[ 月刊・夢の図書館 ] * 読書特集 & ブックトーク *


☆6月の特集 :命の重さを語る本

生きとし生けるもの、全ての生命が力に満ち溢れる季節に
一人の友人がこの世界を去りました。
一つの命が失われた事をどれほど多くの者達がどれほど深く悲しんだ事か。

生命の力が満ち溢れる、小学校という空間で衝撃的な事件が起きました。
人の命を奪うのは、インターネットでもナイフでも暴力的な小説でもない。
一つの命が失われる事によって、自分も相手も含めどれほど多くの者達に
どれほど深い影響を与えるのか、思い至らない未熟な心が命を奪う。

想って下さい。(ナルシア)

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「メイおばちゃんの庭」
著者:シンシア・ライラント / 出版社:あかね書房
大切な人が突然死んでしまったとき、残された家族は…。

「光草(ストラリスコ)」
著者:ロベルト・ピウミーニ / 出版社:小峰書店
病気の少年と画家、父親の友情を通じて、愛と生命の永遠性を象徴的に描く。


「ビロードうさぎ」

著者:マージェリィ・ウィリアムズ、ウィリアム・ニコルソン / 出版社:童話館出版
”ほんとうのもの”になりたかったぬいぐるみ、ビロードうさぎのお話。

「クリスマスに少女は還る」(1) (2)
著者:キャロル・オコンネル / 出版社:創元推理文庫
ウルスラ学園を舞台にした少女誘拐事件。ホラーマニアの少女とACの刑事が敵と戦う。


「アムステルダム」

著者:イアン・マキューアン / 出版社:新潮社クレスト・ブックス
ロンドンからアムステルダムへ。モリーという恋人を亡くした3人の男の物語。


「ラブリー・ボーン」

著者:アリス・シーボルド / 出版社:アーティストハウス(角川書店)
天国から家族を見守りつづける少女の、成長できない成長の記録。


「葉っぱのフレディ」

著者:レオ・バスカーリア/ 出版社:童話屋
淡々と「命」の流れを語る大ベストセラー絵本。


「異人たちとの夏」
著者:山田太一 / 出版社:新潮文庫
大切な人・大切な人とのかけがえのない時間を思う。映画もおすすめ。


「模倣犯」(上・下)

著者:宮部みゆき/ 出版社:小学館
「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いに答えるよりも「どうして人を殺していいと思うのか?」と問いたい。


「青の炎」

著者:貴志祐介 / 出版社:角川書店
冷徹で繊細な殺人者にとって計算外だったのは、罪の意識の逃れがたい重さ。


「陰摩羅鬼の瑕」

著者:京極夏彦 / 出版社:講談社NOVELS
執筆中、作者は作中世界においても特別な存在であった友人を亡くしていたと聞きます。
京極堂、「死」を語る。


「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(「Harry Potter and the Order of
the Phoenix」)

著者:J・K ・ローリング /出版社:静山社(英版:Bloomsbury)
大人気シリーズ第5巻、九月一日に邦訳版発売!
たとえ魔法使いでもかけがえのない人の命を取り返す事はできない。

2004/06/21(Mon)
by お天気猫や
2004年07月11日(日)

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