2008年03月05日(水)  自分の仕事に値段をつける

『アテンションプリーズ スペシャル』が一段落つき、何本か準備中の映画は「待ち」の状態で、ここのところ仕事はゆるやか。2月以来に書いたのはエッセイが3本と歌詞がひとつ。脚本は小直しがひとつあったぐらい。浮いた時間と手間は確定申告に費やされた。源泉徴収票を入力していると、「請求書送ったのにお金が入ってない」と気づくことがある。銀行へ行くのが面倒で記帳をさぼっているので、こういう事態が起こる。先方に確認してもらい、請求書を再発行する。ついでに、請求しそびれている仕事の請求書も書き起こす。

プロットや脚本を書いて返事を待っているうちに半年や一年はあっという間に経つ。書くときは「まだですか」と熱心にせっつかれるのだけれど、企画が立ち消えになっても連絡が来ないことが多い。「前に書いたあれ、どうなりました?」とこちらから連絡を取ると、「あれねー、ダメでした」と言われ、お金の話になるのだが、そこからが駆け引き。「いくら欲しいですか?」と聞かれ、「いくらぐらいでしょうかねえ」と聞き返し、「通常はこれぐらいもらってます」と希望を出し、「これぐらいでどうでしょう」と値切られ、といったやりとりを繰り返し、金額が定まる。

自分で自分の仕事に値段をつけるのは難しい。お高く見られてもお安く見られても後々困るのだけど、適正価格がわからない。「そんなに取ります?」なんて聞き返されると、「わたしの原稿にはそんな価値ないんだ」と落ち込む。遠慮がちな金額を提示して、「そんなに少なくていいんですか」と驚かれると、「もう少し高めに言っとけばよかった」と悔やむことになる。会社員時代は楽だった。上司との面談で「君の査定はこれぐらいだ」と言われて、はあそうですかと受け止め、決まった給料の中で時間や労力をやりくりして働いていた。今は逆で、かけた時間や労力に対して、後からお金がついてくる。ガツガツしてると思われたくないけれど、卑下もしたくない。ギャラは自分の仕事への評価を数字で表すものだから。

金額をあからさまに口にするのがはばかられて、「2でお願いします」みたいに言うことがある。こちらは「20万」のつもりで言ったのに、2万しか振り込まれず、愕然となる。相場があってないようなものなので、0がひとつ増えたり減ったりするぐらいの変動は平気で起こる。先日、プロデューサーから、あわてて打ったと思われるメールが届いた。「ギャラは120円でいいですか」。それは安すぎ!

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