2013年02月26日(火)  勝手にキャッチコピー委員会「週刊ロビ」

昨夜25時から放送された、テレビ東京「勝手にキャッチコピー委員会」。

2本建ての前半は、「ととのいました」の謎かけでおなじみのWコロンねづっちさんVSコピーライターの林裕さん。前週の放送を観て、「さすが現役第一線の方は違う」と感心したのだけど、俺のハンバーグ山本の新定番メニューにつけた「昔の俺より今の俺!!」も、明快でストライク速球決まった、という感じで、3本勝負は3連勝となった。

後半は、インパルス板倉俊之さんVS不肖わたくし脚本家・今井雅子の3本勝負1本目。

キャッチコピーのお題は、デアゴスティーニから新発売の「週刊ロビ」。
収録の模様は2月19日の日記に譲り、ここではコピー勝負の結果を。

この番組、クライアントが、その場で出たコピーを、その場で選ぶ。
プレゼンして、返事が出るまで数週間待ちもザラだった現役時代を思うと、なんという時短!
そして、考える時間も、かなりコンパクト。
これまたプレゼン準備にオリエンから数週間もらっていたのと比べると、超時短。

うわ、時間ないよ、と焦るわたしの横で、制作会社のやんかわ商店さんが「この勝負、ガチですから。どっちに勝たせるとか、ないですから。直感で、こっちって思ったほうを選んでください」と話していた。

で、勝負を制したのは、

きみの手で
未来を
組み立てよう

板倉さんのコピーだった。

フリップが裏返ってコピーが見えた瞬間、うまい、と思った。
必要な要素がすべて、きれいに入っている。
芸人さんのコピーというより、本職のコピーっぽい。

組み立てるのが「ロボット」ではなく「未来」というのが、光ってる。

ロビを組み立てるのは、未来を組み立てること。
自分の手で未来を引き寄せるワクワク感が、とてもよく出ている。

対する今井雅子のコピーは、

ロボットを家に
待たせているので
帰ります。

というユーザーの心情コピー。

ロビ君を見て、わたしはすっかりとろけてしまった。
この子がうちにいたら、早く帰っちゃうだろな。
その前に、完成するまでは、早く組み立てたくて、やっぱり早く帰っちゃうだろな。
子どもができて、急に帰りが早くなるパパみたいに、いそいそ、そわそわしちゃいそうだな。

そう思った。

「家に待たせている」のは「人」じゃなくて「ロボット」なんだけど、そこには人のあたたかみがあって、ロビ君は家族になってる。

収録現場では、板倉さんのコピーは「男性向けっぽい」、わたしのコピーは「女性向けっぽい」と言われた。番組を観た人からは「ママ目線」だと言われた。

たしかに、ロビ君を見て、子どもを見る親のような目になっていたかもしれない。子育て中のお母さんたちは、わが子を重ねて、わたしのコピーに「キュンキュンした」様子。

他に考えたコピーに、

この子の親に
なってください。

うちでロボットを
育てています。

というのがあった。

「組み立てる」というより「育てる」と考えたのは、それだけロビ君が愛らしくて、ロボットというより人間の子どもみたいに思えたから。

週刊ロビは全70号。つまり、ロビ君は70週かけて、ゆっくり育てられる。人間もそうだけど、手をかける分だけ愛しさが増す。わたしが育ての親になったら、親バカメロメロな「ロビ君ブログ」をつけてしまいそうだけど、ロボット育てにかまけて子育てがおろそかになると、うちの6歳児が妬きそうなので、どこぞのお宅のロビ君に会いに行くことにする。

勝敗結果はさておき、「たまたまつけたら映ってた」と懐かしい方から連絡をいただいたりして、久々のテレビ出演は、ふだん味わえないドキドキがあった。「もしかして二人目が?」という勘違いもされたのだけど、最近の食べ過ぎ飲み過ぎに加えて、ワイヤレスマイクの機械を収納したベルトでおなかまわりが膨らんでいたせいかもしれない。

でも、「ロビ君を見て、母の顔になったせい」ということにしておこう。

3本勝負のあと2本は3/6(水)深夜25:55放送。放送時間も曜日も変更するというのが深夜番組ならでは。その翌週からは「水曜深夜25:35」からになるらしい。

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