2013年11月09日(土)  七五三に太神楽の祝福

取材写真を撮ってもらって知り合ったカメラマンの内藤恵美さんに、年賀状に使う写真を撮ってもらうのが恒例になった。ここ数年は、朝からお昼をはさんで夕方まで一日おつきあいいただき、去年は晩ご飯まで一緒に過ごしてもらった。

今年もよろしければ晩ご飯までということで、カメラマンを一日ひとり占め。
もちろんずっと写真を撮り続けてもらうわけではないけれど、仕事というより、イベント。年に一度の内藤さんデーを内藤さんご本人も、わたしたちも楽しみにしている。

とくに楽しみにしているのが、たま。子どもの撮影にも慣れていて、子ども好きな内藤さんと遊んでもらえるのがうれしくってしょうがない。

まずは、わが家で撮影。
バレエの練習着姿。
ランドセルを背負った、ピカピカの一年生姿。
お昼ごはんを食べてから、着物を着せて、六義園に移動。

写真を撮る腕前はもちろんのこと、手先もとても器用な内藤さん。今年は七五三の写真をとお願いすると、髪飾りを作ってきてくれた。着付けも「おばあちゃんの見よう見まねですけど」と謙遜しつつ、着崩れしないよう上手に着せてくれ、おんぶにだっこ。

六義園には、お年を召した方が大勢いて、自分の孫を見るように目を細め、「かわいいわねえ」と浴びるように声をかけられ、たまはご満悦。たま単独の写真と、一家の写真と、ダンナの両親もそろって三世代の写真を撮ってもらった。

入口近くで太神楽をやっているというアナウンスがあり、行ってみると、これが素晴らしかった。

和やかなトークと高度な技のギャップに驚きながら見せていただき、最後の技。口にくわえた楊枝の先に立たせた棒のてっぺんには、水を張った皿。それが落ちないようにバランスを取るのだとばかり思っていたので、棒を回して回転した皿からスプリンクラーのように美しく水が迸ったのは不意打ちで、思わず歓声を上げるとともに涙が。


子どもたちが全身で驚きを表現する姿も微笑ましく、飛び散る水が祝福のシャワーのように思えて、なんとも幸せな気持ちに。ご祝儀を弾む観客が、駆け寄るように集まってきて、それもまた幸せな眺めだった。

お片づけをされているところに声をかけて感想を伝え、お名前をうかがうと「花仙」さん。後で調べてみると、仙扇社中というところに所属。これからも追いかけてまた見たい、と思うほど、親子で心をつかまれた。


以前寄席で太神楽を見たときも圧倒されたけど、ジャグリングのスリルと和の風雅さを味わえて、興奮の後にしみじみした余韻が残り、実にいいものを見た、という気持ちにさせてくれる。

2011年11月09日(水)  オリンピックの今井雅子さんと第1回「今井雅子会」
2010年11月09日(火)  御茶の水の美篶堂と神保町のラドリオ
2009年11月09日(月)  ベルリンの壁崩壊20周年で東ドイツを想う
2008年11月09日(日)  はじめてヤフオクで買い物
2007年11月09日(金)  島袋千栄展『メリーさんの好きなもの』
2006年11月09日(木)  マタニティオレンジ26 六本木ヒルズはベビー天国
2005年11月09日(水)  『ブレーン・ストーミング・ティーン』がテレビドラマに
2003年11月09日(日)  小選挙区制いかがなものか
2002年11月09日(土)  大阪弁

<<<前の日記  次の日記>>>