2003年11月09日(日)  小選挙区制いかがなものか

■夜8時から朝3時まで延々と選挙報道を見る。今回は知人が立候補していて、当落が気にかかっていたのだが、結果が出ないうちに、ずるずると見てしまった。最初はダンナの実家で義母と二人で見ていた。「あら人相悪いわね」「やだ、まだいたの、この人」と義母は画面に向かって絶妙な突っ込みを入れる。そこに、ほろ酔いの義父が帰ってきて、「俺は投票用紙に『雅子』って書いたぞぉ」とふざけてのたまう。「それは大いに無効票ですねえ」などと笑いながら、義父の実況解説つきでワイワイと票の行方を見守る。■見ている間にむくむくと膨らんできたのが、小選挙区という制度への疑問。いちばんの人しか選ばれないって、面白くない。候補者も様々だけど、有権者も様々。1選挙区1人というのは、いろんな可能性をバッサリ切り捨てているように見える。メジャーなことは悪くないけど、メジャー=絶対という図式は少数派のチャンスを狭めてしまう。シナリオコンクールも「大賞1点のみ」より「優秀賞」や「特別賞」があるほうが応募意欲が湧くんだけど。自宅に戻り、一人で続きを見ているところに帰ってきたダンナをつかまえ、「小選挙区制いかがなものか」と息巻くと、「今回から始まったわけじゃないんだけど」と勉強不足をあきれられた。10年前から導入されていて、もう3度目の選挙だとか。今回小政党が大敗したのは、選挙制度が変わったからではなく、小選挙区はもちろん比例区でも議席を減らしたのだと。政党そのもののパワーの問題なのか。ただ今回は、マニュフェストというありがたそうだけど借り物に終わった概念が一人歩きし、「自民党と民主党、どっちのマニュフェストを選びますか」と突き付けられた印象があった。それに制度が絡んで「どっちかが勝つ」図式になったのかもしれない。■留学先で選択したアメリカ史の授業では、共和党と民主党が政権交代を繰り返してきた歴史を学んだ。「二大政党制のいいところは、主張の異なる二つの政党がそれぞれの方向に引っ張り合ってバランスが取れること。どちらかの党が行き過ぎたら、もうひとつの党がブレーキとして働くの」とMrs.Lee先生は言った。そのとき、教室から質問の声が飛んだ。「でも二つの政党が同じ方向を向いたら、どこまでも飛んで行ってしまって、誰も止められないんじゃない?」。先生は「いい質問ね」と褒め、「そこに二大政党以外の政党の意味があるの。たとえ少数でも議論のきっかけは起こせるし、議論するのが議会の仕事よ」と答えた。あなたが使う一票の先には、国を動かすストーリーがある。それを想像することも政治に参加すること、と教えてくれた。日本の政治はどこへ行くのか、ちゃんとお勉強して、想像力を働かせて見守らないと。

2002年11月09日(土)  大阪弁

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