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JIROの独断的日記
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2014年12月01日(月) 「「集団的自衛権」「ダメよ〜ダメダメ」が大賞」←流行するのはいいですが理解して頂かないと困る。

◆記事:「集団的自衛権」「ダメよ〜ダメダメ」が大賞(NHK 12月1日 17時36分)

ことし話題になったことばに贈られる「新語・流行語大賞」が1日、発表され、年間大賞には、従来の憲法解釈を変更し、

行使容認の閣議決定が行われた「集団的自衛権」と、

ことしブレークしたお笑い女性コンビのせりふ、「ダメよ〜ダメダメ」の2つが選ばれました。(引用者注:以下省略)


◆コメント:「集団的自衛権」を理解していない人が如何に多いかを痛感した年でした。

流行語大賞。一つの、日本エレキテル連合の「ダメよ〜ダメダメ」は別にいいですよ。

お笑い芸人さんが、売れるまでには苦労があるでしょう。漸く日の目を見たネタに文句を付ける気は毛頭ありません。


「集団的自衛権」とは驚きました。

こういうの「流行した」といえるのか。言葉の存在自体が多少、以前よりも意識する人が多くなった。

それ自体は悪い事ではありませんが、今年はこの言葉の意味を正確に理解している人が少ないこと。

また、自分が或る概念を正確に理解しているか否かを、きちんと確かめよう、という意識の持ち主が少ないことが、

大変よくわかりました。残念です

今までに何度も説明しました(弊日記を「集団的自衛権とは」で検索した結果です。)が、大事なことなので、また説明します。



本当はこういうことは自分で「分かろうとする」ことが大切です。

集団的自衛権とは

自国が直接攻撃・侵略を受けていなくても、自国と同盟関係にある、など密接な関係にある国家に対する攻撃を自国への攻撃と同一と見なして、自衛する権利。

です。


最近なるほど、と思いましたが、AKBの内山奈月さんと、 南野森(みなみの しげる)教授

(本書発行当時は「准教授」でしたが、今、Wikipediaでプロフィールを拝見したら、今年の8月に教授になられたようです)の
憲法主義:条文には書かれていない本質

で南野教授がおっしゃっているとおり、なまじ「(集団的)自衛権」というよりも「他衛権」と呼んだ方が適当です。

日本国自体が攻撃・侵略されたときには、国民の生命を守るのは国家の最も基本的な権能ですから、

そうするのが当然ですが、それは個別的自衛権の行使です。アメリカが有事の際日本人を助けるとは思いませんが

(彼らが心配しているのは、在日米軍だけでしょう)、仮定上の話として、

日本がよその国の攻撃を受けた。アメリカが一緒になって戦ってくれたとしても「集団」で「自衛」したから

「集団的自衛権」では、ありません。そう思って入る人がとても多いのはTwitterなどを見ているとわかります。


自分がある概念を正確に理解出来ているかどうかは、それを他人に説明してみる。人がいなければ、文字にしてみる。

何も見ずにすぐに説明できなければ、自分の理解は不十分だ、と認識して、調べればいいのです。

たったそれだけのことが出来ていないひとが大変多い。


それはさておき、集団的自衛権の行使を可能にするといってもそれは、日本にとっての「主観」でしかありません。

日本が集団的自衛権を行使できるようになったら、世界一の人殺し国家、アメリカが同盟国なのですから、

彼らの使いっ走りにさせられ、あるいは手伝いをさせられ、中東やペルシアに赴き、他国人に発砲するかもしれません。

日本にとっては集団的自衛権の行使であっても、撃たれる身としては、そんなことは関係ない。

日本人が悪魔のアメリカ人と同じになりやがったといわれるでしょう。資源、特にエネルギーは全部輸入している。

また、食料自給率の大変低いこの国が、他国の人々に武力を行使してやっていけるかどうか。やっていけなくなっても、

アメリカは「しったこっちゃない」というでしょう。

だから、集団的自衛権の行使など認めてはいけない。つまり、次の選挙では安倍を勝たせては、

いけません。選挙に関しては明日公示ですから、その後詳しく書きます。

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