2011年03月05日(土)  進級お祝い会とお好み焼き40人前(1か月前)

この日記を書いているのは地震があった3月11日から19日後の30日。6日後に地震が来ることなど誰も予感していなかった3月5日、たまが0歳児から通う保育園の進級お祝い会があった。3歳児クラスまでの小型園なので、たまたち3歳児クラスにとっては、卒園を前にした最後のお祝い会になる。

練習とリハーサルを重ねての、本番。舞台美術も衣装も先生方の手作りで、よちよち、ふらふら、あっちこっちと好き勝手動く子どもたちを並ばせ、歌わせ、踊らせ、出番のないときにはじっと座らせる。先生方、よくやってくださっている、と毎度感心、感激するのだが、肝心のたまは、笛吹けど踊らずを今年も更新。ビデオを撮っても制止画なので、ついに今年はビデオを持って行かなかった。デジカメの動画機能で撮ってみたけど、やはり固まったままだった。


出し物は「3びきのこぶた」。家では他のお友だちの台詞まで張り切って言っていたくせに、自分の台詞も出て来ず、棒立ち。つくづく本番に弱いのだった。母に言わせると、わたしも小さい頃はそうだったらしいから、たまもあと何年かしたら、クラスメートの前で自作自演の一人芝居を演じるようになるかもしれない。

最後の園長先生からの花束贈呈では、小さな声ながらも「ありがとう」と言えたので、ほっとした。

お祝い会が終わり、父兄と子どもたちと先生とで記念撮影を終えると、クラス会の会場である集会所へ移動。初対面同士の人も多くて微妙な距離を取り合っているパパたちは、「子ども見といて!」と任され、ママたちはてんでにエプロンを締め、包丁を握り、調理開始。おにぎり班、サラダ班、おかし班、そしてわたしのお好み焼き班。

粉1000グラム、水1400cc、キャベツ3個、人参3本、大根1本、山芋1本、焼きそば9袋、餅10個、チーズ9枚、豚バラ1000グラム。これでお好み焼き(そば入り、チーズ入り)、大根のお好み焼き(キャベツの代わりに大根と餅)、焼きそばを作る。まな板3枚で、ひたすら刻んでもらい、わたしはひたすら焼く。



鰹節は「てっぱん」の打ち上げで浜勝のモデルであり店がロケ地になった「浜弥」さんが全員へのお土産に用意してくれた花鰹。あっちっちーのお好み焼きの上で、ひらひらとフィッシュダンス。



アルコールが入り、パパたちの輪が少し小さくなった。子どもたちは、食べることよりも走り回ることに夢中で、そんななか、わが娘たまだけは黙々とお好み焼きを食べ続けていた。どこまでもマイペースな子で、4年間一緒に過ごしたクラスメートからちょっと浮いたところで、居心地良さそうにやっていた。色気より食い気のママたちは、おいしいおいしいとお好み焼きをお代わりしてくれた。送り迎えの時間はばらばらだし、クラス会も二年続けて参加できなかったので、初めてじっくり話したお母さんもいた。

結局、ほぼ3時間ホットプレートの前でコテを握っていた。大人や子どもが入れ替わり立ち替わり来て立ち話して、ちょっとした屋台のおばちゃん気分。直径15センチぐらいの小さなお好み焼きを100枚以上焼いた。枚数だけで比べると、『おのみっちゃん』の一日の売り上げの2倍強。

地震のショックもなく(地震以来、不安を訴えるようになった子が多い。東京でさえも)、余震の心配もなく、電気を使うことに気兼ねもいらなかった、ほんのひと月前の出来事。


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