NM Syndrome DiaryINDEX|past|will
今週は楽しみがないからやる気が出ない。 ダメダメだ。 もう読書週間にしようかなあ。 そうすると日記に書くこともなくなるなあ。 ああそうだヴェルサイユ宮の聖殺人は読了した。 誰かも書いていたけれどポップな表紙とタイトルに反して救いのないとても悲しい事件だった。 まあ確かに主人公二人やジャンヌ、ランベールなどが絡めばこのポップな雰囲気も間違ってはいないんだけど、やはり少し違和感がある。 アガサ・クリスティー賞に応募した時のタイトル「ミゼレーレ・メイ・デウス」の方が断然良い。 ただ、これではとっつきにくいのもわかるんだ(つまり売れなさそう←身も蓋もない) しかし聖殺人はないだろうと思うのだが..........。 「神よ、我を憐れみたまえ(ミゼレーレ・メイ・デウス)」 ルネもセルナンもカヴァレッティもその心の奥底に常にあっただろうこの言葉は実はデカールにこそ相応しかったんじゃないのかと個人的には思う。 いや、デカール本人はそんなことこれっぽっちも思いはしないのだろうけれども。 ジャン=ジャックの出自に関してはそうだろうなと推測可能。 カストラートが出てきた時点で何となく全容が見える。 そういう点ではミステリーとして驚きはないが、紅はこべや黒いチューリップなどのエンタメ冒険小説の薫りがするところは◎ しかしもっとずっとグロいし凄惨ではあるけども。 そして何よりもこの先に待っている未来を私が知っていることが一番やるせない。 そう、絢爛豪華な宮殿で文化・芸術・科学・音楽諸々を庇護する彼らの行く末には恐ろしい死が待っているのだ。 それを私は知っている。 世の中が変わろうとする前の不穏な空気。 刀と傘を読んだ時に感じた胃の中に沈殿するようなもやもやとする鬱屈した思いも残ったが面白かった。 章が変わるごとにぶつ切りな展開になるところがあるのでそこを改善してもらえたらいいな。 多分続きあるんじゃないかしら。 さて、まほりも3分の1くらいきたので続き読みます。
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