Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 井出有治、スーパーライセンス取り消しへ!
2006年05月08日(月)

 先週末に行われたF1第5戦ヨーロッパグランプリの舞台であるニュルブルクリンクのパドックで、衝撃のニュースが流れました!何とFIAがスーパー・アグリの井出有治に対し、F1に出場するために必要なスーパーライセンスをいったん取り消す方針であることが明らかになったのです!
 これは先のサンマリノグランプリ決勝レース時に起きたアルバースとのアクシデントが原因で、FIAは当初、再びテストで経験を積めば復帰できるとの見通しを示唆していたのですが、突然処分が重くなった模様です。全チームの同意があれば、また井出のスーパーライセンス復活の可能性はあるそうですが、現実には厳しいものとみられています。

 井出有治は昨年日本のモータースポーツの最高峰「フォーミュラ・ニッポン」でランキング2位という成績だっただけに、その井出が得たスーパーライセンスが取り消しになると言うことは、日本のモータースポーツ界にとっても大きなダメージになりかねない様相です。

 井出有治は先週末のヨーロッパグランプリ直前にFIAからの勧告によってサードドライバーに降格させられてしまったわけですが、ここへ来てさらに追い打ちをかけるようにライセンス取り消しのニュース。
 実はこの決定を下したのは、バーニー・エクレストン(FOA会長)、ジャン・トッド(フェラーリチーム監督)、フランク・ウイリアムズ(ウィリアウズチーム監督)をメンバーとする「F1パーマネント・ビュロー」と呼ばれる組織であることが判明しました。

 僕も今回初めて耳にしたのですが、このF1パーマネントビュローとはF1に関して緊急を要する問題が発生した場合、できるだけ素早い対応をするために設けられているもので、スーパーライセンスの発給基準もそうした案件のひとつだそうです。以前、キミ・ライコネンのF1デビューに際して、ライセンスの発給を最終的に決断したのもこのパーマネントビュローだったらしいですね。

 今回、パーマネントビュローが異例とも言える形で井出の出場に物言いをつけた背景には、ウイリアムズやトッドなど、チーム側の声が大きく反映されていた可能性が高く、他のドライバーが抱いていた井出のドライビングに対する不安が前回のサンマリノの事故で一気に表面化し、チーム側から何らかの対処を求める声が上がったためではないかと思われます。
 ただし、そのサンマリノの事故に関してもスチュワードの裁定は「指導」のみ、井出へのペナルティもなく、結論としては「レーシングアクシデント」の範囲内と判断されたはずなのですが……。

 もし井出のライセンスが本当に剥奪されてしまった場合、井出が再びスーパーアグリのシートに戻るには、テストで十分な距離を走り、なおかつスーパーライセンス発行のために全チームから承認を得なければなりません。これまでの4レースで「危険なドライバー」というレッテルを貼られてしまった井出にとって、これは大きなハードルとなってしまうでしょう。もちろん、限られた予算の中でF1を戦うスーパーアグリにとって、テストを実施するのは簡単なことではありません。

 正式には今週にも日本のACN(ナショナル・スポーティング・オーソリティ)であるJAF(日本自動車連盟)から井出本人に通達されるということですが、このまま井出は、苦労の末つかんだF1のシートを失ってしまうのでしょうか。5月4日付のVoiceでは、井出のサードドライバー降格は妥当であると書きましたが、さすがにスーパーライセンス剥奪は、あまりにも厳しすぎるのではないかと思わずにはいられません。

 何か政治的な策略のニオイがプンプンしますね。



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