぐらいで、その他のチームやドライバー、それに各国のメディアは皆シューマッハを非難しているようですね。まあ、あれだけはっきりとした証拠があるわけですから、フェラーリやシューマッハ本人が必死で弁解しても、今回ばかりは言い訳できませんよね。

 仮にあれがミスだったとしても、あのタイミングで、しかもあんなところでシロウトのような凡ミスをしたシューマッハが悪い。いずれにしてもアロンソらの予選アタックを著しく妨害したのは事実であり、先入観がなくとも故意にやったとしか見えないですから、今回の予選タイム剥奪というペナルティは至って妥当なものです。



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 F1第7戦モナコグランプリ(予選)
2006年05月27日(土)

 もう皆さんも、今日僕が何を書くかはだいたい想像つきますね。

 えー今日はF1第7戦モナコグランプリの予選が行われたわけですが、まあ今日の予選のハイライトは言わずと知れた、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)のセッション終了直前のアンフェアな行為ですね。

 前戦スペイングランプリでフェルナンド・アロンソ(ルノー)に勝利を奪われたシューマッハは、自身が得意としているここモナコで何としてもポールポジションを獲得したかったわけですが、セッション終了まで残りわずが5秒というところでシューマッハがラスカスでマシンのコントロールを乱し、シケイン出口にマシンをストップさせてしまいます。これによりイエローフラッグが振られ、後続のタイムアタック中のマシンに影響を及ぼし、特にアロンソは自己ベストを大いに上回る走りで駆け抜け、ポール獲得も目前だったのにもかかわらず、シューマッハの行為によって台無しにされてしまいました。
 
 残り時間がゼロになり、シューマッハがポールポジションを獲得、2番グリッドがアロンソ、3番グリッドはマーク・ウェバー(ウィリアムズ)となったわけですが、予選終了後に審議が出され、結局シューマッハの行為は故意であるとされ、シューマッハは予選タイムをすべて剥奪され、明日の決勝レースは、この抜けないモナコで最後尾からのスタートとなってしまいました。

 ミハエル・シューマッハは1991年にF1デビューし、7回もワールドチャンピオンに輝いていて、今年で現役16年目の大ベテランですよ。しかもすでに子供も2人いる37歳のいい大人ですよ。そのミハエル・シューマッハが、まだこんな馬鹿げたことをしでかしてしまうとは、もはや呆れずにはいられませんよ。
 実力は文句なしのナンバーワンですし、歴代記録も塗り替えているわけですから名実ともに史上最高のドライバーであるというのに、こういった余計なことをしてしまうから、シューマッハはいつまで経ってもアンフェアなイメージを払拭できないんですよ。

 何度捕まってもやめられない万引きの常習犯と同じです。

 ま、今回はシューマッハの行為に対して公正な判断が下され、適切なペナルティが適用されたので、シューマッハに対しては、やっぱりこういう悪い癖は治らないんだなあと思えば特に今回は何も言うことはありません。

 ただ、どうしても理解できないのが、なぜシューマッハのこういった愚かな行為に対して、多くのシューマッハファンは甘やかし、そして容認するのか。今回のような行為は、「きっとシューマッハは得意のモナコでアロンソを打ち負かしてくれるに違いない」と期待しているシューマッハファンに対する裏切り行為でしょう。なぜシューマッハファンは、シューマッハに裏切られたにもかかわらずそれだけ寛大でいられるのか、なぜ期待を裏切られたことに対して怒りを感じないのか、全く理解することができません。むしろそういうシューマッハファンに苛立ちすら覚えます。

 そしてもっとも愚かとしか言いようがないのは、あのシューマッハの行為が「故意ではなくミス」であると言い張る一部のシューマッハファン。

 ……そんなわきゃねぇだろ……。

 ……みりゃわかるだろうが……。

 あれだけはっきりとした証拠映像も残っているというのに、あれは故意なんかではないと信じて疑わないファンは、F1をまったくわかっていないかシューマッハに対して盲目的になりすぎているだけです。そしてそういう盲目的なシューマッハファンは大抵、シューマッハの犬に成り下がることを拒んだルーベンス・バリチェロとシューマッハに全く臆することがない佐藤琢磨が嫌いである。さらに言わせてもらえばそう言う盲目的なファンは、シューマッハが不利になると別のドライバーをことごとく批判するくせに、シューマッハが他者に故意にぶつけようと、チームメイトに順位を譲らせようと、コースオフしてマーシャルにマシンを押させてコースに復帰しようと、とにかく何をしようとかまわないのである。

 だいたい普通に考えれば、これまで16年連続でモナコグランプリに出場し、もう何千回とあのラスカスをミス1つなく完璧に走り抜けてきたミハエル・シューマッハが、自身が暫定ポールですぐ背後からそのタイムを更新しながらアロンソが迫ってきて、しかもセッション終了直前というあの絶好のタイミングで、よりによってあんなシロウトでもしないようなへなちょこなミスをするわけがない!

 それこそドリームジャンボ宝くじが当たるよりも少ない確率ですぞ!

 もしあれが故意ではなくミスであるというなら、シューマッハはあの一瞬居眠り運転をしていたとしか考えられないですな。でなきゃどれだけヘタクソだっちゅう話ですよ!僕でもあんなヘタな運転はしませんよ!

 まあ読んでいる人はいないでしょうけど、今回の僕のVoiceを読んで腹が立ったというシューマッハファンの方々、僕に腹を立てる暇があったら、あるいは最後尾スタートという裁定を下したスチュワードに逆ギレしている暇があったら、シューマッハに対して「なぜあんな愚かな行為をしたんだ!」と怒るべきなんです。
 期待していたモナコで1列目からスタートできたはずだったのに最後尾スタートになってしまい、ガッカリしたでしょう?シューマッハが馬鹿なことを考えさえしなければ、こんなことにはならなかったんです!本当にF1ドライバーとしてのシューマッハが好きであるなら、シューマッハの裏切り行為に対して怒るべきなんですよ!でなきゃシューマッハのためになりませんからね。

 好きな人に献身的になるのもいいですが、時には怒ることも優しさです。好きな人が過ちを犯してもその過ちを容認するのは、本当にその人が好きではないからです。

 シューマッハの行為に対して、公正な判断が下されたことに敬意を表します。



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 Makoタバコ脱却に至る実験(2)
2006年05月26日(金)

 昨日のVoiceでは、僕がタバコを辞めるためにおこなった「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験の第1段階をご紹介しましたが、今日はその第2段階で、僕が無性にタバコを吸いたくなっていたシチュエーションでも、果たして「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験です。

 僕が無性にタバコを吸いたくなっていたシチュエーションは、「お酒を飲んでいる時」「仕事が一段落して一息入れたい時」「焼肉や餃子など脂っこい物を食べた後」「リラックスしてテレビを観たり音楽鑑賞をしている時」「テレビゲームで区切りの良いところまで進んだ時」などです。

 もっとも顕著なのが「お酒を飲んでいる時」で、アルコールとタバコは切っても切り離せないと思っていたほど、お酒を飲んでいる時は家で独りで飲んでいてもお店で誰かと一緒に飲んでいても関係なくタバコを吸いたくなっていました。
 これに関しては、まず自分でビールや日本酒などを買ってきて家で独りで飲んでみて、タバコの代わりにキシリトールガムを食べて試してみました。ガムのミント味のせいで明らかにお酒の味は変わってしまいますが、特にガムでも問題はなく、タバコを吸いたいという欲求は出ませんでした。

 そこで今度は、仕事帰りにこの実験のためだけにわざわざ近所の飲み屋に立ち寄ってみることにしました。店のご主人とは知り合いで、しかもちょうどその時来ていたお客さんも全員顔見知りで愛煙家ばかりだったので実験には打ってつけでした。一応お酒の席なのにガムを噛むのもどうかと思ったので、このときはお店にいる間一切ガムを噛まなかったのですが、回りでタバコを吸っている人がいる中でお酒を飲んでも、タバコを吸いたいという欲求に駆られることはありませんでした。

 「仕事が一段落して一息入れたい時」というのは、例えばある音楽の仕事でイントロからサビの部分までが出来上がったとしたら、そこで一旦手を休めて、タバコを吸いながら出来上がった部分までを聴き直してみるといった場合が多く、タバコを吸っていた頃はタバコがないと20分休憩しても何か物足りなかったですが、逆にタバコを1本吸えば、1本吸うのに要する1分程度の時間で十分気分転換ができ、その後再び作業を再開することができていました。
 ところが、ガムの場合、タバコと違って作業中も噛み続けていることができるため、逆に作業が一段落して一息入れたい時は、一息入れるための動作がなくなってしまうので困ってしまいましたね。仕方がないのでコーヒーやお茶などを飲むことで一息入れることにしました。
 ただ、僕の場合タバコを吸っていた頃は作業中は黙々と作業をしていたものの、タバコを吸いたくなる欲求によって中断することが結構あり、長時間集中して作業をし続けることがなかなかできませんでしたが、ガムを噛み続けることによってタバコを吸いたいという欲求が紛れて集中力が増し、長時間作業をし続けることが可能になりました。

 「焼肉や餃子など脂っこい物を食べた後」の実験は、出前でチャーハンと餃子を注文し、それを食べて実験してみました。元々なぜ脂っこいものを食べた後はタバコが吸いたくなるのかというのは今まで考えてみたこともなかったのですが、たぶんこってりとしたものを食べて満腹になったところで、一息入れたいという衝動が働くんでしょうねえ。結局タバコでなくても、食べた後少しゆっくりすればそれだけでいいような気もするんですよね。実際は食べた後すぐにタバコを吸うのは、消化するために胃に行くはずの血液の流れを鈍らせてしまうので良くないと言われていますし。
 そこでチャーハンと餃子を食べた後にガムを噛んでみたのですが、まあこれは言わずとも想像に難くないと思いますが、ガムのミント味によってお口の中もすっきりとして、脂っこいものを食べた後のリフレッシュとしては最適でしたね。

 「リラックスしてテレビを観たり音楽鑑賞をしている時」「テレビゲームで区切りの良いところまで進んだ時」の2つですが、まず前者はタバコを吸う代わりにガムを噛んでいれば、テレビを観ながら延々とガムを噛み続けていることができるので問題ありませんでした。ただ、映画やドラマの中で俳優がタバコを吸うシーンがあると、自分もそれに合わせてタバコに火を付けたりしていたのですが、そこはタバコを吸いたいのを我慢して、そう言うシーンに遭遇したらガムを口の中に放り込んでいます。
 後者の「テレビゲームで区切りの良いところまで進んだ時」は、「仕事が一段落して一息入れたい時」と同様、例えばレースゲームだったらレース中、アクションゲームだったらアクション中といったプレイの最中でもガムを噛み続けることができるので、逆にゲームのプレイに集中することができました。強いて言えば、レースゲームでワンレース終わった後、その自分の走りを見直すためにリプレイを再生するとき、新しいガムに替えるぐらいですかね。

 このように、「僕が無性にタバコを吸いたくなっていたシチュエーションでも、キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験でも、キシリトールガムはタバコに代わりになるということがわかりました。従ってキシリトールガムさえあればタバコがいらなくなり、必然的にタバコからの脱却に成功したことになるわけです。

 この実験は現在もなお続いていますが、現在僕の吐く息はいつもさわやかで、元々虫歯もなかったので、歯も白くピカピカですぞ!



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 Makoタバコ脱却に至る実験(1)
2006年05月25日(木)

 昨日のVoiceでは、12年間に及んだ喫煙生活に終止符を打ったをいうお話をしましたが、今回は実際どのようにしてタバコからの脱却に成功したかというお話をしましょう。現在タバコを吸っていて禁煙をお考えの方は、参考になるかもしれませんね。
 ただし、僕の場合タバコを完全に辞めようと思った時点ですでに一番軽い1mgのタバコを吸っており、これから書く方法で誰でも確実にタバコが辞められるとは限らないのであしからず。

 僕は常々タバコが辞められたらどんなに素晴らしいだろうと思っていたのですが、数年前にある番組で、タバコを吸っている人に「タバコを嫌いになる」催眠術をかけ、そのままその催眠術を解かずに非喫煙者にしてしまったという話が紹介されていたのを観て、自分の意志が弱いのを棚に上げて、「僕もタバコが嫌いになる催眠術をかけて欲しいなあ〜」などと身勝手なことを考えていました。

 さて、皆さんも一度はCMなどで耳にしたことがあると思いますが、「ニコレット」というガムタイプの禁煙補助薬がありまして、タバコを吸いたくなったらこのニコレットを食べ、徐々にニコレットの数を減らしていき禁煙していくという方法があります。僕もこのニコレットを試してみようかと思っていたのですが、実際に薬局へ行って見てみると、このニコレットは一箱4000円以上もする高価なもので、しかもこれまで「禁煙パイポ」などの禁煙グッズを試して失敗しているので、高い金を出してニコレットを買っても、また失敗したらいやだなあと思い、ニコレットを買うのをためらっていました。
 ニコレットはタバコを吸わない健康な人が噛むと心臓に負担がかかるなどの副作用があり、実際ニコレットを試した友人の話では、非常にマズイガムで、ニコレットを噛むぐらいならタバコを吸った方がマシだということでした。

 そこで思いついたのは、催眠術とニコレットの発想を組み合わせたもの。

 まず高価なニコレットの代わりに、普通にコンビニなどで売っているキシリトールガムを買ってきます。キシリトールは歯に良いとされ、しかもノンシュガーなので虫歯の原因にならず、キシリトールを一度に多く摂取するとお腹が緩くなるという副作用がありますが、それは一過性のもので、基本的にはキシリトールガムを頻繁に食べていてもほとんど身体に害はないです。で、このキシリトールガムをニコレットの代わりにして、タバコが吸いたくなったらキシリトールガムを噛むようにしていくわけですが、ここでもう一つ重要なことがあります。

 それは、キシリトールガムに対して、「これは最近開発されたガムタイプのタバコである」という自己暗示をかけるということです。つまり、キシリトールガムを“タバコの代用品”ではなく、あくまでも“新しいタイプのタバコ”であると自分自身に思い込ませておくというわけです。わかりやすく言えば、従来の“葉っぱを筒状に巻いたものに火を付けて吸引するタイプのタバコ”から、“口の中で噛むだけで火を使用しないのでライターいらずという画期的なガムタイプのタバコ”に乗り換えたと考え、あくまで自分は今もなおタバコを常習しているという意識でいるということです。

 このようにして、タバコが吸いたくなったらすかさずキシリトールガムを噛むようにして「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験が始まったわけですが、実際始めてみると、キシリトールガムのミント味をメンソールタバコだと思えば口の中の感覚は非常に似ていて、いつしか何の違和感もなく定期的に口の中にガムを放り込むのが常習化していきました。

 おかげで灰皿が不要になりゴミ箱の中からも吸い殻やタバコの空き箱が消えていったのですが、代わりに大量の噛み終わったガムを紙で包んで丸めた物がゴミ箱を埋め尽くすようになりました。仕事が忙しいときなど、多いときには1日に20粒以上ガムを噛むようになり、噛んでいる時間にすると、眠っているときや食事時、入浴時、あるいはお客さんとの打ち合わせ時などを除くほとんどの時間ガムを噛み続けているようになりました。

 ただ、先に述べたように、キシリトールガムはお腹が緩くなることはありますが基本的には無害であり、ガムを噛む行為自体には“人と接する上でのマナー”を考慮する必要がありますが、それさえ注意すれば誰にも迷惑を掛けるわけでもないのでひっきりなしに噛んでいても問題はないですし、何と言ってもタバコを吸い続けるよりはガムを噛み続ける方がはるかにマシなので、ガムの食べ過ぎは自分自身で容認することにしました。

 こうしてとりあえずは、「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験の第1段階は成功しましたので、続いて第2段階に進むことにしました。第2段階は、僕がこれまでの人生の中で、無性にタバコを吸いたくなるシチュエーションでも、果たして「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験です。

(続く)



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 Mako Hakkinenn、タバコを辞める
2006年05月24日(水)

 F1ファンの方の中にはご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、EU加盟国の間で決められた法律により、EU圏内のグランプリではタバコ広告が全面禁止となっているため、現在タバコ企業を大口スポンサーに持っているF1チームは早々にタバコ産業からの脱却を迫られています。
 具体的には、フェラーリはマルボロ、ルノーはマイルドセブン、ホンダはラッキーストライクとそれぞれタバコ産業がメインスポンサーになっており、トップチームではマクラーレンが昨年末でウエストとのパートナーシップを解消し、来シーズンからボーダフォンがメインスポンサーに付くことが決まっているので、いち早くタバコ産業からの脱却に成功しています。

 このEUでのタバコ広告の全面禁止に伴い、僕も12年間の蜜月関係を保ってきたタバコ産業から脱却することに成功しました。……まあ要するに、12年間吸い続けてきたタバコを辞めることに成功したというわけです。
 実は少し前にすでに辞めていたのですが、その時点では継続できるかわからなかったので特に宣言していませんでしたが、おそらくもうタバコを吸わなくてもまったく平気だろうと確信が持てるようになったので、今回初めてタバコを辞めたことを公表するに至りました。

 ご存じのように日本では増税に伴い7月1日からのタバコ料金が値上げされ、さらに静岡市ではある小学生の提案によって成立した条例により“歩きタバコ”が規制されることになり、喫煙家はますます肩身の狭い思いをしなくてはならなくなってしまうわけですが、それらに先立ってタバコを辞められたのは、非常に大きな意味があります。

 僕の喫煙の歴史は1993年(18歳)からで、アイルトン・セナの影響で吸い始めたマルボロが始まりでした。その後大学に入ると様々な愛煙家に出会い、その影響でJPS、ラッキーストライク、キャスターマイルド、キャメル、ジタン、ガラム、マイルドセブンなど様々な銘柄のタバコを試したのですが、95年にマルボロからマイルドセブン・ライト(5mg)に落ち着き、その後99年までマイルドセブン・ライトの時代が続きました。
 99年頃から減煙を意識するようになり始め、マイルドセブン・ライトからマイルドセブン・スーパーライト(3mg)に落とし、さらに2000年に入るとマイルドセブン・ワン(1mg)といよいよ1mg時代に突入し、2001年には好みの関係で同じ1mgのケントワンに移行しました。

 その後は最後までケントワンだったのですが、ニコチンの量が1mgになっても本数を減らすことができず、僕はこのままずっとタバコを辞めることはできないのだろうかと諦めかけていました。しかし、実際にタバコを辞めてみると、もう何年も1mgのタバコを吸っていたおかげで常習性や禁断症状が和らいでいたのか、特にストレスもなく禁煙生活を続けることができ、今ではタバコがなくても全然平気になりました。おかげで肌の調子も良くなり、新しい部屋をヤニで汚すこともなく、何より食べ物が以前より美味しく感じられるようになりました。

 タバコを吸って真っ黒になってしまった肺が完全にきれいなピンク色に戻るには最低でも4〜5年はかかると言われています。つまり僕の場合、36歳ぐらいには、肺がきれいなピンク色に戻ると言うことになります。その頃がとても楽しみです。
 タバコを辞めると太りやすくなるという話をよく耳にしますが、タバコを辞めたことで口が寂しくなったのを紛らわすために、間食に走らないよう気を付けたいと思います。



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 洗っても洗っても雨ばかり
2006年05月23日(火)

 何だかこのところ雨が多いですなあ……。静岡でまともにスカッと晴れたのはゴールデンウィークぐらいで、あとは何かしら曇ったり雨が降ったりと、パッとしない天気が続いています。おかげでせっかく洗車してもすぐに雨に降られたりと意味がないので、このところ洗車するのは見合わせています。このままでは、晴れの日がほとんどないまま梅雨入りしてしまい、洗車するタイミングがないまま夏を迎えてしまいそうですな。

 それでも、一応仮にもS2000ですから、やはり汚れたS2000は格好悪いので、数日以内に雨が降ることがわかっていても洗車してしまうのがS2000ユーザーの常で、やっぱり洗車してその数日後に雨に降られてしまうという悲劇が続いています。幸いなのは、このところ雨の日が多いので、乾燥して汚れが目立つ前に再び雨が降ってホコリなどを洗い流してくれると言うことでしょうかね。

 え〜……ここまで書いておいて何なんですが、実はこれを書いている時にちょうどお酒を飲んでいまして、結構アルコールが回っていて正直何を書いているのか自分でよくわかっていないので、あとはS2000の写真でお楽しみ下さい。



雨も滴るS2000



12という数字に特に意味はありません




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 2年目のハッキネン
2006年05月22日(月)

 ど〜も、DTM(デスクトップミュージシャン)のマコ・ハッキネンです。

 元F1チャンピオンのミカ・ハッキネンが現在参戦しているのは、同じDTMでもドイツ・ツーリングカー選手権のこと。ハッキネンは昨シーズンからドイツに渡り、長年苦楽を共にしてきたメルセデスでDTMデビューを果たし、デビューシーズンから早くもポールポジション1回、優勝1回をマークし、ランキングも5位とその才能を発揮しました。昨シーズンは後半失速してしまいましたが、今年は是非ともタイトル争いを繰り広げて欲しいものですね。

 さて、今年はすでに全10戦中第3戦まで終わっているのですが、まず4月9日の開幕戦ホッケンハイムでは、若手ドライバーが多く出走する中、4度チャンピオンに輝いた経験を持つベテランのベルント・シュナイダーが2番グリッドから勝利を飾り、DTM40勝目を挙げ、タイトル争いに一歩先んじました。2位は9番グリッドから追い上げたトム・クリステンセン(アウディ)、3位にはハインツ・ハラルド・フレンツェン(アウディ)が入り、アウディでのデビュー戦を表彰台で飾りました。ハッキネンは表彰台にあと一歩届かず4位フィニッシュでした。

 第2戦は4月30日にユーロスピードウェイ・ラウジッツで行われ、ジェイミー・グリーン(メルセデス)がポールポジションを獲得しましたが、スタートで出遅れ、1コーナーで2番グリッドのミカ・ハッキネンにリードを譲ってしまいます。しかしハッキネンは2回目のピットストップでトラブルがありタイムロス、トップの座を失ってしまいます。これでベルント・シュナイダーが首位に立ち、開幕2連勝を飾りました。2位はトム・クリステンセン(アウディ)、3位にハッキネンと、ハッキネンは2戦目にして表彰台に登り、今年も出だしは順調なようです。

 第3戦オッシャースレーベンは先週末の22日に行われ、トム・クリステンセン(アウディ)がポールポジションから決勝スタート後もリードを守り、余裕の勝利を飾りました。2位はブルーノ・スペングラー(メルセデス)、3位はジェイミー・グリーン(メルセデス)で、開幕2連勝を挙げてポイントランキングトップに位置していたベルント・シュナイダーは今回のレースでは5位となり、クリステンセンがランキングトップに立つことになりました。また、ハッキネンは9位に終わりました。

 第3戦終了時点でトム・クリステンセンが26ポイントでランキング首位、ベルント・シュナイダーが24ポイントで続き、ブルーノ・スペングラーが12ポイントで3位、その後にジェイミー・グリーン、ハインツ・ハラルド・フレンツェンとミカ・ハッキネンの3人が11ポイントで4位に並んでいます。
 昨年シリーズチャンピオンに輝いたゲイリー・パフェットが今シーズンはF1でマクラーレンのテストドライバーになっているので参戦していませんが、今年はハッキネンにタイトルを獲得して欲しいです。F1ではあまりにも潔すぎる身の引き方だったので、DTMで是非とももう一花咲かせて欲しいものですな。



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 静岡のモナコ
2006年05月21日(日)

 来週には世界三大レースの一つに数えられる、伝統のF1モナコグランプリが開催されますが、今日は所用があって、僕もモナコに行って来ました。

 ……といっても僕が行ってきたのは、“静岡のモナコ”と僕が勝手に言っているだけの、「ちびまる子ちゃん」や清水エスパルスで知られる、静岡市清水区の清水港のことです。この清水港には「エスパルスドリームプラザ」と呼ばれる娯楽施設があるのですが、中には映画館を初めとして様々なお店が入っていて、毎週末は非常に来客数が多く人気の高い施設です。
 このドリームプラザのすぐ目の前には清水港があり、フェリー乗り場が近くにあるのですが、なぜ僕がこの清水港を“静岡のモナコ”と呼んでいるのかと言いますと、答えは至って単純で、この清水港にヨットハーバーがあるからです。

 いや〜、我ながらほんと、何て単純なんでしょう。ヨットハーバーがあるだけでモナコですからねえ……。ちなみに、今日は幸いにも天候に恵まれていたので、しかも最近auの高画質カメラ付き携帯に変えたばかりですから、せっかくなので写真を撮ってきました。

 これを見て、「どこがモナコじゃ!」と言われてしまうかもしれませんが、ま、なんちゃってモナコということで大目に見てくれ。



ドリプラの2階から見下ろす



黒いオブジェはかつてのクレーンの名残です



ほら!モナコっぽくね?



だんだん曇ってきてしまいました



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 Winユーザーはこんなに便利なものを……
2006年05月20日(土)

 このところ、当サイトで連載中のF1小説「マツダイラ」の最新作の執筆と、相変わらずVoiceの追い上げをしているんですが、最近新兵器を購入して、作業環境が飛躍的に快適になりました。その新兵器とは、ウィンドウズユーザーの間ではすでに数年前から常識になっている、スクロールホイール付の光学式マウスです。しかもウィンドウズと同じ2ボタン式。

 ご存じの方の多いかと思いますが、Apple社純正のMac用マウスは、基本的にクリックするボタンはひとつしかなく、ウィンドウズのような右クリック、左クリックは存在しません。そのため今ではボタンがなく、マウス自体がひとつの大きなクリックボタンとなっているマウスが主流となっています。
 で、数年前からウィンドウズのマウスには右クリック、左クリックの2つのボタンの他に、ウィンドウをスムーズにスクロールできるスクロールホイールと呼ばれるダイヤルがついてますが、最近までMacではそのスクロールホイールはほとんど対応していなかったんですよね。
 ところが、先日Macに対応したスクロールホイール付・2ボタン式のバッファロー社製光学式マウスを発見したので、迷わず買ってしまいました。


僕が買ったバッファロー社製マウス


 その日家に帰って、早速今まで使っていたApple純正のマウスと付け替えて使ってみることにしました。まずは自分のサイトのBarをブラウザで開き、マウスの真ん中にあるスクロールホイールをぐりぐりと動かしてみると、おお!何ともスムーズに動く動く!今まではいちいちポインタをウィンドウ右端にあるスクロールバーに持っていってスクロールしていたのが、ポインタを動かすことなく、スクロールホイールを回すだけでBarのような下に長く続くウィンドウを、するすると滑らかにスクロールさせることができました!

 この機能を使うと、Barだけでなく「マツダイラ」やVoiceなどの縦に長い文章を読むときも非常に楽で、「マツダイラ」を執筆しているテキスト編集ソフトでも、書いた後に読み返したりするときなどに非常に重宝します。また、写真を見ておわかりのように、このマウスにはウィンドウズ同様ボタンが2つ付いているのですが、こちらの機能もMacに対応していて、デフォルトでは左ボタンは普通のクリック、右ボタンでウィンドウズと同じコンテクストメニューを出すことができます。しかもこの割り当ては設定で変えることができます。

 いや〜これは便利なものを手に入れた!最近ノート型のMacを買ったので、それにこのマウスを繋げて使っていたのですが、あまりに便利なので以前から使っていたデスクトップ型のeMacのマウスも、ついでに仕事場で使っているPowerMacG4もこのマウスに付け替えてしまいました。つまり、このバッファロー社製の同じマウスを3つも買ってしまったというわけです。とはいえ、値段も1980円と非常にお買い得でしたぞ!

 ちなみに、自宅用のiBookとeMacはいずれもOSXなのに対し、仕事場で使っているPowerMacG4はOS9なのですが、バッファローのホームページから専用のドライバをダウンロードしてインストールすれば、OS9でもスクロールホイールと2ボタンの機能が使えます。



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 スーパーアグリに圧力を掛けるスポンサーとは?
2006年05月19日(金)

 今回は、できたら最後まで読んでね!

 井出有治をスーパーライセンス剥奪で失い、第5戦ヨーロッパグランプリから井出に代わってフランス人のフランク・モンターニュをセカンドドライバーに起用しているスーパーアグリですが、チーム代表の鈴木亜久里は「オールジャパン体制」にこだわり、いずれは23歳の山本左近を起用したいと考えているというお話を、16日のVoiceでもお話ししましたね。

 しかし実際は、鈴木亜久里自身は現在チームが置かれた厳しい状況を憂慮しており、あえて今の時期に将来のある日本人ドライバーの起用には至らないのではないかとも言われています。そして日本人ドライバーコンビを熱望しているのは、実はチームをバックアップしているスポンサーの方で、彼らが鈴木亜久里に対してプレッシャーを掛けているようです。
 スーパーアグリのような新規参入チームにとっては、貴重なチーム運営資金を援助してくれるスポンサーは神様のような存在ですから、そのスポンサーの要望は無視できないですよね。スポンサーの中には、日本人ドライバーコンビが契約の条件に含まれているという可能性も考えられ、「日本人ドライバーコンビだから契約したんだ」と言うスポンサーがあったとしたら、その契約条件が満たされなくなってしまうことになるわけですからね。チーム内部ではモンターニュの評価が高く、継続を望む声が挙がっているので、鈴木亜久里はチーム内とスポンサーとの板挟み状態と言うことになります。

 では、いったいどのスポンサーがプレッシャーを掛けているのでしょうか。

 現在スーパーアグリをサポートしている主なスポンサーは、ホンダやブリヂストンといったサプライヤーを除けば、サマンサ・キングス(服飾:プロモーショナルパートナー)、ライフカード(信販)、アデランス(理・美容)、オートバックス(自動車用品)、モバイルキャスト(テレマティクス)、セイコー(精密機械)、アサヒ飲料(飲料)、全日空(航空)、グリーンスターホンコン・リミテッド(服飾)、ENEOS(オイル)、NGK(自動車部品)、タカタ(自動車部品)の12社です。

 この中で、自動車部品やオイル、その他電子テクノロジーなどの技術的なサポートを行っているスポンサーは、特にセカンドドライバーが日本人だろうとそうでなかろうと関係ないと思われるので除外すれば、サマンサ・キングス、ライフカード、アデランス、アサヒ飲料、全日空、グリーンスターホンコンの6社が残ります。

 さらにこの中から絞り込んでいくと、まずグリーンスターホンコンは香港の会社ですから、それほど日本人コンビにこだわってはいないでしょう。ライフカードと全日空は日本の企業ですが、いずれもインターナショナルを重視した企業であるため、日本人コンビにこだわっているとは考えにくいですね。アサヒ飲料は、チームスポンサーと言うよりは佐藤琢磨のパーソナルスポンサーで、佐藤琢磨が所属しているからスーパーアグリもサポートしているという意味合いが強いですね。ですからテレビCMでも琢磨しか登場しませんし、とりあえず琢磨がファーストドライバーであれば、セカンドドライバーが日本人でなくとも関係ないでしょう。

 となると、残るはサマンサ・キングスとアデランスの2社ということになります。しかし、日本のウィッグ製品大手のアデランスがスーパーアグリのスポンサーになったのは先週末のスペイングランプリから。つまり井出がスーパーライセンスを失効して、フランク・モンターニュと交代してからスポンサーに加わったので、アデランスが日本人コンビを熱望しているというのはまずあり得ないでしょう。

 従って、スーパーアグリに対して「日本人ドライバーコンビ」を熱望しているのは、サマンサ・キングスである可能性が非常に強いということになります。特にサマンサ・キングスはスポンサーであると共にプロモーショナルパートナーという立場にもあり、他のスポンサーよりはチームの体制に口出しできる立場にあると思われます。
 サマンサ・キングスは、3月6日のVoiceでもご紹介しましたが、女性向けのブランド「サマンサタバサ」で有名なサマンサタバサジャパンリミテッドが、今秋にむけて男性向けブランド「SAMANTHA KINGZ」を立ち上げることが決まっており、それに伴ってスーパーアグリのプロモーションパートナーに就任したというもの。3月上旬にはスーパーアグリの鈴木亜久里代表とドライバーの佐藤琢磨、井出有治の両ドライバーが、東京都内で行われたプロモーションに登場したこともあり、そのターゲットは日本人男性であることから、サマンサ・キングスがスーパーアグリに日本人ドライバーコンビを望んでいるのも頷けますよね。

 しかし、その3月上旬のプロモーションでサマンサタバサの寺田代表は「われわれはプロモーショナルパートナーとして、F1チームをブランド化することが目的である」と語っていましたが、彼の言う“ブランド化”とやらが、一向に進んでいないような気がするのですが……。男性向けブランドであるサマンサ・キングスを立ち上げるのは今年の秋と言われているので、もしかして本格的にスーパーアグリのブランド化が進んでいくのは、日本グランプリ頃なのでしょうか?

 ……それともまさか……あのプロモーションの時に登場した、あの亜久里と琢磨と井出が持っていた、普通の革地にシルバーのメタルプレートで「SAMANTHA KINGZ」というロゴとカーナンバーが入った、あのカバンだけで終わり……?

 さて、先程お話ししたように、先週末のスペイングランプリから新たにアデランスがスポンサーに加わりましたが、この契約ってやはり、フランク・モンターニュがセカンドドライバーに昇格したことを受けて実現したんでしょうか。アデランスと言えばもちろん男性用カツラや育毛が有名ですが、スーパーアグリのメンバーのヘアスタイルに目を向けてみると(こらこら)、鈴木亜久里も佐藤琢磨もカツラは不要。逆にカツラや育毛が必要と思われるのは……

 ……新規加入した某フランク人……もとい、某フランス人ですからねえ。



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 エンピツを使い始めて早1年半
2006年05月18日(木)

 今皆さんにお読みいただいているVoiceは、掲示板以外での僕の私電用及び近況報告用及び覚え書き用として、2001年10月29日からスタートしました。その後途中抜けていたりするところもあり、また毎年年末年始はVoiceの空白期間とさせていただいているのですが、それ以外では基本的に名目上ほぼ毎日記されており、その頃どんなことがあったのか自分で思い返すことができます。

 で、現在のVoiceは「エンピツ」というレンタル日記サービスを利用させていただいているのですが、VoiceをオリジナルHTML版からこのエンピツに移行したのが2004年9月16日ですから、エンピツを使い始めて早1年半以上が経過したことになります。
 その後2005年1月31日に、エンピツに移行する以前の2001年10月から2004年8月までの全Voiceをエンピツに移植するという無謀なことを思いつき、それでもコツコツ移植を進め、2005年4月13日にすべてのVoiceをエンピツに移行する作業を完了しました。

 こうして2001年10月から現在までのVoiceの記事を改めて読み返してみると、この「エンピツ」というサービスが如何に優れたサービスであるかがよくわかります。最近ではブログが流行していて、誰でも手軽にブログを書いてコメントやトラックバックをもらってネットでの交流を深めることができるようになりましたが、そういった様々な種類のブログと比べても、エンピツは非常に優れたツールだと思います。

 まずエンピツのサービスには「半永久版」というものがあり、最初に3900円を払ってしまえば、エンピツのサービスが続く限りその後半永久的に有料版として利用できると言うこと、また、何年も日記の更新がなくとも削除されることがないということ、当然有料版なので広告は一切入らないというのがすごい!
 そして何と言っても、画像を自由にアップデートでき、記事やリスト表示はシンプルで見やすく、過去のログも探しやすく、記事をキーワードで検索できるというのが、僕としては非常に使いやすいです。だいたい自分の身の回りのことや自分の興味のことで何か調べようと思ったら、2001年10月以降でしたらVoiceで検索かけるのが一番手っ取り早いですからねえ。まさにエンピツ版Voiceは、僕自身の貴重なアーカイブといっても過言ではありません。

 エンピツとブログで決定的に違うのは、エンピツには記事を読んだ人からコメントをもらう「コメント機能」や記事を読んだ人が自分の記事を関連記事としてリンクさせる「トラックバック機能」などがないということ。エンピツは基本的に「日記を書き貯める」機能しかないんですよね。
 しかし、本来ブログとは、一応日記型の形態をしていますが、それ自体で1つのサイトとして成り立たせるためのサービスであり、僕の場合コメントはBarという掲示板が別にありますし、トラックバックはわけのわからん記事を勝手に貼り付けられても困りますし、エンピツの「日記を書き貯める」機能だけがあれば十分なんですよね。

 元々Voiceは自分でHTMLで作っていちいちHTMLソフトを使って書き、さらにそれをFTPソフトを使ってネット上にアップしていたので、その作業ができる場所は限られていましたし、画像を貼り付けようと思ったらさらに別のソフトも立ち上げたりと、いくつものソフトを同時に立ち上げなくてはならず、非常に面倒でした。
 そこでVoiceはBar同様レンタル日記サービスを利用しようと思い、極力シンプルで使いやすいサービスを探していたのですが、エンピツはすでにpockyさんやGUREさん、それにMaxiさんなども使用しており、とても読みやすいなあと思っていたんですよね。で、自分もエンピツを利用することにしたのですが、実際に使い始めてみると、操作性は抜群だしどこからでも更新することができますし、携帯からでも更新や閲覧ができますし、デザインもかなり自由にカスタマイズできるのでとても重宝しています。

 ブログに比べたらコメントはもらえないですし、何より日記を書くことしかできませんが、もしただ自分の日記をネット上で公開したいと思っている方は、エンピツはオススメですぞ!

 ちなみに僕はこのエンピツ版Voiceで、守っているルールが2つあります。1つはリスト表示にしたときに、記事のタイトルが1行で納まるようにすること、そしてもう1つは、タイトルを見ただけでだいたいどんな内容かわかるタイトルにすることです。
 前者はリスト表示にしたときに、日付がずらりときれいに揃って並ぶので見た目が美しいから、そして後者は、読む人がタイトルを見て記事を判断し、自分の興味のある記事だけを選べるようにするためです。

 ちゃんと読む人のことを考えているんですぞ!



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 モンテイロ、スーパーアグリに八つ当たり
2006年05月17日(水)

 今日も昨日に引き続きスーパーアグリの話題です。デビュー以来常にテールエンダーのスーパーアグリですが、やはり日本からの新チームであり、また何かと話題も豊富なので、メディアも注目しているんでしょうかねえ。

 スーパーアグリの当面のライバルと言えば、昨年までジョーダンとして旧ミナルディ(現トロロッソ)と最下位争いを演じていたミッドランドですが、第4戦サンマリノグランプリのオープニングラップで井出有治に突っ込まれ、あわや大惨事というアクシデントに見舞われたミッドランドのクリスチャン・アルバースは、そのレース後当然のことながら井出に対して怒りを露わにし、さらに直接当事者ではない佐藤琢磨までも批判していました。彼はその後一転して井出を擁護するコメントをしており、井出は結果的にこの一件でレギュラーシートを失うこととなりました。

 しかし、今度は同じミッドランドのティアゴ・モンテイロが、先週末に行われた第6戦スペイングランプリに関してスーパーアグリを批判しました。彼曰く「スーパーアグリはスタートでリスクを取り過ぎる。でもそんなことは意味がないことだ。なぜならレースはとても長いんだからね。モンターニュは無理に突っ込んできて、それで僕のリヤタイヤはパンクさせられたんだ。確かに彼は井出よりずっと経験あるドライバーだけれど、レースは最初のラップで勝利が決まるものではないということを知るべきだ」と、なぜか今回もモンターニュだけでなく、琢磨を含めた“スーパーアグリ”として非難していました。

 第4戦サンマリノグランプリに関しては、完全に井出に否があるので、アルバースの怒りは正当なものであると言えるでしょう。しかし、今回のモンテイロの言い分はちょっとばかり的を射ていないですね。

 状況を説明しますと、スペイングランプリのスターティンググリッドは、レッドブルのクルサードが最後尾スタートで、その前にスーパーアグリのモンターニュと佐藤琢磨さらにその前にミッドランドのアルバースとモンテイロという順でした。ところが、スタートでモンターニュが絶好のスタートを見せ、前を塞がれて行き場を失った同僚の琢磨、さらにミッドランドの2台も抜き去って見事なジャンプアップを果たしました。

 モンテイロの言い分は、単なる負け惜しみですよ。

 スーパーアグリのスタートダッシュがいいのかミッドランドのスタートが悪いのか、あるいはスーパーアグリのスタートが上手くてミッドランドのスタートが下手なのかはわかりませんが、いずれにせよ、コース上でオーバーテイクするのが非常に困難になってしまっている現代のF1で、しかもマシンの戦闘力で明らかに劣るマシンとしては、スタートで無理して前に出ようとするのは至極当たり前のことです。サンマリノでの井出有治はそのやり方に問題がありましたが、モンテイロの「スタートで無理をして前に出ようとするのは無意味だ」という発言は、本当にレーサーとしての発言なのかと耳を疑ってしまいます。モンテイロにとっては少なくともスーパーアグリに対しては、一度抜かれてもその後抜き返すのはマシン性能からして容易なことでしょうが、スーパーアグリにとっては前に出るチャンスはスタートぐらいしかないわけですからねえ。

 そう言う意味で、スーパーアグリのようにレーススピードが全チームで最も遅く、スタートで前に出ても最終的に抜き返されてまた最後尾に戻ってしまうとしても、レースをしている以上スタートで前に出ると言うことは大きな意味があるのです。少なくともスーパーアグリは、スタートだけはミッドランドに勝っているわけですからね。

 逆を言えば、グリッドが前だったにもかかわらずスタートダッシュで毎戦琢磨に抜かれ、スペインではモンターニュにごぼう抜きにされたミッドランドは、そのことをスーパーアグリのせいにする前に、自分たちのスタートを見直すべきではないでしょうか。

 スタートが下手だから並ばれる。ただそれだけのことなんですよ。

 ちなみに、ミッドランドはこの件に関してスチュワードに抗議を提出したそうですが、今回は却下されたそうです。当然ですね。単なる八つ当たりですから……。



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 スーパーアグリ新型車はシームレスシフト!
2006年05月16日(火)

 今シーズンからF1に参戦している純国産コンストラクターズチーム「スーパーアグリF1」ですが、第6戦スペイングランプリが終わったばかりの今日、非常に興味深いニュースが入ってきました。現在スーパーアグリは、4年前の旧アロウズのマシン「A23」をベースに作られたマシン「SA05」に改良を加えながら参戦すると共に、チームオリジナルの新型マシン「SA06」の開発を進めており、そのデビューは7月のフランスグランプリになると見られていますが、何と!その新型マシンSA06には、シームレスシフトを備えた最新仕様のギヤボックスがホンダエンジンに装着されるということが明らかとなったのです!

シームレスシフト・ギヤボックスとは、その名の通りギアシフトするときにシーム(seam=繋ぎ目)がないギアボックスという意味で、ギヤシフト時のタイムラグを最小限にする新システム。コースによっては1周でコンマ4秒は短縮できるという優れものです。1周でコンマ4秒ということは、単純に計算すれば10周で4秒も差が付いてしまうと言うことですね。
 いわゆる無段階変速(CVT)はF1では禁じられていますから、一応シフトチェンジはドライバーがステアリングの裏にあるパドルでおこなっているのですが、そのギアシフトの際にスムーズにギアが切り替わり、従来より加速時の速さが向上し、エンジンへの負担も軽減すると言われています。しかし実際のところこのシームレスシフトの構造は詳しくはわかっていません。

 F1ではすでにマクラーレン、ホンダ、ウィリアムズらトップチームが使用していると言われていますが、それもはっきりとはわかっていません。ただ、これらのチームがシームレスシフトを開発していたのは間違いないようで、ウィリアムズとホンダは早い時期からこのシームレスを完成させていたようです。
 さらにフェラーリは、先月25日の時点でテクニカル・ディレクターのロス・ブラウンが「ウチがシームレス・シフトを投入するのは今年半ばということになるだろうが、しかしこれがなければ太刀打ちできないというものでもない。ウチもルノーもこれを使っていないが、しかし現実問題マクラーレンやホンダらよりも速いのだからね。人々が言うほどシームレス・シフトが大きなメリットを持つというものではないんだよ」とコメントしていましたが、F1界では「使っていない」と言いながら実際は使っていたり、「交渉してない」と言いながら実際は内定していたりといった狸の化かし合いは日常茶飯事ですから、現在熾烈なトップ争いを演じているフェラーリとルノーの2強がシームレスシフトを本当に使っていないのかというのも疑問です。

 スーパーアグリのテクニカル・オフィサー、マーク・プレストンはこのシームレスシフト・ギアボックスに関して「われわれは1周あたり最低2秒から3秒短縮する必要がある。もっともそれは可能だと思っているがね」と自信のコメントをしていましたが、やはり新開発の機構であるため信頼性はまだ未知数で、おそらく導入されてからしばらくの間はトラブルが出たりして、その効果が正常に現れ始めて他のチームに浸透していくまでには、かなりの改良とテストが必要になってくると思います。

 しかし、よくよく考えてみればスーパーアグリはどのみち現状ではテールエンダーですし、7月のフランスグランプリから新型車SA06が投入されても、せいぜい最下位争いが関の山でしょう。ですから、その1年目のいわばチームの学習シーズンのうちにシームレスシフトのような新技術を投入しておけば、いずれ徐々にマシンやチームが進化してまともにレースで戦えるようになったときに、シームレスシフトも十分熟成されて信頼性もある程度確立されているのではないでしょうか。そう言う意味では、今シーズンは大して効果は出ないかもしれませんが、長い目で見れば早めに導入しておくことに意味はあると思いますね。

 スーパーアグリついでにもうひとつ、FIAが井出有治のスーパーライセンス失効を決めたことにより、第5戦ヨーロッパグランプリで急遽スーパーアグリからF1デビューを果たし、先週末に行われた第6戦スペイングランプリでも出走した28歳のフランス人、フランク・モンターニュですが、彼はモナコグランプリまではスーパーアグリで走ることが決まっているようですが、その後に関してはまだ未定のようです。
 ところが、マーク・プレストンは「彼は私の周囲では最高の男だよ。とにかく初めてわれわれのクルマに乗ったとき、その最初のインストレーションラップですら彼はエンジンとマシンのトラクション・コントロールについてフィードバックを返して寄こしたくらいさ。前に一度もそのクルマに乗ったことがないのにだよ。とにかく彼がほんとうに優れたテストドライバーであったことがそれだけでもわかったね」と手放しでモンターニュを賞賛しているというのに、チーム代表である鈴木亜久里は、山本左近の起用を視野に入れているようです。

 山本左近は昨年の終盤ジョーダン(現ミッドランド)のサードドライバーに抜擢された23歳のドライバーで、日本グランプリで金曜日のセッションを走った際には、レギュラードライバーだったナイレン・カーティケアンとティアゴ・モンテイロより速いタイムを出してその非凡さをみせつけました。しかし山本にとっては鈴鹿は走り慣れたホームコースのようなもので(まあカーティケアンもフォーミュラニッポンで参戦していたんですが)、実際テスト経験も豊富であるとは言えず、鈴木亜久里が“オールジャパン体制”にこだわってテスト経験豊富なモンターニュを切って山本を起用するというのは、あまり感心できませんね。

 しかし、実際鈴木亜久里本人も、現在チームが置かれた厳しい状況を憂慮しており、あえて今の時期に将来のある日本人ドライバーの起用には走らないのでは、との見方も強いようです。

 ……だから、とりあえず今年は琢磨とモンターニュでいいのでは?



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 Mako家に必要不可欠な食材
2006年05月15日(月)

 僕は1993年の4月からもう12年以上も独り暮らしをしているので、基本的には自炊をしているのですが、やはり1人分の食事を作るのは結構難しく、作ったおかずは1回では食べきれず、食材も余ったりしてしまいと、結構不経済です。この問題を解決するために、我が家には必要不可欠な食材がいくつかあります。その食材とは、食パン、バター(マーガリン)、牛乳、卵、ベーコン、オリーブオイル、パスタ、ニンニク、赤唐辛子、バジル、昆布つゆ、コンソメの素、カツオ節、シーチキン、マヨネーズなどです。

 こうして並べてみると、基本的に牛乳と卵以外はだいたい日持ちするものばかりで、調理に使って余ってもまったく問題のないものばかりですね。食パンは一応賞味期限がそれほど長くありませんが、僕は基本的に食パンはトーストでしか食べないので、買ってすぐに冷凍庫に入れてしまうので結構日持ちします。牛乳は日持ちしませんが、消費量が多いので問題ありません。卵は生卵で食べようと思ったら賞味期限に限界がありますが、火を通すことを前提に考えれば、結構日持ちします。

 まず食パンとバター(マーガリン)は、言わずと知れた朝食の定番「トースト」ですね。たまにご飯とみそ汁で朝食を済ますことがありますが、基本的に朝はトーストがほとんどです。で、トーストと言えばコンチネンタルブレックファースト。焼いたベーコンにスクランブルエッグもしくは目玉焼きを作るので、ベーコンと卵は欠かせないと言うわけですね。またスクランブルエッグを作る際には、といた卵に牛乳を混ぜてバター(マーガリン)で焼くので、また、僕はトーストを食べる時の飲物は牛乳がほとんどなので、牛乳とバター(マーガリン)も必須です。
 また牛乳は、眠れないときなどにホットミルクにして飲むと、リラックス効果があって眠れやすくなります。また僕にとっては整腸剤としても重宝していて、牛乳を飲んでるので便秘することはほとんどないですね。

 次にオリーブオイル、パスタ、ニンニク、赤唐辛子、バジルですが、これは前述のベーコンと合わせて使います。ここまで食材を並べれば、ピンと来る方も多いでしょう。そうです、ペペロンティーノですね。ちなみにペペロンティーノというのは、日本で言うとニンニクと赤唐辛子をオリーブオイルで和えたピリ辛のパスタのことですが、本来“ペペロンティーノ”とはイタリア語で“唐辛子”という意味なので、イタリアで「ペペロンティーノ」というと唐辛子しか出てこないのでご注意下さい。
 僕の作るペペロンティーノはニンニク、赤唐辛子、ベーコンが入ったシンプルなもので、味付けは基本的にベーコンの塩気とニンニクの風味を利用しているのでほとんどしません。パスタを茹でるときに塩を入れる程度ですね。たまに茹でた(またはレンジで下ごしらえした)ほうれん草を入れることもあります。
 このペペロンティーノをお皿に盛りつけた後、食べる直前にバジルの葉をちぎって振りかけると、バジル独特の香りが広がって風味が増します。
 僕は通常7分で茹であがるパスタを買って来て専用の容器に入れてあるのですが、ペペロンティーノはそのパスタが茹であがる7分の間にできてしまいますし、調理も至って簡単なので、手軽に作れて便利です。シンプルですが、急なお客さんをお持て成しするにも打ってつけですね。ただし、ニンニクが入っているので、息がニンニク臭くなってしまうのを考慮に入れる必要があります。

 次に昆布つゆですが、これは非常に重宝する調味料です。僕は中尾彬と江守徹がCMしているヤマサの昆布つゆ(500ml)を使っているのですが、これ一本でそうめんのめんつゆにもなりますし、うどんのつゆにもなりますし、肉じゃがや厚揚げ、がんもどきなどの煮物の下味にも使えますし、冷や奴の上にカツオ節とすり下ろしたショウガ、万能ネギなどを載せて、その上からかけても美味しいですし、天つゆとしても使えてしまったりと、実に様々な料理で活躍します。

 コンソメも、昆布つゆ同様多くの料理で使用しています。例えばホールドトマトやソーセージなどを使った洋風の煮物、カレー、シチューなどの下味に使いますし、炒飯を作るときも僕が作るときはコンソメ味ですし、沸かしたお湯にスライスしたタマネギだけ入れてコンソメを入れ、塩コショウで味を調えればそれだけでコンソメスープになると言う優れものです。
 僕は料理をするとき、専用の味見皿を使って何度も味見して、味が濃くならないように気をつけていますが、コンソメは1つの量が決まってしまっている固形よりも、微妙な量を調整できる顆粒タイプを使っています。ちなみに僕が作る炒飯にも、卵とベーコンが必ず入っています。

 カツオ節は、みそ汁のだしを取るのにはなくてはならないものです。煮干しや昆布でもだしは取れますが、僕は基本的にカツオ節です。カツオ節はみそ汁のだし以外にも、前述の和食の煮物のだしに使ったり、冷や奴の上に載せたり、うどんにかけたり、ほうれん草のお浸しに醤油とともに和えたりと、これまた色々なところで使うので欠かせません。

 さて、シーチキンとマヨネーズですが、まずシーチキン(ツナ缶)は、これが世の中に登場した小学校低学年当初から大好物で、特にビンボーだった学生時代には、シーチキンは大活躍しました。ちなみに当時一緒に暮らしていた猫の「50円」も大好物でした。シーチキンはサラダ油を切ってマヨネーズ、塩コショウ、さらに隠し味として醤油をほんの一差し入れてかき混ぜれば、それだけでご飯が3杯は食べれるという手軽さ。これをレタスに上に載せてプチトマトなども添えて食べればシーチキンサラダになりますし、ポテトサラダに混ぜて食べても非常に美味しいです。さらに前述の炒飯で、ベーコンの代わりにシーチキンを入れても美味しいですよ。

 マヨネーズは、シーチキンを使わないレタスだけのサラダやポテトサラダでも、基本的にマヨネーズかサザンアイランドドレッシングをかけるので、マヨネーズは欠かせません。マヨネーズは赤身の刺身を食べるときも使います。わさび醤油にマヨネーズを加えたものに赤身をつけて食べると、赤身がトロになりますぞ!

 僕は野菜を非常に多く食べるのでマヨネーズをよく使うのですが、マヨネーズとマーガリン、それにオリーブオイルとは別の普通のオイルは、キューピーハーフ、ネオソフトハーフ、そして健康エコナとカロリーが少ないものを選んでいます。

 僕ももう30を過ぎましたし、健康には気を遣わないとね。



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 F1第6戦スペイングランプリ(決勝)
2006年05月14日(日)

 今日はF1第6戦スペイングランプリの決勝が行われました。地元スペインで昨日ポールポジションを獲得したフェルナンド・アロンソ(ルノー)を応援するため大観衆が詰めかけたサーキットを、青空が覆いました。決勝レースは気温28℃、路面温度36℃のドライコンディション。王者アロンソが声援に応え、ファンを沸かせるレースを見せました。
 
 決勝レースのスタートが切られると、1列目のルノー勢が順調に滑り出します。2番グリッドのジャン・カルロ・フィジケラは、後方のフェラーリ2台のコースを塞ぎ、自身のポジションを守りきり、アロンソがトップのまま第1コーナーを通過。4番手フェリペ・マッサまでの順位に変動はありませんでした。後方では9番グリッドのキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)が大きくジャンプアップを果たし、5番手に浮上します。その後序盤は大きな混乱がないまま決勝レースが進んでいきます。

 トップのアロンソは次々とファステストを更新し、後続を引き離していきます。3番手のミハエル・シューマッハ(フェラーリ)に対し、1周コンマ5秒以上の差をつけ、シューマッハは前方のフィジケラに抑えられ、自身のレースペースもあがらず、トップとの差はみるみる開いていきました。17周に入ったアロンソとシューマッハの差は13秒近くにもなり、ここでアロンソが1回目のピットストップ。次の周ではチームメイトのフィジケラもピットインを行います。
 ここでマクラーレンのファン・パブロ・モントーヤがスピンを喫し、縁石にマシンを乗せてしまいます。マシンがコースにはみ出た状態になっていましたが、イエローフラッグのみで処理が行なわれ、セーフティカーが出ることはありませんでした。
 
 シューマッハは24周目までピットインを引き延ばし、フィジケラの前でコースに戻り、ポジションを1つ上げることに成功し、トップ争いはまたもやアロンソとシューマッハの新旧王者に絞られます。しかし、両者はほぼ同タイムで周回を重ねていましたが、じわじわとその差が広がっていきました。
 両者は2度目のピットストップの後でも順位は変わらず、結局上位3台はアロンソ、シューマッハ、フィジケラの順のままフィニッシュし、アロンソが地元でポール・トゥ・ウィンを飾りました。4位はマッサ、5位がライコネン、6位と7位にホンダのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロがそれぞれ入り、ダブル入賞でチームにポイントをもらたしました。8位はBMWザウバーのニック・ハイドフェルドでした。
 スーパーアグリは、フランク・モンターニュがドライブシャフトのトラブルにより10周を終えたところでリタイアに終わったものの、佐藤琢磨はヨーロッパラウンドに入って初完走を果たしました。

 ミハエル・シューマッハは初日と2日目に好調をアピールしていたので、決勝でもあわよくば逆転優勝するかと思われましたが、決勝では第1スティントでフィジケラに抑えられ、1回目のピットストップでフィジケラをパスして2位に浮上しますが、その後も思ったほどペースが上がらず、結局今回は最後までアロンソのテールを見ることができないまま2位に終わってしまいましたね。おそらく路面温度が40℃まで上がったため、フェラーリの履くブリヂストンタイヤが予想以上の温度変化に対応できなかったのではないでしょうか。

 ところで、今回の決勝レースで気になったことが一つ。マクラーレンのファン・パブロ・モントーヤが17周目にスピンを喫してコースアウトしてしまい、ノーズがコース上にはみ出した状態でリアタイヤが空回りしてしまい動けなくなってしまいましたよね。モントーヤはそのままステアリングを外してマシンを降りてしまいましたが、これがミハエル・シューマッハだったら、マーシャルを呼んでマシンを押させてコースに復帰していたんでしょうねえ。
 本来ならマーシャルに押させてコースに復帰したら失格になるかペナルティを受けるかのどちらかなのですが、シューマッハがどこかのグランプリでそれをやって以来、そのルールも曖昧になってしまいましたね。しかもシューマッハは、コースアウトして立ち往生してしまった際、マーシャルにマシンを押させてコースに復帰するという荒技を過去に3回ほどしていますが、いずれもまったくお咎めはありませんでした。

 モントーヤもやってみれば良かったのに……。

 それでモントーヤが失格になったら大笑いですけどね。

 さらにこのモントーヤのアクシデントで、前述のようにモントーヤのマシンはノーズをコースにはみ出させた状態で止まってしまったのですが、普通に考えればこの場合、マシンの撤去が終わるまでセーフティーカーが導入されてもおかしくない状況だったのですが、結局セーフティーカーは導入されず、注意を促すイエローフラッグが振られただけで、クレーンで引っぱってマシンを撤去して済ませてしまいましたね。

 これってやっぱり、ホームグランプリの力が働いたのでしょうかねえ。

 モントーヤがスピンした時点では、地元アロンソが後続のシューマッハに約13秒の差を付けてトップを走っていましたから、そこでセーフティーカーが導入されてしまったら、その時点でまだピットに入っていなかったシューマッハが絶好のタイミングでピットインしてしまい、アロンソはせっかく築いたマージンが水の泡となり、一転して不利な状況に陥ってしまいますからね。スペイングランプリのマーシャルは当然地元のスペイン人ですから、アロンソを優勝させるために、何とかセーフティーカーの導入だけは避けたかったに違いありません。これが逆の立場だったら、つまりシューマッハがトップだったら、速攻セーフティーカーが入っていたのではないでしょうか。

 う〜ん、ナイスアシスト!



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 F1第6戦スペイングランプリ(予選)
2006年05月13日(土)

 今日はF1第6戦スペイングランプリの予選が行われました。前戦ヨーロッパグランプリの舞台はミハエル・シューマッハの母国ドイツ(ニュルブルクリンク)で、シューマッハは見事母国で優勝を飾り、フェラーリの本拠地である第4戦サンマリノグランプリに続く連勝と波に乗っていますが、今回のスペイングランプリは新王者フェルナンド・アロンソ(ルノー)の母国。シューマッハはタイトル争いに更なる弾みをつけるために3連勝を、アロンソはシューマッハの連勝を止めて母国での初優勝を狙います。

 地元のアロンソを応援しようと、サーキットには2日目から多くの観客が駆けつけました。雲間から時折晴れ間も覗くサーキットは気温25℃、路面温度39℃のドライコンディション。そんな中、まずは15分間の第1ピリオドが開始されます。ここでレッドブルのデビッド・クルサードが第3コーナーでオーバーランを喫し、タイヤバリアに突っ込んでクラッシュし、途中赤旗中断がありました。
 第1ピリオドで姿を消したのは、このクルサードと、スーパーアグリのフランク・モンターニュと佐藤琢磨、ミッドランドのクリスチャン・アルバースとティアゴ・モンテイロ、トロロッソのスコット・スピードの6台。

 続いて行われた15分間の第2ピリオドは、10分を過ぎるまでにホンダ、フェラーリの各2台は安全なタイムをマーク。ルノーのアロンソも好タイムをマークし、マクラーレンのキミ・ライッコネンも安全圏に入る中、ライコネンのチームメイトのファン・パブロ・モントーヤと先の2戦連続で2次予選脱落を喫していたルノーのジャン・カルロ・フィジケラの2人に加え、中堅チームのトヨタ、ウィリアムズ、BMWザウバーの各2台が激しい争いを演じました。
 結局第2ピリオドで脱落したのはトロロッソのビタントニオ・リウッツィ、レッドブルのクリスチャン・クリエン、BBMWザウバーのジャック・ビルヌーブ、ウィリアムズのニコ・ロズベルグとマーク・ウェバー、そしてマクラーレンのモントーヤと、マクラーレンの1台がここで姿を消す波乱となりました。また、ルノーのフィジケラはニュータイヤでタイムアタックを行ない2位に浮上し、久々の最終ピリオドに駒を進めました。

 ポールポジションを決める20分間の最終ピリオドは、真っ先にコースに飛び出して周回を重ねていたアロンソが、残り時間8分でピットストップしてニュータイヤに履き替え、フェラーリの2台、ルノーのフィジケラ、ホンダ勢も続きます。その後アロンソが地元でトップに立ち、チームメイトのフィジケラがこれに続きます。フェラーリ勢はシューマッハが4番手、マッサは3番手とルノーに届きませんでした。
 ルノーとフェラーリの4台はその後再びタイヤ交換を行ない、最後のタイムアタックに出ます。アロンソがトップタイムを更新、フィジケラも続き、フェラーリ勢はシューマッハがタイムを更新しますが、結局ルノーの2台には及びませんでした。チームメイトのマッサは4番手。これにより、ルノーのワンツーが確定し、決勝は1列目からルノー、2列目からフェラーリがそれぞれスタートすることになります。

 地元での初優勝とフェラーリの連勝ストップを狙うアロンソとしては、今回の予選結果は非常に理想的なものとなりましたね。何と言っても自分は一番先頭からスタートし、その後ろにはチームメイトのフィジケラが控えているので、フェラーリの2台、特にシューマッハを抑え込んでくれれば、序盤はアロンソがかなりのリードを拡げることができるのではないでしょうか。
 前戦ヨーロッパグランプリでは、アロンソとシューマッハで優勝争いを演じ、2回目のピットストップでシューマッハがアロンソを出し抜いて首位を奪い優勝を手にしましたが、今回はフィジケラがいるので、スタート後の1コーナーまでにシューマッハがフィジケラを抜けなければ、今回もアロンソを逆転するのは難しそうですね。
 ただ、周知の通りスターティンググリッドは奇数列のグリップが良いので、3番手のシューマッハがスタートでフィジケラを交わして2位に浮上する可能性も大いに考えられます。スタートに定評のあるルノーのマシンでフィジケラが不利な偶数列から勝つか、スタートはあまり上手くないけどシューマッハが有利な奇数列で勝つか、明日のスタートは非常に見物ですな。

 逆を言えば、スタートですべてが決まってしまいそうな気がしますが……。

 さて、今回も第1ピリオドで早々に消えたスーパーアグリの2台ですが、佐藤琢磨もフランク・モンターニュも共に第1ピリオドで6ラップずつ走り、前戦ヨーロッパグランプリから井出有治に代わってレギュラーに昇格したモンターニュは、琢磨から約1秒半遅れの最下位でしたね。タイムを見る限りでは、今回の予選だけを見れば、井出と大して変わらない気がするのは僕だけでしょうか?



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 「マツダイラ」最新作は8割書き上がる
2006年05月12日(金)

 当サイトで連載中のF1小説「マツダイラ」の最新12話は、現在着々(?)と準備を進めていますが、すでに8割ほど書き上がっています。元々「マツダイラ」は自分の趣味として好きで書き始めた小説なので、書くことにまったくストレスを感じることはなく、まとまった時間ができてアイディアがまとまって、いざ書き始めてしまえば、1話分書き上げてしまうのにはそれほど時間はかからないんですよね。気分がノッているときには、2時間もあれば1話分一気に書き上げてしまうことも可能です。

 ただ、問題なのは、毎回言っていることですが、1話に収めたいだけの内容をとりあえずすべて書いた後で、文章量が多くなりすぎてしまった内容を如何に削って1話分に抑えるかと言うことです。つまり、書きたいことをとりあえずすべて入れた後で、完全に切り捨ててボツにしたり、他のエピソードに回すために別ファイルにストックしておくなりして内容を削っていく作業の方が苦労するというわけです。

 今回もすでにだいたい書きたいことは書き終えて、内容を削っていく段階に入っています。次が12話ですからもうだいぶ学習しているので、書いている段階で細かい描写をあまり書きすぎて無駄に文字数を費やしてしまわないよう、なるべく簡潔に必要最小限の表現で書いていくように意識していますが、さすがにエピソード単位で1話分の量を大幅に超過してしまうと非常に悩んでしまいます。
 「マツダイラ」は基本的に1つのエピソードごとに“章(Chapter)”で区切っていますが、今回入れたかったエピソードは4つ。しかしそのうち2つのエピソードはかなり長くなってしまう内容なので1つを2章に、もう1つを3章に分けることになり、7つの章で構成されることになります。しかし、これまでの話では多くて1話に入る章は6章なので、それだとあまりにも長くなりすぎてしまうので、今回も1章分の1エピソードを削ることにしました。

 従って今回入るエピソードは、大きく分けて3つということになります。まずは前回の第11話でイギリスへと向かう途中、突然新幹線を途中下車した松平のその後。そしてマツダイラが初めて海外に遠征して他のチームとの合同テストに臨むシルバーストーンサーキットの様子。さらに実際に始まったマツダイラのテスト風景。今回の第12話では、マツダイラF1プロジェクトに実在する新しいメンバーが加入します。
 本来はこの3つ(6章分)のエピソードに入る前に、冒頭に当時のF1界の動きを1章分費やして紹介したかったのですが、今回は敢えなくカットして3つのエピソードを書くことに専念し、当時のF1界の動きは次回に回すことにしました。

 こうやって入り切らないものを次に回して、また溢れてしまうんだなあ……。



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 井出のライセンス取り消しは妥当
2006年05月11日(木)

 5月8日付のVoiceでもお伝えしましたが、スーパーアグリでサンマリノグランプリまでセカンドドライバーを務めた井出有治が、FIAから昨日正式にスーパーライセンスを取り消す旨の通告を受けたようですね。

 チームはこの件に関して、オフィシャルサイト上で経緯に関して説明をおこなっています。それによると、FIAからはまず、井出に対してスーパーライセンス取り消しを含めた審議が行われている通知があり、その前にレースドライバーから外してはどうかという勧告があったそうです。チームはライセンス取り消しという最悪の事態を避けるため、断腸の思いで井出をヨーロッパグランプリで走らせない決断を下したとのことですが、それにもかかわらず今回の通告が下されてしまったようです。この件について鈴木亜久里チーム代表は「残念でなりません」とのコメントを残しています。

 今後のスーパーアグリのセカンドドライバーについては、ヨーロッパグランプリでもセカンドドライバーを務めたフランク・モンターニュがスペイングランプリとモナコグランプリに参戦するとのことですが、それ以降については「多くの関係者と議論を重ねていく」としています。チームは「オールジャパンでの挑戦」を続けていくとの姿勢を示しており、今後新たに日本人ドライバーがチームに加わる可能性もあります。

 サンマリノグランプリでのクリスチャン・アルバースとの接触以来、前代未聞とも言えるFIAからのドライバー交代の勧告に始まり、ついに今回、スーパーライセンス剥奪という異例の結果となってしまいました。井出のスーパーライセンス再取得の可能性は残されており、チームは井出がF1ドライバーとして復帰するチャンスを今後も探っていくそうです。

 僕の個人的な意見を言わせてもらえば、今回の井出有治のスーパーライセンス剥奪は妥当だったと思います。今更こんなことを書いても後の祭りなのですが、スーパーアグリが井出有治をレギュラードライバーに起用したのは、時期尚早でしたね。
 もちろん、シーズンが開幕するまでは井出のレースでの実力は未知数だったわけで、仮にも井出は日本モータースポーツの最高峰フォーミュラ・ニッポンの準王者ですから、あくまで“候補”としてなら問題はなかったでしょう。しかし、チーム側は井出に対して十分なテスト機会を与えることができませんでした。そのため井出は事前にF1マシンの経験を積むことができず、ぶっつけ本番に近い状態でレースに臨まなくてはなりませんでした。つまり井出は、F1ドライバーとしては不十分な状態でレースに出なくてはならなかったというわけです。

 今思えば、開幕戦の段階でF1ドライバーとしてはまだ不十分であるという時点で、チームは井出のレギュラー起用を見送った方が得策だったと思います。チームは「オールジャパンでの挑戦」にこだわっていますが、僕としては別にドライバーまで2人とも日本人にする必要はないと思いますし、日本人コンビにこだわって経験不足のドライバーを起用するよりは、ゆくゆくはオールジャパンでいくにしても、最初は経験豊富なドライバーを起用して、有効なデータを収集してマシン開発に活かした方が、長い目で見ればチームにとっても有益なはずです。
 しかも、井出有治を不十分な状態でデビューさせてしまったことで、もしかして十分に経験を積んでからデビューさせていればまともに戦えたかもしれない彼に、不要な汚点をつけてしまったことにもなるわけです。

 まあ、チームとしても、事前にテストで経験させることができなかったから、実戦で経験を積ませようと考えて、つまり井出の実力に賭けて最終的に井出をセカンドドライバーに起用することを決めたのでしょう。そしてFIAとしても、昨年フォーミュラ・ニッポンでシリーズ2位とスーパーライセンス発行に必要な条件を満たしているため、井出にスーパーライセンスを発行したわけです。
 しかし実際に蓋を開けてみると、井出は開幕4戦で十分な結果を残すことができず、それどころか経験不足故の危険な走行が目に付き、様々な方面から批判を浴びることとなってしまいました。このことに関しては井出だけに責任があるとは言えず、むしろ井出に十分なテストの機会を与えられなかった、そしてそれにもかかわらず井出をデビューさせてしまったチーム側に大きな責任があると思います。

 やはりF1ドライバーとしてまだ未熟である、つまりF1ドライバーにはまだふさわしくない以上、F1で走らせるというのは問題がありますよね。危険も多いですし、何より世界最高峰のモータースポーツという格調を下げてしまうことになりますから。

 そういうわけで、今回の井出君は、必要な条件は満たしていたので一旦はスーパーライセンスを発行したが、その後の走りでやっぱりスーパーライセンスにはふさわしくないと判断され、取り消されたと言うことですね。要はスーパーライセンスも、普通運転免許と同じというわけです。免許を取得しても、違反が多くてクルマを運転する資格がないと判断されたら、運転免許を取り消される。ただそれだけのことです。

 とりあえず当面は、琢磨とモンターニュでいいんじゃないでしょうか。

 心配なのは、チームがオールジャパンに固執しすぎて判断を誤ることです。



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 S2000対決ポスター第2弾、公開!
2006年05月10日(水)

 1月27日付のVoiceで予告しましたが、「S2000」のページで公開している架空映画ポスター「Mako×Maxi」に続く、S2000対決シリーズ第2弾が完成しました!

 この企画は、当サイトで連載しているF1小説「マツダイラ」のミハエル・カッズ・クーンの名前の元となったカズくんからのリクエストで、提供された3枚の素材画像を使用して制作されました。素材画像はカズくんの愛車RX−8のフロントビュー、リアビュー、そしてカズくんの顔写真です。
 ちなみに下の写真ではカズくんの顔にモザイクガかかっていますが、完成したポスターでは、カズくん本人の承諾を得てモザイクなしでカズくんの顔を公開しています。もちろんネット上では全世界初公開ですぞ!



カズくんから支給された素材画像


 そして、このカズくんから提供されたされた3枚に合わせて、僕も自分の顔写真と、S2000のフロントビュー、リアビューの写真を新たに撮影しました。
 まずS2000の撮影ですが、カズくんのRX−8と僕のS2000をあとで合成するので、カズくんの撮影したRX−8と光源の方向や強さ、そして撮影アングルなどを合わせる必要がありました。カズくんの写真を見ながらデジカメのモニター画面で光源の方向とアングルを合わせ、比較的短時間で撮影を終えることができました。
 しかし、苦労したのが僕自身の写真。どうしてもこのポスターを制作するにあたって、レーシングウェアを着て撮りたかったのですが、撮影をした日がたまたま真夏陽気の暑さで、まだ扇風機も準備していない状態だったので、実際着てみたらとても暑く、さらに左側からライティングを当てていたので、撮影しながら汗だくになってしまいました。



カズくんの写真に合わせて撮影した素材画像


 こうして一通り素材画像が揃ったところで、次はMacに向かい、アドビの画像編集ソフトを使って画像合成です。あらかじめイメージスケッチは描いてあったのですが、実際にMac上で形にしてみるとバランスがイマイチ良くなかったので、Mac上でレイアウトを色々と変えたりして試行錯誤し、ある程度カッコイイバランスを見出すことができました。ちなみに当初は2人の顔写真、そしてRX−8とS2000のフロントビュー、バックビューをすべて使う予定だったのですが、クルマの写真が多すぎてしまうので、メインのポスターはフロントビューだけを使い、バックビューの写真はポスターとは別のステッカー的なものとして使うことにしました。

 配置のこだわりとしては、イケメンのカズくんをフィーチャーして手前に出し、2台のクルマもRX−8を手前にし、さらにRX−8を若干前に出して、ほぼ並んで互角の争いをしているんだけど、微妙にカズくんが優位な戦況にしてみました。

 だいたいの配置が決まったら、次は細かい加工作業に入っていくわけですが、RX−8とS2000を切り抜いて重ねてみると、やはり微妙にパースがずれていて違和感があったので、アングルが優れていて迫力のあるRX−8のパースを元に、S2000のパースを修正して合わせました。
 その後この2台がサイド・バイ・サイドで走行しながら激しいバトルを展開しているように見せるため、クルマの下に流れるアスファルトを作り、パースをつけて2台のクルマに合わせました。その上に2台のクルマの影を作ってなじませます。
 次に色調の補正ですが、2人の顔写真、2台のクルマをそれぞれビビットな色合いに微調整して、男同士の対決モノなので全体的に攻撃的で暑苦しいイメージにしてみました。その代わりベースは特に背景を入れずに、白のバックを活かしてスタイリッシュに決めてみました。

 ビジュアルが完成したら、次はテキスト関係です。一応架空映画のポスターと言うことなので、作品を象徴するメインコピーが欲しかったので、色々考えた末に、シンプルに「Silver or White?」というコピーを採用して大きめに配置しました。
 さらに、2人のドライバーの心理描写や関係を意味合いづけたかったので、それぞれの顔写真にコメントを考えて添えました。対決モノなので、2人は対立関係ということで少し過激なコメントを添えてみたのですが、現実には僕とカズくんの関係はとても良好ですぞ。

 最後は、タイトルロゴです。タイトルは前回の「Mako×Maxi」の続編と言うことで「Mako×Katz」に決めていましたが、前回はコンクリートの立体文字だったタイトルを、今回は大きく変えて、より若々しくスタイリッシュでカッコイイタイトルロゴに仕上げてみました。さらにタイトルの「Mako×Katz」という文字のそれぞれの名前の脇にファミリーネームを添えて、メインキャストのネーム表記も兼ねています。これによってタイトルロゴとメインキャストのネーム表記を融合させてしまったので、ポスターの中に入る要素を減らすことができてすっきりとまとまりました。

 全体的には、特に高度な加工は施しておらず、各要素をバランスよく配置して、バックも白地とシンプルに仕上げてみました。前回の「Mako×Maxi」は、素材となる画像が低解像度のものしかなかったので、全体的にスピード感を出す「ブレ」の手法でごまかすしかなかったのですが、今回はカズくんから高解像度の素材を提供していただいたので、特にぼかしたりブレさせたりする必要もなく、とても鮮明でシャープな作品に仕上がったと思います。

 それでは、完成したポスターをご覧頂きましょう!

 完成したポスターはこちら!



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 ブスとドラゴン
2006年05月09日(火)

 以前は仕事が忙しいながらも、ハードディスクに録画したりして毎クール平均4〜5本のドラマを観ていたんですが、最近ではテレビを観る以外のプライベートな時間が足りなくなってきているので、ドラマは厳選して3本程度に絞り、テレビを一切観なくても良い日を作ってプライベートな時間に当てています。

 で、今クールのドラマで僕が観ていて楽しみにしているのは、火曜夜10時の「ブスの瞳に恋してる」と木曜夜10時の「医龍」ですね。月9の「トップキャスター」も観ていますが、今回は除外しましょう。

 まず便宜上「医龍」の方から書きますが、このドラマはここ数年「やれば当たる」と言われている医学モノのドラマ。かつて中東の戦場で医療チームとして活動していた天才外科医の朝田(坂口憲二)は、所属していた大学病院に反発して病院を追われ、その後帰国して定職も付かずにすさんだ生活を送っていました。そこへ別の大学病院の助教授の加藤(稲森いずみ)がやってきて、自分の論文と教授のイスのために“バティスタ手術”をおこなって欲しいと言われて医者として復帰します。
 ところが、加藤が招いた大学病院は、病院側の利益が最優先され患者の命は二の次にされているという状況で、朝田はその病院の体質に憤りを感じずにはいられませんでした。当初はバティスタ手術には優秀なチームが必要であるということで、「この病院には優秀な人材はいない」と乱暴に吐き捨てていましたが、そのうちこの病院の中にも、何人かはまともな考えを持っていて腕も確かな医者がいることを知り、徐々にバティスタ手術を行うための「チーム・メディカルドラゴン」が集まりつつあるというお話。

 主役の朝田龍太郎役を演じる坂口憲二は、最近では珍しくクールでワイルドな役に挑戦しており、元々マスクはワイルドなので無造作に生やしたヒゲ面も似合っていて、この役にピッタリはまっていると思いました。彼は最近のドラマでは主にひょうひょうとしていたり、ちょっと頼りない役などを演じていましたが、今回はほとんど笑うこともなく、常にシリアスのままという役柄で、新鮮であると言えば新鮮ですが、むしろ本来はこういう役の方が性に合っているのではないかと感じましたね。

 しかし、このところ医療系のドラマが増えているように思うのですが、純粋に災害時の医療現場を描いた「救命病棟24時」やナースのお仕事をコミカルに描いた「ナースのお仕事」は別として、「白い巨塔」や「N’sあおい」、そして今回の「医龍」などを観ていると、大きな総合病院って、そんなにあくどいことをしているところが多いのか?と思わずにはいられません。もちろんドラマなのですべてフィクションなのですが、あまりにも最近の医療系ドラマで、院長が金の亡者と化していたり、助教授が固守淡々と教授のイスを狙っていたりというシチュエーションが多すぎるので、現実に患者の知らない裏ではこういったことが平然とおこなわれているのでは?という錯覚に陥ってしまいます。
 特に大学病院が舞台となると、もうその教授の地位を巡る争いは熾烈極まりなく、なにもそこまでしなくてもいいのにと思ってしまうほどの野心家が何人もいたりしますよね。こうなると、「大学病院=悪」という偏見が生まれてしまわないかと心配です。

 「お代官様」と聞くと「悪」を連想し、ついでに若い娘が和服の帯を引っぱられて「ごむたいな〜」と言いながらくるくると回っているのを連想してしまうのと似ていますな。実際には良いお代官様がほとんどだったでしょうに……。

 さて、今日僕が本当に書きたかったのは、もう一つのドラマ「ブスの瞳に恋してる」の方です。最近のテレビで平然と“ブス”という言葉がタイトルに使われているのも珍しいですが、このドラマは3年前に女性お笑いトリオの「森三中」の1人、体重80キロのガッツ石松似のブスと名高い大島美幸が、人気構成作家の鈴木おさむ氏と結婚した話が基になっており、「ブスの瞳に恋してる」というタイトルで鈴木おさむ氏の手によりマガジンハウスから刊行され、5万部を超えるベストセラーとなっている夫婦の素敵なおのろけ話をドラマ化したものです。
 で、このドラマのヒロイン太田美幸役は、実際のヒロインである大島美幸の相方である「森三中」の村上知子が演じており、主人公の山口おさむ役は、SMAPの稲垣吾郎が演じています。

 この2人のキャラクター設定を見て見ましょう。

 まず主人公の山口おさむは、バラエティ番組を中心に活躍する人気放送作家。担当する番組が軒並み高視聴率で若手でありながら業界内でも一目おかれる存在です。当然収入も億単位でイケメンでもあるため、周囲の男女からあこがれられています。しかし過去ににがい失恋経験があり、それ以来見た目のきれいな女性とばかり付き合っていて、恋愛はファッションの一部くらいにしか思えなくなっています。

 そしてヒロインの太田美幸は、身長150cm体重60kgで、両親が心配するほどのブス。でもブスであることを悩まないポジティブブスです。7年前女優を目指して上京し、養成所に所属するも、いまだ台詞のある役をもらったことがありません。しかし非常に明るい奔放な性格で周囲の人たちを幸せにしていきます。しかも勤勉で毎日女優になるための努力は怠りません。中学校の頃に容姿のせいでひどい仕打ちを受け、それ以来自分には普通の容姿の人のような幸せは訪れないのだと思い込み、恋愛はしたことがありませんでした。

 美幸はおさむが務めるテレビ局のすぐ近くにあるラーメン屋でバイトしており、おさむが仕事の同僚を連れてその店に出入りするようになって2人は知り合ったのですが、美幸はおさむに恋心を抱いてしまいます。おさむはおさむで別に付き合っている彼女はいたのですが、美幸の自分に対する気持ちなど知るよしもなく、しかし美幸の前向きでやさしい性格に好感を持っています。

 ……とまあ、ざっと話をまとめるとこんな感じの内容なのですが、稲垣くん演じる主人公のおさむはともかく、森三中の村上知子演じるヒロインの美幸が、何だか不思議とけなげで可愛らしく見えてしまうんですよね〜。森山中と言えば、こう言っては失礼かもしれませんが、ある意味ブスをネタにしているお笑い芸人ですから、村上もバラエティ番組などでは他の2人同様、相当濃いキャラクターという印象が強いですよね。しかしそんな彼女のバラエティのイメージを忘れてしまうほど、このドラマの村上知子は好感が持てます。

 僕も別に女性を選ぶのに見た目だけで判断したりはしませんが、まさか森山中の村上知子がこんなに可愛らしく見えるようになるとは思いませんでした。もちろん村上知子はあくまでそういう役を演じているだけなのですが、別にドラマで特別なメイクを施しているわけでもなく、服装にしても特に普通の格好ですから、見た目だけ見れば普段の森山中の村上と何ら変わりはないんですよね。それでも村上知子がこのドラマでけなげで可愛らしく見えてしまうと言うことは、やっぱり人間は見た目じゃないということなんですよね。

 ドラマの中の村上知子が現実に身近にいたら、恋愛対象になり得ますね。



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 井出有治、スーパーライセンス取り消しへ!
2006年05月08日(月)

 先週末に行われたF1第5戦ヨーロッパグランプリの舞台であるニュルブルクリンクのパドックで、衝撃のニュースが流れました!何とFIAがスーパー・アグリの井出有治に対し、F1に出場するために必要なスーパーライセンスをいったん取り消す方針であることが明らかになったのです!
 これは先のサンマリノグランプリ決勝レース時に起きたアルバースとのアクシデントが原因で、FIAは当初、再びテストで経験を積めば復帰できるとの見通しを示唆していたのですが、突然処分が重くなった模様です。全チームの同意があれば、また井出のスーパーライセンス復活の可能性はあるそうですが、現実には厳しいものとみられています。

 井出有治は昨年日本のモータースポーツの最高峰「フォーミュラ・ニッポン」でランキング2位という成績だっただけに、その井出が得たスーパーライセンスが取り消しになると言うことは、日本のモータースポーツ界にとっても大きなダメージになりかねない様相です。

 井出有治は先週末のヨーロッパグランプリ直前にFIAからの勧告によってサードドライバーに降格させられてしまったわけですが、ここへ来てさらに追い打ちをかけるようにライセンス取り消しのニュース。
 実はこの決定を下したのは、バーニー・エクレストン(FOA会長)、ジャン・トッド(フェラーリチーム監督)、フランク・ウイリアムズ(ウィリアウズチーム監督)をメンバーとする「F1パーマネント・ビュロー」と呼ばれる組織であることが判明しました。

 僕も今回初めて耳にしたのですが、このF1パーマネントビュローとはF1に関して緊急を要する問題が発生した場合、できるだけ素早い対応をするために設けられているもので、スーパーライセンスの発給基準もそうした案件のひとつだそうです。以前、キミ・ライコネンのF1デビューに際して、ライセンスの発給を最終的に決断したのもこのパーマネントビュローだったらしいですね。

 今回、パーマネントビュローが異例とも言える形で井出の出場に物言いをつけた背景には、ウイリアムズやトッドなど、チーム側の声が大きく反映されていた可能性が高く、他のドライバーが抱いていた井出のドライビングに対する不安が前回のサンマリノの事故で一気に表面化し、チーム側から何らかの対処を求める声が上がったためではないかと思われます。
 ただし、そのサンマリノの事故に関してもスチュワードの裁定は「指導」のみ、井出へのペナルティもなく、結論としては「レーシングアクシデント」の範囲内と判断されたはずなのですが……。

 もし井出のライセンスが本当に剥奪されてしまった場合、井出が再びスーパーアグリのシートに戻るには、テストで十分な距離を走り、なおかつスーパーライセンス発行のために全チームから承認を得なければなりません。これまでの4レースで「危険なドライバー」というレッテルを貼られてしまった井出にとって、これは大きなハードルとなってしまうでしょう。もちろん、限られた予算の中でF1を戦うスーパーアグリにとって、テストを実施するのは簡単なことではありません。

 正式には今週にも日本のACN(ナショナル・スポーティング・オーソリティ)であるJAF(日本自動車連盟)から井出本人に通達されるということですが、このまま井出は、苦労の末つかんだF1のシートを失ってしまうのでしょうか。5月4日付のVoiceでは、井出のサードドライバー降格は妥当であると書きましたが、さすがにスーパーライセンス剥奪は、あまりにも厳しすぎるのではないかと思わずにはいられません。

 何か政治的な策略のニオイがプンプンしますね。



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 F1第5戦ヨーロッパグランプリ(決勝)
2006年05月07日(日)

 今日はF1第5戦ヨーロッパグランプリの決勝が行われました。昨日の予選ではルノーのフェルナンド・アロンソがポールポジションを獲得し、フェラーリのミハエル・シューマッハが2番手になり両者はフロントローで並びました。従って今回のレースは前戦のサンマリノグランプリ同様アロンソとシューマッハによる新旧チャンピオン対決となりました。

 スタートでは出足の優れたルノーのアロンソがトップをキープしたまま1コーナーを抜けていき、2番手のシューマッハ、そして同僚で3番手のフェリペ・マッサが続いていきます。後方ではデビッド・クルサード(レッドブル)とビタントニオ・リウッツィ(トロロッソ)が1コーナーで接触するというアクシデントが発生しましたが、21番手からのスタートだったスーパーアグリの佐藤琢磨がアウト側いっぱいから抜けてこのアクシデントを上手く回避して、一気に12位まで順位を上げました。但し、スーパーアグリのマシンではそのポジションをキープし続けることは厳しく、その後後続のマシンにズルズルと抜かれていき、結局数周後には今回から新たにチームメイトとなったフランク・モンターニュと共に最後方に戻ってしまいました。

 さて、アロンソとシューマッハのトップ争いですが、アロンソのすぐ後ろにつけたシューマッハは、常に1秒前後の差を保ち、チームメイトのフェリペ・マッサも前の2台に離されずについていきました。アロンソとシューマッハがそれぞれファステストラップを更新しながら16周を終えたところで、まずアロンソが1回目のピットイン。マッサもこの時同時にピットに入りますが、アロンソが前のままコースに復帰します。アロンソを1秒2の差で追いかけていたシューマッハは翌周にピットストップしますが、コースに戻ると、アウトラップを素早く駆け抜けたアロンソに前を行かれ、1回目のピットストップはルノーに軍配が挙がりました。
 
 第2スティントは第1スティントと同じ様相を見せました。アロンソとシューマッハは常に1秒以内の差で、ほぼ同タイムで周回を重ね、マッサがやや遅れて3位をキープ。アロンソがファステストをマークすれば、すぐ背後のシューマッハがその記録を更新するという、新旧王者の激しいトップ争いが続きました。
 そして勝負を決める2度目のピットストップ、残り22周のところでアロンソが先に行ない、前が空いたシューマッハは、ここからファステストラップを連続して叩き出し、39周目には1分32秒099をマークして、アロンソから3周遅れてピットインする時には十分なマージンを得ており、アロンソの前でコースに戻り、新旧王者対決を制しました。

 スーパーアグリの2台は、フランク・モンターニュが29周目に、佐藤琢磨は45周目にそれぞれハイドロリック系のトラブルでリタイヤしてしまいました。モンターニュは今回井出有治と交代してレースデビューを果たし、その実力は果たしてどの程度のものなのか注目されましたが、琢磨とモンターニュの自己ベストタイムを比較してみると、琢磨が1分36秒706だったのに対してモンターニュは1分37秒214と、琢磨と遜色ないタイムをマークしていました。モンターニュはデビュー戦であったことを考慮すれば、琢磨とモンターニュの実力は互角であると言えるでしょう。そうなると、前戦までの4戦で琢磨に対して大きく水を開けられていた井出は、さらに厳しい立場に立たされてしまったことになりますね。

 それにしても、アロンソとミハエル・シューマッハの攻防は見ごたえありましたね!今回はシューマッハにとっては母国グランプリと言うことになるわけですが、前戦のフェラーリの本拠地であるサンマリノでの今季初勝利といい、今回の母国での連勝と言い、シューマッハはここぞと言うところできっちりと勝ってしまうところが見事です。
 第2スティントまではポールポジションからスタートしたアロンソが頭を取っていましたが、シューマッハが常に1秒以内の差でぴたりと背後につけていたことを考えると、シューマッハの方がペースで上回っていたことは明らかです。フェラーリは同僚のフェリペ・マッサも自身初の3位表彰台を獲得しているので、マシンの仕上がりが良くなっているということでしょうね。

 今回シューマッハが優勝したものの、ポイント争いで首位に立っているアロンソが着実に2位でフィニッシュしているため両者の差はまだ13ポイントもあり、依然としてアロンソが大きなアドバンテージを持っているわけですが、前戦サンマリノグランプリと今回のヨーロッパグランプリでの連勝を見る限り、フェラーリが完全復活を果たしてすでにライバルチームを凌駕していると感じました。今後もシューマッハとフェラーリが勝利を重ね、猛烈な追い上げを見せていくことは間違いないでしょう。

 ブリヂストンがいいタイヤを作ってくると、フェラーリは鬼に金棒ですな。



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 F1第5戦ヨーロッパグランプリ(予選)
2006年05月06日(土)

 今日はドイツのニュルブルクリンクで、F1第5戦ヨーロッパグランプリの予選が行われました。前戦サンマリノグランプリでフェラーリに母国優勝をもたらしたミハエル・シューマッハが、今回は自分の母国であるドイツで2位フロントローを獲得し、明日の決勝では母国での優勝と連勝を狙います。ポールポジションを獲得したのは昨年のチャンピオンで今シーズンもチャンピオンシップで大きくリードして首位をひた走るルノーのフェルナンド・アロンソでした。明日の決勝では新旧チャンピオンのフロントロー対決が実現します。

 15分間の第1ピリオドでは6台が脱落するわけですが、トップチームはそれぞれセッション半ばに危なげなくタイムを出しますが、残り時間3分28秒のところでセッションは赤旗中断となってしまいます。しかしこれは主催者側のシステムエラーですぐに撤回されますが、一度パドックにマシンを戻したチームは、最後のタイムアタックを行なうことができなくなってしまうという混乱を招きます。さらに上位のタイムを出したジャック・ビルヌーヴ(BMWザウバー)が計測なしの扱いになるなど、計測システムにも乱れが発生し、終了後も脱落する6台のマシンがなかなか発表されませんでした。
 その後計測システムが復活し、第1ピリオドで脱落するのはスーパーアグリのフランク・モンターニュと佐藤琢磨、ミッドランドのティアゴ・モンテイロとクリスチャン・アルバース、トロロッソのスコット・スピード、レッドブルのクリスチャン・クリエンと確定しました。

 第1ピリオドの混乱によって10分遅れでスタートした第2ピリオドは、フェラーリ、ホンダ、マクラーレン・メルセデスの各チームは順調にタイムを出したのですが、ルノーのジャンカルロ・フィジケラのタイムが伸びませんでした。残り時間が少なくなる中フィジケラはタイヤ交換を行ない、再度タイムアタックするものの、前を行くビルヌーヴに突っかかってしまいます。このため思うようなタイムアタックができず、前戦サンマリノグランプリに続き、ここヨーロッパグランプリでも第2ピリオドで姿を消す結果となってしまいました。
 自身とチームのホームグランプリであるトヨタのラルフ・シューマッハ、同じくホームグランプリとなるBMWのニック・ハイドフェルド、ウィリアムズ・コスワースのニコ・ロズベルグ、そしてレッドブルのデビッド・クルサード、トロロッソのビタントニオ・リウッツィも第2ピリオドで脱落しました。第2ピリオド終了後には、納得のいかないフィジケラが、ビルヌーヴのパドックに怒りをぶつけに行く場面も見られました。
 
 5分のインターバルを挟み、最終ピリオドがスタート。フェラーリが先陣を切り、ミハエル・シューマッハとフェリペ・マッサがワンツー体制のまま、それぞれ順調に周回を重ねていきます。残り時間が10分を切ると、まずホンダのジェンソン・バトンがタイヤ交換を行なってタイムアタックを開始。フェラーリの2台、ルノーのフェルナンド・アロンソもこれに続きます。アロンソがトップに立ち、シューマッハは2番手、マッサも3番手につけます。
 セッション終了まで5分のところで、アロンソ、フェラーリの2台が2度目のピットストップを行い、最後のタイムアタックを開始します。アロンソが自己ベストを縮めて29秒台に入れ、シューマッハがこのタイムを狙いますがわずかに及ばず2番手となりました。チームメイトのマッサも3番手に入れ、フェラーリはポールポジションこそ獲れませんでしたが、2台揃って好調のようです。

 さて、第1ピリオドでは主催者側のミスによってセッション終了まで残り3分半という微妙な時間に赤旗表示が出されてしまい、これによってアタックを中断してピットインを余儀なくされてしまったマシンが続出するという失態があったわけですが、本来ならこうした混乱を招いた原因を作った者に対しては罰金などのペナルティが課せられますよね。しかしこの一件に関してはまったくおとがめはなく、主催者側は平然と第2ピリオドを開始してしまいました。
 今年の予選ルールでは、第1ピリオドと第2ピリオドでは、コース上を周回していようとアタックラップに入っていようと、セッション終了時間できっちりと区切られてしまうので、セッション終了3分半前に中断されてピットインしてしまったマシンは、すでにその時点でアタックを断念するしかないわけですから、主催者側のミスで最後のアタックのチャンスをフイにされてしまったわけです。

 こういったシステム上のトラブルも想定して、セッション時間を延長するとか、ピットに戻ってきてしまったマシンはもう1アタックを認めるとか、もう少し融通を利かせて欲しいものですね。まあ想定外のエラーですから仕方がないと言えば仕方がないのですが。
 それにしても、主催者側がこの件に関してまったくおとがめがないと言うのもひどい話ですよね。結局第1ピリオドで脱落したのはスーパーアグリ、ミッドランドの4台とトロロッソ、レッドブルがそれぞれ1台ずつと、ほぼいつものメンバーだったから、問題ないだろうと言うことでスルーされてしまったのでしょうか……。



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 Mako、TU-KAからauへスイッチ
2006年05月05日(金)

 僕は1997年の8月から携帯を持つようになったのですが、その時は一番料金が安いTU−KAを選び、以降今まで電話番号もメールアドレスも変わらずずっとTU−KAを使い続けてきたのですが、今回TU−KAからau(KDDI)に電話会社を変更することにしました。ただし、TU−KAからauへは電話番号とメールアドレスを変更せずに乗り換えることができます。やはり番号とメアドを変更すると、友達や仕事関係の人に伝えるのがとても面倒なので、番号とメアドが変わらなくて良かったです。

 で、今回携帯を変えることにしたのは、数日前に何気なく携帯ショップに立ち寄ったときに、気になるauの携帯を発見したからです。僕が気になった携帯は京セラ製のW41Kという機種です。


今回乗り換えた「W41K」


 この機種は、テレビは観られませんが、デジタルカメラにはめっぽう強い機種で、3.2メガオートフォーカスカメラを搭載しています。
 有効画素数317万画素の高画質カメラにオートフォーカス機能が付いていて、フォーカスロックでピントを固定したまま構図を自由に変更できます。また静止画手ブレ補正機能も付いているので、夕方や室内などの薄暗いところや、片手で不安定な姿勢での撮影時にも手ブレを防ぎ、くっきり鮮やかな写真を撮ることができます。
 また、撮影シーンに合わせて標準、ビーチ&スノー、人物、パーティ、夜景、風景、スポーツと7つのモードに切り替えることができ、最大2000×1500ピクセルの写真を撮影できます。もちろんムービーも撮影できますし、今流行のバーコードリーダーにもなります。

 カメラだけでなく、auミュージックプレイヤーも搭載しているので、ダウンロードした着うたや、miniSDカードスロットも付いているので、パソコンに取り込んだCDやMP3などの音楽を聴くこともできるので、iPodを買わなくて済みました。

 さらに、この機種ではEZwebから対応する様々なアプリケーションをダウンロードして使うことができるのですが、何とあのファミコンRPGの金字塔「ドラゴンクエスト2」をダウンロードして、携帯でドラクエ2がプレイできてしまうのです!
 しかもファミコン当時はうんざりするほど長い「復活の呪文」を書き写して冒険の途中経過を保存しなくてはならず、一文字間違えたらそこには戻れないと言う恐ろしい代物でしたが、携帯版は一発セーブができるようになっています。
 おまけにファミコン版と比べてグラフィックや音楽が進化しており、さらにファミコン版ではすべてひらがなかカタカナだけだった文章がちゃんと漢字も表示され、携帯用にリメイクされているので小さい画面でも文字がはっきり読めて美しかったです。

 そして何と言ってもすごいのが、初めから搭載されているau独自のアプリケーション「EZナビウォーク」!声で入力機能を搭載しているので行きたい場所を声に出して言うだけで携帯が認識してくれて、目的地まで地図で表示しながら音声案内をしてくれます。さらに電子コンパスも付いているので、進む向きに合わせて地図が360°回転し、常に進行方向を画面の上に表示してくれます。もはや手のひらサイズのカーナビですな!
 また自分が今いる位置をGPS情報としてメールに添付することができるので、EZナビウォークに対応した同じau同士なら、相手に自分の位置を地図上で知らせることができるので、待ち合わせなどにも便利ですね。

 さて、今回auに乗り換えるにあたり、このW41Kと迷った機種があるんです。それは日立製のW41Hという機種で、こちらは日立だけあってテレビに力を入れていて、今流行のワンセグ携帯と言われており、ハイクオリティな地上デジタル放送「ワンセグ」の映像を観ることができる、業界最大の2.7インチワイド液晶搭載の機種です。従来のテレビが観られる携帯は、テレビ電波の状態が悪いと画像が乱れたり砂嵐になったりしますが、ワンセグは画像が乱れることは一切ないので、移動しながら常にクリアな画像で映像を観ることができ、さらに録画もできてしまいます。

 ただ、この機種はテレビは強いのにカメラがそれほどでもなく、先ほどご紹介した最終的に僕が決めたW41Kが3.2メガに対してこちらは2.1メガ、画素数はW41Kが317万画素なのに対してこちらは207万画素。auミュージックプレイヤーとEZナビウォークはどちらも付いているので、カメラが強いかテレビが強いかという違いなんですよね。
 で、僕としては、特に外でテレビが観られなくてもいいですし、ホームページを持っている身としてはやっぱりカメラが強い方が何かと便利だと言うことで、カメラに強いW41Kにしたというわけです。

 しかも!テレビが強いW41Hはauでは最新機種と言うことで、TU−KAから乗り換える場合でも6千円ほどお金がかかるのですが、W41KはTU−KAから乗り換える場合はタダ!何とこの高性能カメラを初めとする多彩な機能を搭載したauの携帯に、無料で切り替えることができたのです!このW41Kを選んだ最大の理由は、無料で切り替えられたからというわけです。

 Voice有史以来では、2002年8月22日にTK21に変わり、2004年12月18日にTK41に変わって以来の機種変更と言うことになりますが、TK21を2年4ヶ月も使っていたのに対し、TK41は1年半とわりと短命でした。ただやっぱりTK41は、TK21と比べると飛躍的にカメラは進歩しましたが、基本的にTU−KA自体が他社と比べてカメラに強くないので、ホームページで使えるほどの写真を撮ることはできないんですよね。

 ちなみに、僕が携帯を選ぶ基準として、デザインもかなり重視しているわけですが、デザインで選ぶと必ず京セラ製なんですよね!だからTK21、TK41、そして今回のW41Kと、どれも「K」という文字が付いているでしょ?

 京セラって基本的に、僕のセンスをくすぐるデザインなんでしょうねえ。



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 井出有治、サードドライバーに降格!
2006年05月04日(木)

 F1は今週末に第5戦ヨーロッパグランプリがドイツ・ニュルブルクリンクで行われますが、スーパーアグリは今日リリースを発行し、FIAの勧告に従って、ヨーロッパグランプリのレースドライバーとして、井出有治に代わって先日起用したばかりのフランク・モンターニュ(元ルノー・テストドライバー)を起用すると発表しました。これで井出はヨーロッパグランプリではサードドライバーを務めることとなり、事実上レギュラーシートを失ったことになります。
 リリースによれば、FIAからチームに対して、井出がF1でのスキルを向上させるために必要なマイルを金曜フリー走行で作るべきとの勧告があったようです。チームはこの勧告に従い、井出をサードドライバーとし、モンターニュをレースドライバーに起用する決定を下しました。

 鈴木亜久里チーム代表はこの件について「我々は、FIAが井出のためにテストを数日間させるべきだという勧告を受け入れることにした。井出はこの環境のなかで信じられないほど努力しているとは思うが、チームがシーズン開幕にあたってテストの時間を与えることができなかった。私は井出がチームに残って、マシンに馴れ、F1のレースドライバーとしてのシートを再び得ることができるようサポートしつづける。」とコメントしました。

 あくまで名目上の理由で言えば、ここ4戦での井出のパフォーマンスを見る限り、第4戦サンマリノグランプリでのアルバースとの接触の件もあり、井出にはもう少しF1に慣れる必要があるから、一旦サードドライバーにして、テストやフリー走行で走らせてマイレージ(総走行距離)を稼がせてはどうかとFIAから“助言”(“圧力”ともいう)があり、スーパーアグリ側がこれに従ったということになります。
 確かに、スーパーアグリは昨年11月1日のF1参戦発表から、わずか4ヶ月という前代未聞の早さでチームを立ち上げてF1デビューを果たしましたが、4年落ちのマシンでの参戦を余儀なくされているためトラブルが多く、今日に至るまでまともなテストをこなすことができず、井出がテストでマイレージを稼いでF1マシンやコースに慣れる機会はほとんどなく、ぶっつけ本番でレースに出場しなければならないと言う状況でした。

 一方、今年からスーパーアグリにテストドライバー兼サードドライバーとして加わっていたフランク・モンターニュは、今回井出に代わってセカンドドライバーに昇格したため、今週末行われる第4戦ヨーロッパグランプリで思いがけずレースデビューを果たすことになります。
 彼はワールドシリーズbyルノーで2001年と2003年にチャンピオンを獲得し、2004年、2005年とルノーF1のテストドライバーを務めました。テストでの評価は良く、トップチームで2年間もテスト経験がありますからマイレージも十分ありますし、年齢も28歳と井出より3歳若いので、昨年フォーミュラニッポンでシリーズ2位に終わり、F1での走行経験もほとんどない井出と比べて、はるかにドライバーとして優位であることは間違いないでしょう。

 チーム代表の鈴木亜久里としては、自分自身も現役時代に下位チームで苦労し、89年に所属したザクスピードでは全16戦予備予選落ちという経験もあり、さらに今回はチームオーナーとして井出に十分なテストの機会を与えることができず、井出に対しては同情的であると思います。しかしチーム内では、マネージングディレクターのダニエル・オーデットらが井出のパフォーマンスに懐疑的で、鈴木亜久里はチーム代表ではあるものの、ドライバーの起用に関して絶対的な権限があるわけではないようです。
 また、4月26日付のVoiceでも述べたように、元ワールドチャンピオンのニキ・ラウダや伝説のドライバー、スターリング・モスを初め、ドライバーたちの間でも批判の声が挙がるなど井出に対する風当たりは厳しく、スーパーアグリは今回のFIAのアドバイスを受けて井出の降格を決めたのでしょう。

 これも4月26日付のVoiceで書きましたが、確かに井出は十分なテスト機会が与えられず、経験不足の状態でレースを戦わなければならなかったわけですから、同情的な目で見ればレースでまともに走ることができないのは仕方のないことだと思います。
 しかし、あくまでそれはチームの事情であり、やはり経験不足のドライバーがレースに出場するのは危険なのかもしれません。F1は時速300km/hで22台がしのぎを削っているわけですから、そこに経験不足のドライバーがたどたどしく走っていては、それを周回遅れにしていくマシンも気が気じゃないですよね。
 もちろんF1開幕前は井出がどれほどの実力を持っているのかは未知数でしたが、ここまでの4戦の走りを見て、レーススピードがチームメイトの佐藤琢磨に対して2秒以上遅いというのは、やはりレギュラードライバーとしてはふさわしくないというしかありません。

 井出くんには悪いですが、今後テストを重ねてマイレージを稼ぎ、F1マシンに慣れてまともに走れるようになったとしても、年齢も31歳(僕とタメ!)とF1ドライバーとしては決して若くなく、経験豊富でまだ28歳のモンターニュに代わった今、再び井出くんがレースに復帰できる可能性はほとんどないでしょう。
 スーパーアグリの“オールジャパン”というステータスは崩れてしまいましたが、まあそれはあまり重要なことではないですし、まだデビューしたばかりのチームですから、下手なドライバーを走らせて批判を浴びるよりは、経験豊富なドライバーを使って少しでもいい結果を出して、テストも効率よくこなしてマシン開発に活かした方が賢明だと思いますね。

 日本人ドライバーでは、山本左近なんかいいと思うんですけどねえ……。



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 「ガンダム The ORIGIN」最新刊
2006年05月03日(水)

 何だかゆうきちさんちと被ってしまうネタですが……。

 安彦良和の描く「ガンダムTheORIGIN(通称ガンダムオリジン)」の12巻が出ていたので、早速買ってきて読みました。「ガンダムオリジン」は、キャラクターデザインを手がけた安彦良和本人が執筆しているマンガで、アニメのガンダムを忠実に再現しつつ、新しい解釈を交えて描いているので、アニメよりも数倍重みが増し、ストーリーも緊張感があります。

 さて、これまで「ガンダムオリジン」はアニメのエピソードを追って「始動編」「ガルマ編」「ランバ・ラル編」「ジャブロー編」が終わったところで、9巻から「シャアとセイラ編」というTVアニメでは登場しなかった「ガンダムオリジン」オリジナルのストーリーが始まり、11巻の「開戦編」と続き、今回出た第12巻がその「開戦編」の後編でした。この12巻の「開戦編」後編で1巻に続く、そしてTVアニメ版の第1話に繋がっていくと思われるので、次の第13巻からは再び「ジャブロー編」以降のストーリーが展開されていくのではないかと思われます。

 実は昨年8月27日付のVoiceでも書きましたが、9巻の「シャアとセイラ編」前編が始まったときは、シャアとセイラの生い立ちや幼少時代、そして後のジオンとの関わりなど、これまでのガンダム史では語られることのなかったエピソードが初めて語られていたので、非常に興味深く読んでいました。
 しかし、10巻の「シャアとセイラ編」後編で成長したシャア(この頃はまだキャスバル)が妹のセイラ(アルテイシア)と別離してジオン入りし、11巻ではシャアの両親の敵とも言えるザビ家の御曹司ガルマとの出会い、12巻では本格的にモビルスーツの開発が始まり、人類初の宇宙戦争である1年戦争への序章と、さすがにTVアニメ前史の話が長すぎたような気がします。
 単行本がもっとサクサク出てくれるのであれば、続きを待つ読者としてもいいのですが、雑誌での連載を読んでいなくて、ただ新刊が出るのを今か今かと待ち望んでいる僕としては、ちょっと過去の話を引っ張りすぎたんじゃないかなという印象です。いや、きっと雑誌の連載を読んでいる読者の方も、いったいいつまで過去の話が続くんだろうと思っている人は少なくないのでは……。

 僕はやはり「ガンダムオリジン」は、TVシリーズの初代ガンダムのストーリーを追っているという感じなので、あまりTVシリーズ以前の話を引っ張りすぎてしまうと、8巻までのストーリーを忘れてしまうんですよね。まあまた読み返せばいいんですけどね。過去の話は、せめてTVシリーズのエピソードの合間合間に挟み込んでくれるとダレずに読み進んでいけると思うんですけどね。

 正直なところ、昨年8月27日付のVoiceで賞賛していた通り、9〜10巻の「シャアとセイラ編」のエピソードは非常に面白かったと思いますが、11〜12巻の「開戦編」は、期待していたほど面白くはなかったです。

 まあおそらく次の13巻から本編(?)のストーリーに戻ってくれると思うので、再びアムロとシャアの対決がガンダムの勇姿が見られるのを首を長くして待っていたいと思います。

 ……って、次はいつ出るんだ?

 ……っていうか、ホントに次から本編に戻るんだよな……。



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 なぜシルバはすぐに「あゆデザイン」になるのか
2006年05月02日(火)

 3年ほど前、浜崎あゆみがツーカーのイメージキャラクターだった頃、ツーカーのCMで浜崎あゆみがデザインしたという携帯電話が出てきて、あの浜崎あゆみ独特の鼻が詰まったようなしゃべり方で「あゆデザイン」と言っていましたが……全面ヒョウ柄にしただけだろ……。

 というわけで、僕の愛車S2000(通称シルバ)は、すぐにヒョウ柄になってしまいます。現に昨日洗車したら今朝雨に降られて、今もヒョウ柄になってます。ヒョウ柄と言ってもボディのシルバーストーンメタリックに砂埃のベージュのツートン。つまり、雨が降ったあとにできた無数の水滴に砂埃が付着し、それが乾いて砂埃だけが残ってこびりついてしまっているというわけです。幸い昨日した洗車は300円のシャンプー洗車だったのでよかったです。

 ところが、同じ駐車場に停まっている他のクルマを見てみると、けっこうヒョウ柄になっていないクルマがあったりするんです。同じように雨に濡れて、同じ駐車場に停まっていたので砂埃も同じ量だけ被っているというのに。パッと見は汚れているように見えず、近づいてよく見ていると全体的にまんべんなく砂埃がこびりついていて、汚れ自体はそれほど目立ってないんですよね。

 それに引き替え、僕のシルバはシルバーのボディに無数の水玉模様ができてしまい、パッと見にも汚れているのが丸わかりで、ちょっと買い物に出かけるときに乗っていくことすらはばかってしまうほどみっともない状態になってしまいます。
 だからお客さんのところに乗っていくときなどは、時間に余裕があれば行く前に簡単に洗車して、きれいにしてから行くようにしているんです。……で、また降られてしまうと……。

 で、いったいなぜ僕のシルバだけみっともないヒョウ柄になってしまうのだろうと考えてみたんですが、僕は月に一度フッ素加工のコースで洗車しているのですが、フッ素加工を施すと撥水性が増し、雨が降ると水滴ができて、走り出すとその水滴がコロコロと流れ落ちていくんですよね。つまり、フッ素加工の撥水効果のおかげで水滴ができて、それによって乾くとヒョウ柄になってしまうと言うわけだったんですね。

 そう考えると、ヒョウ柄になってしまったとしてもフッ素加工が効いていてボディに完全にこびりついてしまっているわけではなく、水洗いだけで簡単に汚れを落とすことができるので、むしろ他のクルマのように全体的にまんべんなく汚れてしまっている状態よりも良いことなのだと、ちょっと安心しました。

 ……ただ、それでもヒョウ柄だと汚れているのが目立ってしまうことには変わりないので、次の日雨に降られようと、水洗いでもいいからこまめに洗わないといけませんね。やっぱりせっかくカッコイイS2000に乗っているんですから、いつもピカピカじゃないと様になりませんからね。

 どうしても仕方なく汚れた状態でお客さんのところに行かなくてはならない時には、「あゆデザインあゆデザイン」といってごまかしてます。(結局ネタに使ってるのかYO!)



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 「マツダイラ」における外国人の口語
2006年05月01日(月)

 現在当サイトで連載中のF1小説『マツダイラ』ですが、ご存じの通りこの小説はF1の世界を舞台にしているので、外国人のキャラクターが多く登場します。中でもマキシ・レッドフォードは全編を通じて重要な役割を果たしているキャラクターですが、彼が仕事の上司である編集長サムに対して、自分にとって目上の立場であるにもかかわらず、かなり馴れ馴れしい態度で接しているのにお気づきでしょうか。
 一応本人の前では言葉遣いは“丁寧語”で表現しおり、サムのことも「編集長」と呼ぶようにしていますが、本人がいないところでは「サムのやつ!」とファーストネームで愚痴をこぼしたりと、日本ではちょっと理解しにくいような表現かもしれませんね。

 レッドフォードは、ケン・マツダイラやハイド・ボーンなどに対しては今のところ丁寧語で接しているように描いていますが、それは一応仕事上情報を引き出す取材相手、つまりターゲットなのでそう表現しているだけで、今後レッドフォードがケン・マツダイラやハイド・ボーンと親睦を深めて親しくなっていけば、いずれは彼らにもタメ口で接していくことになるでしょう。

 日本でも会社の上司に対して裏で愚痴をこぼすとき、「山田部長はあ〜だこ〜だ」とか、ひどいときは「山田はあ〜だこ〜だ」と呼び捨てで愚痴ることもありますが、いくら頭にきていても「太郎はあ〜だこ〜だ」と上司をファーストネームで呼び捨てにして愚痴ることはないですよね。
 しかし、洋画の吹き替えや字幕などを見るとおわかりの通り、欧米では親しみを込めて目上目下に関係なくファーストネームで呼び合うことが多く、日本のように丁寧語や敬語などの表現はほとんど存在しませんので、それが日本語に置き換えられると、上司に対する口語であっても“タメ口”で表現されていることがほとんどですね。特にその上司と部下が長い付き合いだったりすると、そこには立場の壁はなくなり、上司部下の関係でありながら、良き友人という感覚の方が優先されているようです。

 わかりやすい例で言うと、『Xファイル』のFBI捜査官モルダーは、上司であるスキナー長官に対してタメ愚痴をきいていますよね。また上司部下という関係だけでなく、立場は同じで先輩後輩という、比較的上下の差が近い関係でも、新米がベテランに対してタメ口をきくのは当たり前のようになっています。

 映画だけでなく、海外スポーツの試合後のインタビューなどがニュースなどで紹介されるときにも、英語で喋っているコメントに対して出る日本語字幕が「今日は思うような結果が出せなかったよ。でも次はいい結果を出したいね。」などとタメ口で書かれていますよね。しかも別の選手の名前が出てくる場合でも、相手が目上だろうと関係なくファーストネーム呼び捨てで馴れ馴れしく言っているように書かれています。現に原語では実際に相手のことをファーストネームで言っていますしね。

 このことに関して、ある英語に精通した方が「何で外国人選手のコメントの字幕ばかりタメ口で表現されているのか、選手自身は実際はもっと丁寧な言葉遣いで話しているはず」と言っていたことがあります。しかし、先に述べたように、英語には日本語のような丁寧語や敬語の表現はほとんどありませんから、きっと選手自身もタメ口に近い感覚で、馴れ馴れしい口調で話しているのではないでしょうかね。

 まあそんなわけで、話が長くなりましたが結局何を言いたいのかと言いますと、小説における外国人の口語表現は書く人によって違うでしょうし自由ですが、『マツダイラ』では外国人の口語は、基本的に“タメ口・呼び捨て・馴れ馴れしい”で今後も表現していこうと思います。
 僕は実際英語に精通していませんから、実際外国人が目上の人に対してタメ口で接しているのか、あるいは丁寧な口調で接しているのかはわかりませんが、少なくとも洋画の吹き替えや字幕に慣れ親しんでいる我々日本人からしたら、外国人はタメ口で馴れ馴れしく話した方が“外国人らしい”と思うんですよね。

 余談ですが、ちょうど今日、第2次世界大戦の転機となった“硫黄島の戦い”を日米双方の視点から描いた2部作『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』の製作報告会見が都内で行われ、めったに会見に出席しないことで知られるクリント・イーストウッド監督を始め、『硫黄島からの手紙』で主演を務める渡辺謙、二宮和也、中村獅童ら6名が登壇したニュースがテレビで紹介されていましたが、ジャニーズの人気グループ“嵐”の二宮和也がイーストウッド監督の印象について「会う前は緊張していたけど、初めて会ったときクリントはピーナッツをぼろぼろこぼしながら食べていたんです。それを見て『あ、仲良くなれそうだな』って思いました。」とコメントしたのが驚きでした。
 日本キャストの全員が監督のことを「クリント」とファーストネームで呼んでいたのが印象的でした。日本でこのように大先輩を呼び捨てにすることは失礼になりかねないですが、外国では親しい間柄の証しなのか、監督と日本キャストがいかに打ちとけ合っているのかがうかがえましたね。

 ……しかし、渡辺謙や中村獅童ならベテラン俳優ですから「クリント」と呼び捨てにしても様になりますが、二宮……お前も欧米かよッ!

 これも余談ですが、某赤組サイトを運営していて、僕と同じように創作F1小説をネットに掲載している某さんと、外国人キャラクターの口語表現についてだいぶ前に議論したことがあります。彼の書くF1小説は、各キャラクターの感情がとても繊細に描かれていて非常に秀逸な作品が多いのですが、一点だけ、作品に登場する若手ドライバーが尊敬しているベテランドライバーに対して、丁寧語でしかもファミリーネームで“さん付け”で話しているのが非常に違和感があったんですよね。で、その議論は結局お互い譲らず平行線のままフェイドアウトしていきました。

 「シューマッハさん」はどう考えても変だろう……。



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