2009年10月17日(土)  子どもが描くパン「らいおんさん賞」×ライオン・パーマのお芝居

2年前に「でか!あんパン」を注文したのが縁で、巣鴨のパン屋「個性パン創造 アルル」の店主・パンG(パン爺?)さんとお近づきになった。あんパンに保育園の同じクラスの子どもたちの名前を入れたいのですがとメールで相談すると、電話がかかってきて、その電話代が心配になるほど、パンのことになったらおしゃべりが止まらないパンGさんは、わが父イマセンと同い年。今井雅子を店頭でもお店のサイトでも応援してくださっている。

そんなパンGさんからのお願いで、お店が主催する絵のコンテストの審査を務めさせていただくことに。給食のパンを納めている2つの保育園(残念ながら、たまの保育園ではなかった)の4歳児クラスの子どもたちが描いたパンの絵から「らいおんさん賞」ひとつ、「ぞうさん賞」2つ、「きりんさん賞」5つを選ぶべく、お店にうかがう。


小さな間口のお店の正面にも中の壁にもパンの絵がいっぱい。はがきサイズの絵にも一人ひとりの個性がちゃんと表れている。同じ年の子が同じ題材を描いても、こんなに違った絵になるのが面白い。七色の食パンに心を惹かれ、らいおんさん賞に決めた。その隣の大胆に黒と茶色で塗られた塊はチョコレートパン。こちらにはきりんさん賞を。

パンに見えるか見えないかという描写技術よりも、パンが持つ楽しさを描いた絵を選んだ。「今の子は幸せよねえ。世界には戦争の絵しか描けない子どももいるのに」とパンG夫人がしみじみと言い、イランの映画監督モフセン・マフマルバフがユネスコで行ったスピーチ「神にさえ見放されたアフガニスタン」の一節を思い出した。

 もしも私の国に降るものが、ミサイルではなくて、本だったら。
 そして、大地に埋まる地雷が一粒の麦だったら。
 そして、その地に吹く風が自由だったら。
 私たちの子どもは、もっと自由だったでしょう。


実りの象徴であるパンの絵を描けることは、平和な時代に生きている証拠。色とりどりのパンの絵は、まさにそのことを語っていた。

焼きたてのパンが所狭しと並ぶ店内は、パンの香ばしいにおいに包まれ、その中での審査は、なんだかとってもいい心地。受賞された子どもたちにはお店のパンが贈られるとのこと。

「たまちゃん、どのパンが好き?」とパンG夫人に聞かれ、遠慮もなく次々と商品を指差すたま。

審査で十分幸せのおすそわけをいただいた上に、たくさんのおみやげと謝礼までいただき、恐縮する。審査員をやって良かったなあと思ういちばん大切なポイントは、主催者側の作品への愛が感じられること。小さなお店の小さなコンクールは、今までに関わったなかで最も気持ちよく幸せなものだった。

今日はライオンに縁がある日のようで、午後からは「ライオン・パーマ」という劇団の芝居を初めて観る。会場は王子小劇場なので、王子駅からすぐの飛鳥山公園でアルルのおみやげパンを食べ、ライオンパーマを強烈におすすめする友人アサミちゃんと待ち合わせ。「とにかく面白いのよー」の言葉通り、ほんとに面白くて、実によくできた本に驚いた。

タイトルは「くちびるコミック」。芽の出ない漫画家が誘拐監禁されて漫画を描かされる。「モラル」という刑事ものと「未確認飛行通販」というコールセンターものと「森を守る」という環境もの。3つの漫画の世界と現実が行き来するのだけど、一人何役もこなしながら、見事なまでに混乱がなく、それぞれが面白い。役者さんがちょっと噛み噛みなのも気にならないぐらいほど引き込まれる。あの手この手で書かせる誘拐犯と漫画家の関係がプロデューサーと脚本家にダブり、犯罪が期せずして才能を引き出してしまったという展開にドキドキ、うるうる。

「ハード・ボイルド&ボイルド・ジョーク」をキャッチフレーズにしているだけあって、ジョークにも笑わせてもらった。東京にはほんと、観ても観ても掘り出し物の劇団がありますなあ。小道具の方と元同僚だったというアサミちゃんによると、作・演出のチャー・アズナブルさんと出演者の加藤岳仁さんとチラシのイラストを描いているロス・アンド・ゼルスさんは同一人物だそうで、なんとマルチな才能!

ライオンに感心しきりの一日だった。

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