三楽の仕事日記
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2010年06月20日(日) 原口総務大臣と孫ソフトバンク社長の対談から

 定期購読をしている教育誌「悠プラス」7月号に「デジタル教科書で教育維新を 光の道がひらく志社会」と題した特別対談が掲載されていた。対談者は原口総務大臣と孫正義ソフトバンク社長。

 学校教育の情報化に関する懇談会の委員として、この対談は注視しておかなければならないと思い、以下のようにポイントをメモ。

(原口) ブロードバンドが100%整備され、利活用を促進することで、デジタル教科書を活用した協働型教育の推進や国民本位の電子行政の実現、ICTによる医療・農業改革も可能となる。

(孫) もう一度教育改革を根底からやり直すべき。暗記も大事だが、加えて思考力、問題解決能力が大切。そのためのツールとして電子端末を活用したデジタル教科書の活用に注目している。

(原口) 2015年までに全国の小中学校の全ての子どもたちにデジタル教科書を配備することを施策例として盛り込んでいる。ICTを活用して、お互い教え合い学び合う「協働教育」が実現できる。

(孫) 教育教材を全てネットワークのクラウドに入れ共有することで、あらゆる教材が続々と集まってくる。動画などでデジタル教科書のメリットを生かしたコンテンツも期待できる。
 例えば、小学1年生の子どもが、デジタル教科書を活用して、クジラの鳴き声を動画で体験する。すると「これは何だ!?」と感動する。そこで、海洋学に目覚めて、自分の人生をそこに捧げたい、生物学からDNAからすべて勉強したいという興奮を覚えることがあるかもしれない。


(原口) デジタル教科書を通じて、科学の感動、語学の感動、数学の感動、歴史に対する感動を経験すれば、子どもたちは大いに伸びるのではないか。

(孫) デジタル教科書のメリットに、世界とつながるということがある。例えば、外国の子どもたちと双方向で英会話する。一緒にお絵かきして、それを褒め合ったり、不思議だと言って会話したりすることもできる。

(原口) デジタル教科書を活用すれば、動画のアーカイブが見えて、しかも世界中のプロフェッショナルと直接つながることができる。直接会話ができる、情報が得られるとなると、世界中の本物のプロが先生であり、世界中の情報が教科書になる。

 さて、このお二人は、これまでどのような学校教育を受けてみえたのだろうか。
 このような考えを持たれるに至ったお二人の学びの経緯を知りたくなった。

 ところで、
 教科書をデジタルにしただけで、このように学びが促進するのだろうか。
 教科書がデジタルでなかったことが学びの障害となっていた事実はあるのだろうか。
 教科書をデジタルにすると、どうして、お互い教え合い学び合う教育が実現できるのだろうか。
 原口大臣が描かれている教え合う学び合う教育の具体像を知りたい。
 そもそも、お二人は本当にこのようなことを言われているのだろうか。
 記事にするために、かなり端折ってあって、実は重要な部分が割愛されてしまったのかもしれない・・・

 頭の中をぐるぐるとかき回せてもらった対談は久しぶり。睡魔に襲われていた時に読んで、一気に目が覚めた。対談に感謝。


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