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JIROの独断的日記
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2012年05月22日(火) 「〜ねばならない」思考から解放されると、楽になります。

◆最低限の「〜ねばならない」はあるのですが。

いきなり何のことかというと、世の中、特にまじめで勤勉で、しばしばクソ真面目な

我々日本人は、生涯にわたって、「〜ねばならない」という思い込み、強迫観念によって、

自らを苦しめているように思います。


最小限の「ねばならない」は確かに存在するわけです。

読み書きや計算を覚える、言葉遣いを覚えるなど、

社会と無縁では生きていけないので、そこで生きる以上最低限、

学んで覚えて、身につけないことは、勿論あるのです。

しかし、人生全般に話を広げると、長くなるので、具体的なことを書きます。


◆かつて、「知性の磨き方」(林望著)という本に救われました。

林望先生は、日本文学の研究家で

専攻は近世書誌学という、エラく、面倒臭いものです。

林望さんが一躍有名になったのは、今調べたら、もう21年も前になりますが、

世界の常識に真っ向から勝負を挑むかのようなタイトルのエッセイ集、

「イギリスはおいしい」を書いてからです。

その後の著作は数えきれず、自ら小説まで書いたり色々してますが、

「イギリスはおいしい」が世間の評判になった頃、テレビにしばしば登場なさいましたが、

失礼ながら、私が林先生に抱いた第一印象は、よくありませんでした。

何だか、如何にも「我こそはインテリなり」と言いたげなキザな奴だな。

と思いました。確かに間違いなくインテリなんですが、

この先生の書いた、これまた、タイトルの印象だけで判断すると非常にキザな、

知性の磨き方という本。

この中の一節に逆に救われたのです。

ちょっと、今、手許にないので、記憶で書かせて頂きますけれども、

「読書」に関して書かれた一文で、それまでの林望先生の印象からすると、

かなり意外なものです。


すなわち、「○○を読むべきだ」というのは、全く無意味だ、と。

何を読むのが一番良いのかは、人によって、また状況によって千差万別だ、

とおっしゃるのですね。読み進めて更に驚いたのは、林望先生は、

書誌学の研究で、頭の芯までジーンと痺れるほど頭を使うと、なんだか、

イライラして眠れない。自分は、大衆小説、ハードボイルドの大藪春彦氏の

大ファンだ、とおっしゃるのです。

大藪春彦氏のこの手の小説は、一時期角川書店の角川春樹が次々と映画化して、

そのテレビ・スポットCMを見ただけで、私は嫌悪感を抱いていたのです。

ところが、研究で頭の芯まで「ジーン」と疲れた林先生は、寝るまえにこういうのを読むと、

もう、大藪春彦氏の小説の主人公は何でもありで、気に入らない相手は直ぐに殺す。

気に入った女は直ぐに犯す、とまあ、無茶苦茶なのですが、それが、却って現実の

堅苦しさから、林先生を解放してくれた、と、まあそういう趣旨だったと思います。


林先生の、この一文を読んでから私は、目から鱗が落ちたかのようでした。
ああ、そうか。無理してまじめな本ばかり読まなくて良いんだ。

と、今から考えると当たり前なのですが、普通にそう、思えるようになりました。

さらに疲れている時は、本じゃなくても何でも良いのだ。テレビドラマだろうが、

映画だろうが、観たいものを見れば良いのだ。いちいち人に言う訳じゃないし・・・・。

この考え方に頭が切り替わるとかなり楽です。


音楽だって、クラシックが一番好きなことには、変わりは無いですが、

実は私のiTunesには、昔の日本の「歌謡曲」とか、昔、FMで聴いたイージーリスニングが

かなり入ってます。ちょっと照れくさいから、いちいち曲名は書きませんけど。


このブログも長い間「毎日何か、天下国家を論じねばならない」と勝手に思い込んでしまうと

きつくなります。だから、今日は、こういう話を書いています。

とりとめの無い話でお粗末さまでした。

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