2012年07月02日(月)  「ありがとう」と「ごめんね」と「だいすき」

部屋を掃除していたら、たまと交わした手紙が出て来た。

覚えたてのひらがなで単語を書き連ねていたかと思ったら、いつの間にか文章を綴れるようになった。5歳児の進化はめざましい。保育園の女の子の間では「おてがみこうかん」が流行っているらしく「ままもおてがみかいて」と言うので、あらたまってしたためた。


たまへ
ままの こどもに 
うまれて きてくれて ありがとう。
たまの おかげで まいにち 
たくさん わらって います。
まいにち たのしいね。
たまと しゅみ おんなじだね。
たまも おへんじ かいてね。
              ママ

すぐに返事が来た。


ままへ おてがみありがとう 
たますごくうれしいよ 
まいにちままはいるおかげでたのしいよ

その数日後に、テーブル引火事件(>>>2012年06月19日(火) 小さな焦げ跡より大きな傷)が起きたときにやりとりした手紙も出て来た。


たまへ
おこってごめんね。
こわかったね。
けがしなくてよかったね。
いっしょにあそぼ。
         ママ


ままさっきはごめんね
たまもどるよ
いっしょにあそぼ
さっきまま
ままのばか

「さっきまま ままのばか」に想いがこもっている。小さな握りこぶしで母親をたたくような、この10文字の台詞は、大人には書けない。

そういえば、先日、たまの友だちのA子ちゃんが、だだをこねてママに叱られ、口ごたえしたらさらに叱られ、収拾がつかなくなる出来事があった。A子ちゃんをママから離して涙をさまさせてから「たまちゃんママも一緒に謝るから、ママにごめんなさいしよう」と促すと、「わるいことしてないから、ごめんなさいしない!」と譲らない。「だったら、心配してくれてありがとうって言おっか」と言うと、こくんとうなずいた。

去年連載した小説「ルミチカ」(NHKオンラインで公開中)の中に「ありがとうもごめんねも大好きってこと」という台詞を書いたのだけど、子どもと向き合っていると、このシンプルな二つの言葉は、I Love Youの言い換えなんだと感じることがよくある。

大好きな人に対して使うとき、「ありがとう」と「ごめんね」はとても近い場所にある。

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