三楽の仕事日記
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2011年01月28日(金) 全国学力・学習状況調査において特徴ある結果を示した学校における取組事例集

 先日届いた「全国学力・学習状況調査において特徴ある結果を示した学校における取組事例集(第2集)」(23年1月発行)を熟読する。

 心に届かない、というのが正直な感想。例えば、「記述式問題で正答率が高い中学校の例」として挙げられた取り組み事例として次の記述がある。

 数学科においては,国語科で学習した「話合いの方法」に加え,説明の際に「数学的な表現方法を用いること」や,根拠を示す際に「他の場合に一般化しても正しいかどうか」等の観点を加えることなどを身に付けさせている。数学科においても「話合い活動」を意識的に導入することにより,数学的な見方や考え方のよさを感じさせることを授業のねらいとしている。

 このような記述が続く。残念だが、なるほど!と心動かされる記述がない。

 この事例集は、国立教育政策研究所が「記述式問題で正答率が高い学校」などと観点を決め、全国学力・学習状況調査結果から学校をピックアップして原稿依頼して作成されたもの。いわば後付資料であり、説得力に乏しい。「結果に寄与したと思われる事例」という小タイトルからして迫力がない。全ページ・オールカラーと予算をかけているのがもったいない、と思うのは僕だけだろうか。

 本日、朝日comに「教科書はタブレットPC 佐賀の小学校で公開授業」というタイトルの記事が掲載された。総務省のフューチャースクール推進事業校の公開授業だ。この事業を否定する考えはまったくない。大いに進めてもらいたいと思っているが、記事には事実だろうかと思うことがいくつかあったので、書いておきたい。

 「教科書ソフトを立ち上げる」という記述は、おそらく「デジタル教材を立ち上げる」とした方が正確だろう。「パソコンは漢字ドリルや地図ソフトも内蔵し、かさばる教科書やノート、プリントの代わりが1台でできる」という記述から、日本ではすでに「電子教科書」が完成しているように思う方があるのではないだろうか。まだまだこれからだ。現在、「学校教育の情報化に関する懇談会」のもとに設置されたワーキングループで審議中だ。

 今日もここには書けない仕事と文書決裁、文書整理などの終日。
 


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