三楽の仕事日記
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2020年12月31日(木) 今年も早いもので大晦日

■お知らせ■
 2021年1月1日から、システムの関係なのか、日記が更新できなりました。2003年1月4日からこの日記を始めてもう少しで19年目を迎えることになっていたのに残念です。3日待ちましたがシステム修復がされないようですので、仕事日記は引っ越すことにしました。引っ越し先は玉置研究室です。「仕事日記」というカテゴリーを作りました。これまでのように日記発信を続けますので、どうぞよろしくお願いします。
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 大晦日は天気予報通りの夕方から降雪。朝から断続的に原稿書き。完成までに難所が何カ所あり、その難所の1箇所を乗り越える。

 今年の振り返りをしておきたい。
 
 今年は思いもよらぬ新型コロナウイルスが世界で猛威を振るう。1月に中国で新型コロナ感染者が出てから一気に世界に広がった感じ。2月27日、安倍晋三総理が突如「全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校は3月2日から春休みまで臨時休業」を行うよう要請。それから状況が一変した。ゼミ旅行はすでに中止。卒業式も変則開催で迎えた3月。結局は休業延長がされて6月頃からようやく学校再開となった今年。

 大学人としては6年目が過ぎた。講義は「教師論」「教育課程論」「生徒指導」「小学校教育実習特講」「学校ふれあい体験」「教職実践演習」を前後期で担当。例年通りであれば、蓄積はたくさんあるので、これまで以上に質が高い講義を展開するつもりだったが、講義はオンラインとなり、その準備に必死の日々。

 説明動画を作ろうにも、まったく経験がなく初歩の初歩から勉強。用語もよく分からず、焦りもあってとりあえず急いで購入したアプリは結局一度しか使わず。そういうアプリがいくつかある。ふりかえると無駄遣いをしたと、今になって気づく。勉強したと思うしかない(泣)。その無駄遣いの結果は、下の写真のような環境に。けっこう様になっている。最近になって購入したスイッチャーを上手に使うと、前期の苦労がかなり解消されるはず。もう少し落ち着いたら新コンテンツ作成をしようと思っている。

 オンライン講義は回数を重ねるとさすがにコツもわかってきて、対面講義と同様なレベルまでなったと自負。講義後のフリーオンラインタイムにも参加する学生がいて、30分間ほど講義に関連したまともな話し合いができていることは特筆すべきこと。対面講義では生まれなかった出来事。

 実習委員長としては苦悩の連続。どれほど教育実習課に足を運び、協議したことだろう。本学教育の柱の一つ「クリスタルプラン」が計画通り全くできず。(12月の教授会ではwithコロナ・afterコロナ時代のクリスタルプランを提案するまでに)。変更に次ぐ変更で疲れ切る。キャンパスで、すれ違う皆さんから「お疲れ様です」という言葉を何度いただいたことだろうか。有り難い言葉に感謝しつつ、それだけ疲れ切っていると見えたのだろう。教育実習2週間が基本となったことから、大学で集中講義を組むことになり、落語家の桂源太さんを招待して講義をしたことは、コロナ禍だからこそできたことで少しでもプラスとできたが、このときも相当に疲れていたのだと思う。6期生が急遽ケーキを買ってきてくれて、僕を労ってくれたことがどれほど嬉しかったことか。

 文部科学省「GIGAスクール構想」がコロナ禍により前倒しになり、にわかに動きが激しくなり、文部科学省「ICT活用教育アドバイザー」を仰せつかったこともあって、いくつかの自治体のICT施策に有識者として関わることになった。この点でも今年は忘れられない1年となった。

 関わらせていただいているうちに、文部科学省が提示しているGIGAスクール構想「ステップ1」は、学校現場にはハードルが高いと思うようになり、「心の天気」「学びの天気」を基軸にした稼働率100%保証できるとした「ステップ0」を提案。この反響は大きく、あちこちから導入への問い合わせがあり、年明けは発案者として、その価値についてオンライン講演をする依頼もいくつかある。この点でも特筆すべき1年となった。

 文部科学省委員として二つの事業(「学校ICT環境整備促進実証研究事業に関する調査研究 統合型校務支援システム導入実証研究事業」「新時代の学びにおける先端技術導入実証事業(エビデンスに基づいた学校教育の改善に向けた実証事業)」に関わらせていただき、3月に成果発表会をオンラインで迎えた。この事業に関わらせていただいたおかげで、「心の天気」のアイデアが実用化されたことも忘れることはできない。大阪市の実証校の皆さんには大感謝。

 コロナ禍で講演中止が続く中、学校が状況を判断して研修を実施された学校もいくつかあった。なんとしても歩みを止めないという学校をオンラインも含めて応援できたことはなりより。こういう状況でも北海道・北広島市へ出かけたことで、知られた方にかなりびっくりされたことも書いておこう。

 単編著は2種類で4冊。「1年間まるっとおまかせ!中○担任のための学級経営大事典」(編著・明治図書)が学年別で3冊。「先生と先生を目指す人の最強バイブル まるごと教師論」(単著・EDUCOM)が1冊。原稿掲載は連載が3誌「総合教育技術 笑顔でつながる学校づくり」「月刊プリンパル 校長の裏ワザ」「週刊教育資料 玉置崇の新学習指導要領 現場での生かし方」。その他、特集などで取り上げていただくこともあって、多くの発信(総計84本、月平均7本)ができた。

 研究室HPのアクセス数は62万を超えて、今年もたくさんの方に訪問いただいた。ゼミ生の中では、記事を通して名前を覚えてもらっている者も何人かいる。「仕事日記と研究室HPは毎日クリックしています」という過去のゼミ生もいて嬉しい限り。

 ゼミ生は7期生にまでなった。1期生から総勢75名。7期生からもこれまでと同様なエネルギーを感じている。ゼミ運営は5期生によって「分福」精神があちこちで発揮され、例年通りの教採合格率を保ってくれたことも嬉しい。

 授業と学び研究所会議はオンラインであっても毎回充実。次の一手のための濃厚な話し合いができた。所長として大満足。「教育と笑いの会」は研究所事務局のEDUCOMのみなさんの多大な努力によって、初オンラインも高画質で終了。オンライン企画についてかなりのノウハウができた。何ごともやってみるべきと痛感。

 このような記録が書けるのもすべては支えていただける皆さんのおかげ。父親は耳はかなり遠くなってしまったが元気で愛犬の散歩や家の細々としたことをいつの間にかやっていてくれる。息子二人も元気で働いている。家内にはすべての原稿に赤をいれてもらった。おかげで次の依頼があると思っている。

 今年最後の研究室HP記事は野々部さんの記事。野々部さんの自己紹介を読み、新体操との出会いについ質問。その返答を僕だけが読むのはもったいないと思って記事にしてもらった。



2019年12月31日(火) おかげさまで今年も大晦日
2018年12月31日(月) 大晦日も幸せなことに原稿書き
2017年12月31日(日) 2017年の大晦日
2016年12月31日(土) 2016年大晦日
2015年12月31日(木) 機能に続いて「両親のお祝い会」
2014年12月31日(水) 今年も良い機会をたくさん与えていただきました
2013年12月31日(火) 無事大晦日を迎える
2012年12月31日(月) 感謝、感謝の1年
2011年12月31日(土) 23年を振り返る
2010年12月31日(金) 2010年も大変お世話になりました
2009年12月31日(木) 2009年もありがとうございました
2008年12月31日(水) 今年を振り返る
2007年12月31日(月) 2007大晦日
2006年12月31日(日) 今年最後の本
2005年12月31日(土) 終日、桃花台百話のデジタル化作業
2004年12月31日(金) 今年も恵まれた1年
2003年12月31日(水) 1年を振り返って