2016年01月07日(木)  カンボジアの子どもたちに映画のお年玉を!

ちびまる子ちゃんのお正月映画をパパと見てきた小三の娘が「もう一度ママと見たい!」と言い、どこが良かったか、笑えたか、泣けたかを一生懸命話してくれました。

映画を見た時間以上に語ってる。それほど一本の映画に心を動かされたわけです。

次はコナンも見たい、ドラえもんも見たい、ディズニーの新しいのも面白そう…と今の日本の子どもたちは、目移りしそうなほど見たい作品を選べます。

でも、日本も戦時中はそうはいかなかったし、戦争の傷跡が癒えず、今も映画が子どもたちから遠のいてしまっている国があります。

カンボジアもそのひとつ。

都心部にはシネコンもできているようですが、農村部の映画館は破壊されたり閉鎖されたりしたまま。映画という娯楽を知らない子どもたちが数多くいるようです。

そんなカンボジア農村部の子どもたちに映画を届ける活動をされているのが、昨年「TENOHAことの葉の会」で出会った教来石小織さん。日本の映画に現地語の字幕をつけ、移動映画館を開いています。

教来石さんが活動当初にカンボジア在住の方に送ったメールの中に、
「地雷ではなく、夢の種を埋めていくイメージで、たくさんの小さな映画館を設置できればと考えております」と綴っていたことを彼女のfacebook投稿で知りました。

それを読んで、ずいぶん前に子どもが描くパンの絵の審査をしたことを思い出しました。

>>>2009年10月17日(土)  子どもが描くパン「らいおんさん賞」×ライオン・パーマのお芝居

パンの絵が描けるのは幸せなこと、戦争の絵しか描けない子も世界にはいる。主催者のパン屋の夫人が言った言葉が印象的でした。

このとき頭をよぎったのが、イランの映画監督モフセン・マフマルバフ氏がユネスコで行ったスピーチ「神にさえ見放されたアフガニスタン」の一節でした。

《もしも私の国に降るものが、ミサイルではなくて、本だったら。
 そして、大地に埋まる地雷が一粒の麦だったら。
 そして、その地に吹く風が自由だったら。
 私たちの子どもは、もっと自由だったでしょう。》

地雷ではなく、夢の種をまく、まさに教来石さんの活動に通じるものがありますね。

その教来石さんたちの活動資金を募るクラウドファンディングについて、12月1日の日記でも紹介しましたが、1月6日時点で「残り9日、残り563,514円」とのこと。

>>>2015年12月01日(火)  映画一本観るお金で、カンボジアの子どもたちに映画を贈る!

>>>カンボジア農村部に暮らす子どもたちに、映画のチケットを贈りませんか? ―映画で夢の種まきをー

目標金額110万円の半分を越え、すでにずっしり重みのある金額ではありますが、みなさんからのお年玉を持ち寄って目標を達成できたら、もっとたくさんの子どもたちに映画を届けられます。

活動報告の写真に写った学校の校舎の壁のスクリーンを食い入るように見つめる子どもたちの目、ほんとにキラキラしていて、きっとこの子たちは、一本の映画のことを何時間でも話して、何日も余韻を抱きしめて、ひょっとしたら将来の夢まで変わってくるかもしれない……そんな想像をかきたててくれます。

その中から「わたしの人生を変えたのは、日本から届いた映画です」という子が出てきたりして。いつかそんな大きなお年玉が返ってくるかもしれません。

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